新しい住まいへの引っ越しに際して、家具の選定は楽しみの一つですが、特にテレビ台に関しては十分な検討が必要です。果たして、本当に必要なアイテムなのでしょうか。実のところ、リビングにおけるテレビ台が占めるスペースは、予想以上に大きいことが多いです。
さらに、テレビ台は掃除が厄介な場所でもあります。テレビ台とテレビの隙間、テレビ台と床の間、さらにはテレビ台と壁の間などは、特にほこりがたまりやすく、見た目にも悪影響を及ぼす部分です。
何度か引っ越しを重ねる中で、「次回はぜひテレビ台なしで生活してみたい」と強く思うようになりました。そして、現在の住まいではついにその夢を実現することができました!
今回は、私が実際に実施したテレビ台なしの生活のメリットとデメリットについて、じっくりとお話ししたいと思います。
テレビ台をなくして良かったことは?
前述の通り、私たちはテレビ台を置かずに壁掛け式のテレビを選ぶことにしました。住宅の建設時には、テレビの重量をしっかりと支えられるように壁を強化し、DVDデッキやインターネットのケーブルもすべて壁の中に隠す設計にしました。
この選択によって得られる利点として、以下のような点が挙げられます。
- 細かい掃除が不要になる
- 部屋全体がすっきりした印象を与える
- 利用できる床面積が広がる
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう!
細かい掃除がいらない
これが、私自身にとって最大の利点でした。
冒頭で述べたように、テレビ台にテレビを設置すると、掃除をする際に手間が増えてしまいます。電子機器はほこりを引き寄せやすく、テーブルのように簡単に拭くこともできないため、細かい部分はハタキや掃除機を使って丁寧に掃除しなければならず、手間がかかります。
細かい掃除が不要になることで、時間を節約できるだけでなく、「また隙間にほこりが溜まってしまった」というストレスからも解放されるのです。
見た目がすっきりする
テレビ台を設けないことで、無意識に物を置くことが減少します。物が多くなると、ほこりがたまる場所も増え、掃除の手間が増加します。
物を置く場所がないと、自然と物を置かなくなりますし、テレビの近くに収納したい物があれば、別途チェストなどを購入すれば問題ありません。
テレビ台がないことで、壁面積が広く見える効果もあります。物が少ないと部屋全体がすっきりし、広々とした印象を与えてくれるのです!
使える床面積が拡がる
テレビ台を設置すると、部屋に余計なスペースが必要になります。また、テレビ台の上や下に物を置くことで、部屋全体が散らかって見えることが多いです。ミニマリストやシンプルライフを目指す方にとっては、テレビ台は無駄なアイテムの一つだと言えるでしょう。
特に、子どもやペットがいる家庭にとっては、広いスペースを確保できることが大きなメリットとなることも考えられます。
テレビ台がなくて不便なことは?
一方で、テレビ台がないことによるデメリットもいくつか存在します。
- テレビの高さや角度を調整できない
- テレビ周辺の配線やリモコンが散乱する
- テレビを保護できない
テレビの高さや角度が調整できない
直置きや壁掛けの場合、テレビの位置を変更するのが難しくなります。視聴者の目線や姿勢に合わせてテレビを動かせない場合、見づらさや首や目の疲労を感じることもあるでしょう。
ただし、ソファや椅子の高さをテレビの高さに合わせることで、快適に視聴することが可能です。我が家でもこの方法を採用しており、特に不便を感じることはありません。
さらに、壁掛けの装置には、上下左右に角度を変えられるものもありますので、テレビの位置を自由に調整したい場合は、そういった商品を検討するのも良いでしょう。
テレビ周辺の配線やリモコンが散らばる
テレビ台は、テレビだけでなく、録画機器やDVDプレーヤー、ゲーム機器などの収納も兼ねています。テレビ台がない場合、これらの機器や配線、リモコンなどをどこに置くか悩むことになるでしょう。床に置いてしまうと、踏んでしまう危険性も出てきますし、見た目もすっきりしません。
もし、注文住宅などで新しく家を建てる際には、間取りを考える際に配線を壁の後ろに隠し、DVD/Blu-rayデッキは専用のチェストに収納することで、見た目をすっきりと保つことができます。
また、万が一壁の後ろに配線を隠せなかった場合でも、市販のコードカバーなどを利用することで、見た目を整えることが可能です。
テレビを保護できない
直置きや壁掛けの場合、テレビは外部からの衝撃やほこりにさらされることになります。
特に、子どもやペットがいる家庭では、テレビを傷つけたり倒したりするリスクも考えられますし、直射日光や湿気によってテレビの寿命が短くなる可能性もあります。
我が家では、専用のアクリル板を用いて、テレビをしっかりと保護しています。
決して安価な選択肢ではありませんが、テレビを買い替えることを考えると、こちらの方が経済的です(汗)
中には、ブルーライトをカットする商品もありますので、テレビのメーカーやサイズをしっかり確認した上で購入することをお勧めします。
テレビ台の代わりに何を使う?
テレビ台はリビングルームの必需品とされてきましたが、場所を取ったり、コードがごちゃごちゃしたりすることもあります。そのため、テレビ台の代替となるアイデアをご紹介します。
特に一人暮らしの方におすすめの方法です!
チェスト・ラックを購入
チェストやラックは、DVDデッキなどの収納だけでなく、さまざまなアイテムを収納することができるため、大変便利です。
また、高さや幅には多くの種類があるため、自分の好みにぴったり合ったものを見つけることが容易です。
自分の部屋に適したサイズを選ぶことができ、素材も木製やスチール製など豊富に選べるため、テレビ台としてだけでなく、チェストやラックとしても活用できるという大きなメリットがあります。
床に直置き
床に直置きするという方法は、最も簡単でリーズナブルな選択肢です。一人暮らしの方にも特におすすめです。
ただし、床に直置きする際には、以下の点に注意が必要です。テレビの位置が低くなるため、見やすい角度や距離を確保することが重要となります!
- テレビが倒れないようにしっかりと固定すること
- テレビ下部に通気口がある場合は、しっかり空けておくこと
- テレビ背面からコードを隠す工夫をすること
壁掛けにする
壁掛けにする方法は、スペースを有効活用できるだけでなく、おしゃれで洗練された雰囲気を演出することができます。
配線を隠す工夫を施せば、コードが見えなくなるだけでなく、ほこりがたまるのを防ぐことも可能です。
壁掛け用の金具やネジはホームセンターや通販サイトで購入可能ですが、テレビの重量や壁材に合わせて選ぶことが重要です。場合によっては、耐えきれずに壁とテレビが崩れてしまう恐れもあるため、専門の電気屋さんに依頼するのも、安全で確実な設置方法となります。
壁掛け風にする
壁掛け風とは、テレビ台の代わりに既製品のスタンドを利用して、テレビを壁に近づけて設置する方法を指します。
この方法であれば、実際に壁にテレビを取り付けるよりも簡単で、安全に設置でき、同時にスタイリッシュな雰囲気も楽しむことができるのです。
ライフスタイルに合わせて、自分にあった方法を
テレビ台を使わないことによるメリットや、代替案としてチェスト、床に直置き、壁掛け、壁掛け風という4つの方法を紹介しました。
どの方法にもそれぞれのメリットや注意点が存在しますが、自分の部屋の広さやインテリアの好み、予算、DIYスキルに応じて適切な方法を選ぶことが大切です。ライフスタイルに合わせて、自分に最適な方法を見つけてみてください。
テレビ台なしでも快適なリビングルームを実現することは十分可能です。
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