
電源タップを新たに購入する際には、まず最初に、家庭内のどのエリアで使用するかをしっかりと考慮してから選択することを強くお勧めいたします。
その理由は、使用環境に適合しない電源タップを無理に使い続けると、コンセントに過度な負担がかかり、さらにはホコリが蓄積されることで、電気火災が発生するリスクが極めて高まるからです。
この記事では、まず電源タップにはどのような種類があるのかを詳しく解説し、購入を避けた方が良い電源タップや、おすすめできる電源タップについてもお伝えしていきます。
どの電源タップを選ぶべきか迷っていらっしゃる方は、ぜひこの情報を参考にしてみてください。
電源タップの種類

まず初めに、電源タップの種類とそれぞれの特性について詳しく説明していきます。
差込口が回転

電源タップの中には、差込口が回転するタイプの商品も存在しています。
たとえば、10口など多数の差込口を持つ電源タップの場合、大きなコンセントを挿入すると、隣接する差込口を塞いでしまう可能性があります。
そのような状況を解決するために役立つのが、差込口が回転するタイプの電源タップです。
巧みに配置を工夫すれば、一度に多数のコンセントを利用できるため、配線周りが整理されてスッキリします。
ただし、製品によっては差込口が回転しやすいものもあり、重いコンセントを挿すと、自動的に回転してしまい、使いにくくなるとの意見もあるため、選ぶ際には十分な注意が必要です。
タワー型

差込口がたくさん必要だけれども、スペースが限られている方には、タワー型の電源タップを強くおすすめします。
このタワー型は筒状になっており、非常にコンパクトであるため、置き場所をほとんど必要としないという点が最大の魅力です。また、卓上に置いて使用しても、圧迫感をほとんど感じることがないという特長もあります。
さらに、多くの製品では4方向に差込口が配置されているため、先に紹介した回転式よりも、コンセント同士が干渉しないという利点</spanがあります。
一方で、デメリットとしては、4方向すべてにコンセントを挿入すると、見た目が混雑し、あまり美しくないという点が指摘されています。
USB充電可能

スマートフォンやタブレットの充電を頻繁に行う方には、複数のコンセント用プラグを使うと場所を取るため、USB充電ポートが搭載された電源タップを選ぶと非常に便利です。
USB充電ポートがある電源タップには、急速充電に対応した製品も存在しているため、スマホやタブレットを主に充電したい方には特におすすめです。
ただし、USB充電ポート付きの電源タップを選ぶ際は、手持ちのUSBケーブルの長さや、電源タップのコードの長さを考慮しないと、使い勝手が悪くなることもあるため、注意が必要です。
電源スイッチ付き

使用しないときには節電を意識したいという方には、電源スイッチが付いた電源タップを強くおすすめいたします。
電源スイッチを利用することで、「待機電力」を年間電力の約5~6%程度節約することが可能です。
リモコンで操作するテレビやエアコン、パソコンなどは待機電力を消費する家電製品です。
したがって、リビングなどでそれらの家電を接続している電源タップは、スイッチ付きのものに変更することで、大きな節電効果を見込むことができる可能性が高まります。
買ってはいけない電源タップ

ここまでさまざまな電源タップについてお話ししてきましたが、避けたほうが良い電源タップについてもいくつか具体例をご紹介したいと思います。
まず、電源タップの誤った使い方を続けることで、「電気火災」が起こる危険性があるということを認識しておく必要があります。
東京消防庁の調査によると、平成30年の家庭電気製品による火災の発生状況は以下の通りです。
| 原因 | 件数 |
|---|---|
| 差込みプラグ | 64件 |
| コードまたはコンセント | 56件 |
| 電気ストーブ | 52件 |
このようになっています。
主な原因としては、コンセントにホコリが溜まって発火する「トラッキング現象」や、踏まれたり、強く束ねられることによるコードの断線が挙げられます。
これらの事故を未然に防ぐためには、自分の使用環境に合わない、以下のような電源タップを購入するのは避けるべきです。
ホコリがたまりやすい場所

家具や家電に隠れた場所にコンセントを差し込んで電源タップを使用する場合、掃除がしにくい形状の電源タップは避けるべきです。
例えば、コードがなく、直接コンセントに差し込むタイプの電源タップは、ホコリがたまりやすく、そのためトラッキング現象が起こりやすくなります。
そのため、掃除が難しい場所で使用する場合は、ホコリガード機能付きの商品や、プラグ安全カバーを併用することを強くお勧めします。
コードが届いていない・長すぎる場所

また、コードが長すぎるからといって、束ねて使用することは、コード内部が断線する危険があるため非常に危険です。
逆に、コードが短すぎる場合は、コンセントが引っ張られることによって、プラグがしっかりと差し込まれていない状態での使用が続くことによって、電気火災の危険性が増すことになります。
そのため、使用する場所とコンセントの位置を事前にきちんと計測し、適切な長さの電源タップを選ぶように心がけましょう。
おすすめの電源タップ

最後に、使用環境に応じたおすすめの電源タップをいくつかご紹介したいと思います。
テレビ周り向け
ゲーム機やレコーダーなどの電化製品が集まりがちなテレビ周辺でぜひ使用していただきたい電源タップは、こちらの商品です。この製品は、雷から電気機器を守る「雷サージ」機能付きで、個別スイッチも備えています。ゲーム機やレコーダーは待機電力が大きいため、スイッチでオンオフを切り替えることにより、節電が可能です。さらに、「ななめスイッチ」が搭載されており、ACアダプターを接続してもスイッチが押しやすくなっています。
デスク周り向け
デスク周りにぴったりな電源タップとしておすすめなのが、サンワダイレクトのこちらの製品です。クランプでデスクの天板にしっかり固定できるのが特徴で、卓上でのコンセントの抜き差しが非常にスムーズに行えるという利点があります。また、USB充電ポートも搭載されており、スマホなども直接充電することができるため、非常に魅力的です。
まとめ

この記事では、
- 電源タップの種類について
- 買ってはいけない電源タップの例
- おすすめの電源タップの紹介
に関してご紹介してまいりました。
ぜひこの記事を参考にして、自分自身の利用環境に最適な電源タップを選んでみてください。



コメント