日立の新世代オーブンレンジ MRO-F6B W を徹底レビュー:日常の調理を快適にする多機能モデル
結論から言うと、日立の MRO-F6B W は、オーブンレンジとしての基本性能と、日常の調理を楽にする機能がバランス良く詰まっています。外形寸法は幅483×奥行388×高さ355mm(ハンドルを含んだ最大奥行きは440mm、ドア開放時の奥行きは662mm)。庫内有効寸法は幅約375×奥行約323×高さ約213mmで、標準的な家族向けの食事作りを十分サポートします。加熱方式はレンジ、オーブン、グリル、簡易スチーム式と多機能で、温度センサーを搭載した自動運転が中心です。レンジ出力は自動最大1,000W、手動設定は600W・500W・200W・100W相当に対応します。忙しい日常の「すばやく温める」と「じっくり仕上げる」の両方を、ワン機でこなせる点が魅力です。
この機種の大きな魅力のひとつは、日立独自のテーブルプレートで、日立のノウハウを活かし、レンジ加熱とオーブン調理を1枚のプレートで同時にこなせる点です。これにより、料理の温度ムラを抑えつつ、調理時間を短縮できます。さらに「2品同時あたため」機能があり、家族分の温度をそろえたい場面で実力を発揮します。マルチタスク志向の家庭には特に頼れる存在です。
また、ボウルひとつで完結する“ボウルメニュー”は、後片付けをぐっと楽にします。下ごしらえした冷凍食材や市販の冷凍食品もオートで調理できる“冷凍からラクラクメニュー”は、時間を取られがちな平日の夕食準備を大幅に短縮します。使い勝手の面では、調理後のお手入れを楽にする“らくメンテ”も大きなポイント。庫内は汚れを落としやすいシリコン系塗装の内壁・背面・平面グリルなど、清掃性にも配慮されています。
評価項目 | 評価 |
---|---|
デザイン | ★★★★☆ |
機能性 | ★★★★☆ |
価格満足度 | ★★★☆☆ |
総合評価 | ★★★★☆ |
気になる点としては、庫内の高さが約213mmと一般的なプレートサイズには合うものの、背の高いボウルや大きめの耐熱皿を多用する場合には配置の工夫が必要です。また、加熱の際はセンサー任せの部分が多く、微妙な焼き具合を自分好みに狙うには、オーブン機能の微調整を活用する必要があります。強力な加熱力を活かして長時間の焼き物を試すと、庫内の熱風の広がりを感じられ、前述のテーブルプレートの効果がより実感できます。さらに、電力消費の点では、日常の加熱頻度が高い家庭では若干の使用コストを意識する場面があるかもしれません。とはいえ、日立系の多機能機としては、操作性と清掃性のバランスが良く、初めてのオーブンレンジとしても導入しやすい設計です。
総括すると、日立の MRO-F6B W は、日常の食卓を豊かにする多機能機として、2品同時あたため や ボウルメニュー、冷凍からラクラクメニュー、らくメンテ など、使い勝手の良い機能を点在させています。大容量を求めつつも、面倒な清掃や後片づけを減らしたい家庭には特におすすめできます。日々の献立作りが楽になる、その実力をぜひ体感してみてください。