寝室に欠かせないアイテムとして、マットレスと一緒に思い浮かぶのがベッドフレームではないでしょうか。しかし、実際のところ、ベッドフレームは本当に必要なのでしょうか?
最も避けたいのは、なんとなく必要だと思い込んで安易に購入してしまうことです。ベッドフレームは家具の中でも非常に大きなサイズを持ち、設置スペースを大きく占有します。そのため、もし選択を誤ってしまった場合、取り返しのつかない事態に陥る可能性があります。
この記事でわかること
- ベッドフレームの役割
- デメリット
- 選び方
- ベッドフレームを使わない場合の対策
ベッドフレームの役割
ベッドフレームには主に3つの重要な役割があります。
- 通気性を確保するため
- 床のゴミや埃からマットレスを保護するため
- 底冷えを防ぐため
私たちは寝ている間にコップ一杯分の汗をかくとされており、その汗はマットレスに吸収されます。もしマットレスを床に直接置いてしまうと、通気性が悪化し、湿気がたまりやすくなります。その結果、カビが発生しやすくなるのです。しかし、すのこ状のベッドフレームを使用すれば、通気性が改善され、洗うことができないマットレスを清潔に保つことが可能になります。
さらに、床からの高さが確保されることで、ゴミや埃から守られ、冬の冷え込みからもマットレスが守られるという役割も果たします。
ベッドフレームのデメリット
これまで述べた役割を考慮すると、ベッドフレームは必要なように思えますが、もちろんデメリットも存在します。
- 下に埃やゴミが溜まる
- デッドスペースが生まれる
- 模様替えが難しい
- 部屋を広く使えない
下にゴミや埃がたまる
一般的に、ベッドフレームの高さは30〜40cm程度ですが、フレームの構造によって床との隙間はそれほど広くありません。隙間が狭くなることで、掃除機が入りにくくなり、ゴミや埃がたまりやすくなります。さらに、ベッド下に収納を行っている場合、物を取り出す際には埃が一緒についてくるため、快適さが損なわれることが考えられます。
デッドスペースになる
クローゼットなどの収納が充実している場合、ベッド下はただの空間として無駄に広がってしまうことが多いです。その結果、埃が溜まりやすくなったり、気がつかないうちに不要な物がベッド下に置かれていたりして、引っ越し時に思わぬ発見をすることもあるかもしれません。
模様替えしにくい
多くのベッドフレームにはヘッドボードが付いており、そのため配置が固定されてしまうことが多いです。これによって、模様替えの際に自由な配置が制限されることがあります。さらに、ベッドフレーム自体が重いため、一人で模様替えを行うのは非常に難しいこともあります。このため、模様替えを頻繁に行いたい方にとっては、ベッドフレームは少々不便に感じるかもしれません。
部屋を広く使うことができない
ベッドフレームが存在すると、どうしても部屋は狭く感じるものです。布団やマットレスだけであれば、必要に応じて畳んだり立てかけたりすることで、部屋を有効に活用できます。特に一人暮らしなどの狭い空間では、大きなベッドフレームがあるだけで、圧迫感を生む要因にもなりかねません。
選び方
それでもなおベッドフレームを欲しいと考える方も多いでしょう。そのため、どのようなベッドフレームを選ぶべきか、ポイントを理解した上で購入することをお勧めします。
- 収納ボックス付き
- 床との隙間が広い
- 1人でも組み立て・分解が可能
- ヘッドボードがない
収納ボックス付き
収納ボックスが備わっていると、収納力が向上し、別途収納棚やカラーボックスを設置する必要がなくなります。その結果、他の収納スペースを追加する手間が省け、部屋を広く使うことができるのです。掃除のしにくさは増すかもしれませんが、何もない空間よりはゴミや埃の侵入を防ぐ効果が期待できます。
床との隙間が広い
このポイントは掃除のしやすさを重視したものです。床との隙間が広いと、クイックルワイパーや掃除機を使った掃除が非常に楽に行えます。普段からベッド下を簡単に掃除できれば、部屋を清潔に保つことができ、友人が泊まりに来た際に恥ずかしい思いをすることもなくなります。
1人で組み立て・分解ができる
一人で組み立てや分解が可能なベッドフレームであれば、部屋の模様替えも非常に容易になります。同じ部屋内での移動は面倒に感じることもありますが、その際に壁や床を傷つけてしまう危険も伴います。賃貸の場合、退去時に修繕費を請求されることもあるため、注意が必要です。そのため、容易に動かせるように分解できるものが推奨されます。また、分解できることで他の家具の移動もしやすくなり、新しい配置を考える際にも役立ちます。引越しの際にも大変便利です。
ヘッドボードがない
条件を絞って探せば、ヘッドボードなしのベッドフレームも意外と見つけやすいです。ヘッドボードがないことで、スッキリとした印象を与え、部屋の圧迫感を軽減することが可能です。また、向きに拘束されないため、模様替えの自由度も高まります。
使わない場合の対策
ベッドフレームを使用しないと決めた場合でも、マットレスを床に直接置くことに抵抗を感じる方も多いでしょう。しかし、対策方法はいくつか存在します。
- すのこを敷く
- 除湿シートを使用する
- 折りたたみマットレスにする
すのこを敷く
ベッドフレームを購入しなくても、すのこを敷くことでマットレスと床の間に通気性を確保することができます。立てかけておけば邪魔にならず、丸められるタイプのすのこを選べば、さらに簡単に片付けることができるようになります。
除湿シートを使う
除湿シートを使用することで、湿気対策が可能です。すのこよりも手軽に敷ける上、洗濯可能なタイプも多いため、洗って干すことで清潔さを保つことができます。ほとんどの除湿シートには、色が変わることで干すタイミングを教えてくれるセンサーが装備されているため、非常に便利です。また、ベッドフレームやすのこに足をぶつけて痛い思いをすることもなくなります。
折りたたみマットレスにする
すのこや除湿シートを使用する場合、先に重いマットレスを移動させる必要があります。しかし、折りたたみ式のマットレスを選ぶことで、簡単に片付けたり動かしたりすることができるようになります。日常的に片付けを行う方にとっては、すのこや除湿シートが不要になる可能性もあります。簡単に移動できるため、日当たりの良い場所や風通しの良い場所に運ぶことも容易になります。
まとめ
ロフトベッドや二段ベッドを利用したい場合を除いて、ベッドフレームを使用しなくてもそれほど不便を感じることは少ないように思われます。しかし、ベッドフレームを必要とする方や、使いたい方もたくさんいることでしょう。そのため、この記事を参考にしながら、自分自身の部屋やライフスタイル、さらにはこだわりをしっかりと考えた上で、購入を検討してみることをお勧めします。
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