配線が不要で、Bluetoothなどを使って音楽や音声を楽しむことができる『ワイヤレススピーカー』は、多くの人々にとって便利なアイテムです。
コンパクトなデザインのものも多数存在し、持ち運びが容易なため、今や多くのユーザーに愛用されているのではないでしょうか?
本記事では、
といった方々に向けて、この記事を執筆しました。
非常に便利なワイヤレススピーカーですが、実際には”買ってはいけないモデル”と”おすすめモデル”を見分けることができるでしょうか?
この記事では、まずワイヤレススピーカーの概要を説明し、その後にワイヤレススピーカーのメリットとデメリットについてご紹介いたします。
多様なワイヤレススピーカーの中から、”買ってはいけない”モデルと”おすすめ”モデルを見分けるための知識を身につけることができますよ。
最後にはおすすめのワイヤレススピーカーも紹介しますので、ぜひ自分にピッタリの製品を見つけてください。
記事の要点は以下の通りです。
それでは、これらのポイントについて詳しく見ていきましょう。
ワイヤレススピーカーとは

ワイヤレススピーカーとは、配線が不要で使用できるスピーカーを指します。
これらは主にBluetoothやWi-Fiを通じて音声データを受信し、そのデータを再生する仕組みになっています。
最近では、スマートフォンとBluetoothで接続し、屋外や仕事場などで音楽を楽しむ人が増加しています。
主な違いとして、”Bluetoothタイプ”と”Wi-Fiタイプ”があります。
”Bluetoothタイプ”は”Wi-Fiタイプ”と比較して、接続が容易で持ち運びやすいのが特徴です。
一方で”Wi-Fiタイプ”は音質が優れているほか、話題のスマートスピーカーとしても利用できるものが多いです。
どちらのワイヤレススピーカーを選ぶかは、使用する目的によって異なってきます。
ワイヤレススピーカーのメリットとデメリット

それでは、ワイヤレススピーカーのメリットとデメリットには何があるのでしょうか?
このセクションでは、ワイヤレススピーカーの利点と欠点について詳しく説明します。
ぜひ、ワイヤレススピーカーの”買ってはいけない”製品と”おすすめ”製品を見分ける参考にしてください。
ワイヤレススピーカーのメリット
持ち運びが便利
ワイヤレススピーカーは非常に持ち運びが楽です。
ワイヤレスかつ充電式で、コンパクトなサイズのものが多いため、外出時には手軽に持ち運ぶことができます。
車の運転中やキャンプなど、家庭の外でもお気に入りの音楽を楽しむことができるのは嬉しいポイントです。
配線が不要
据え置き型のスピーカーでは、電源や他の機器との接続に配線が必要です。
そのため、配線が絡まったり見栄えが悪くなることもあります。
もちろん、配線があると外部に持ち運ぶことも難しくなります。
その点、ワイヤレススピーカーは配線が不要で、設置場所も選ばずスッキリした印象を与えます。
スマートフォンに比べて音量が大きく、音質が優れている
スマートフォンで音楽を再生すると、音が軽く感じることはありませんか?
ワイヤレススピーカーは低音もクリアに再生し、迫力のあるサウンドを体験できます。
価格が比較的安いワイヤレススピーカーでも、スマートフォンよりもずっと音質が良いのは魅力的です。
さらに、コンパクトなワイヤレススピーカーでも十分な音量が出ます。
大音量を出せるため、自宅での作業中や広い屋外でもはっきりと音が聞こえます。
なお、音の大きさは「W(ワット)数」によって決まります。
W(ワット)数 | 音量 |
3W | ・コンパクトなワイヤレススピーカーで一般的 ・大音量は出ないが、自宅や車内のBGMには十分 |
5W | ・自宅や車内では十分な音量を楽しめる |
10W | ・広い部屋や屋外でも普通に聞こえる音量を出力 |
20W | ・屋外の広い場所で迫力のある大音量を実現 |
使用目的に合った「W(ワット)数」のワイヤレススピーカーを選ぶことが重要です。
防水・防塵機能でお風呂や屋外でも安心
ワイヤレススピーカーは多様な環境で使われることを考慮して設計されています。
そのため、『防水・防塵機能』が搭載されているモデルが非常に多く存在します。
防水・防塵機能のある製品を選ぶことで、お風呂など水のある環境や、汚れやすい屋外でも安心して使うことができます。
なお、防水・防塵機能にもレベルがあるため、使用シーンを想定して選択することが大切です。
防水機能
防水レベル | 防水機能 |
IPX0 | ・防水機能なし |
IPX1 | ・防滴Ⅰ型(垂直に落ちる水滴から保護) |
IPX2 | ・防滴Ⅱ型(垂直から15度までの水滴から保護) |
IPX3 | ・防雨型(垂直から60度までの水滴から保護) |
IPX4 | ・防まつ型(全方向からの水しぶきから保護) |
IPX5 | ・防噴流型(全方向からの水流から保護) |
IPX6 | ・耐水型(全方向からの強い水流から保護) |
IPX7 | ・防浸型(30分程度の水没でも浸水がない) |
IPX8 | ・水中型(長時間の水没でも浸水しない) |
防塵機能
防塵レベル | 防塵機能 |
IP0X | ・防塵機能なし |
IP1X | ・直径50㎜以上の固形物が入らない |
IP2X | ・直径12.5㎜以上の固形物が入らない |
IP3X | ・直径2.5㎜以上の固形物(ワイヤーなど)が入らない |
IP4X | ・直径1.0㎜以上の固形物が入らない |
IP5X | ・粉塵が入らない/入っても正常に機能する |
IP6X | ・粉塵が入らない |
マルチペアリングが可能
多くのワイヤレススピーカーはマルチペアリング機能を備えています。
同時に複数の端末で使用することはできませんが、接続先を簡単に切り替えることが可能です。
家族や友人と一つのワイヤレススピーカーを共有し、シーンに応じたお気に入りの音楽や音声を再生することができるのも魅力の一つです。
距離が離れていても、簡単に機器の切り替えができるのはワイヤレススピーカーならではの利点です。
ワイヤレススピーカーのデメリット
充電や電池交換が必要になる場合がある
ワイヤレススピーカーは配線不要で、持ち運びに便利です。
ただし、電源に直接接続しない場合、充電や電池交換が必要になります。
外出先で音楽を再生中に突然充電が切れてしまう可能性もあります。
長時間の使用を考える場合は、8時間以上のバッテリー容量を持つワイヤレススピーカーを選ぶと安心です。
中には約16時間の再生が可能なモデルも販売されています。
初回接続に手間がかかることがある
有線スピーカーであれば、接続はケーブルを差し込むだけで済みます。
しかし、ワイヤレススピーカーはスマートフォンとスピーカーを接続するための操作が必要です。
複雑な操作ではありませんが、使い慣れていない方にとっては手間に感じるかもしれません。
ただし、一度接続してしまえば、次回からはほとんどのワイヤレススピーカーが自動で接続されるため、非常に便利です。
一部の製品では音声の遅延が発生することがある
ワイヤレススピーカーの中には、音声の遅延が生じるものもあります。
特に動画視聴やゲームを楽しむ際に、映像と音声のずれがストレスになることがあります。
音声の遅延は主にBluetoothタイプのワイヤレススピーカーで発生しやすいです。
この遅延は、主に”データの圧縮”が原因です。
Bluetoothでは音声データを送受信する際にデータが圧縮されます。
データの圧縮形式(コーデック)には主に4種類があり、それぞれ遅延が生じやすさが異なります。
圧縮形式(コーデック)
圧縮形式 | 特徴 |
SBC(標準的な形式) | 三種類の中で最も遅延が発生しやすい |
AAC | ・SBCに比べ音質が良く、遅延が少ない ・主にApple製品で使用されている |
aptx | ・AACよりもさらに高音質で遅延が少ない ・主にAndroidで使用されている |
LDAC | ・ソニーが開発したコーデック ・高音質で歪みが少ない |
音声の遅延を防ぐには、SBC以外のコーデック形式に対応したワイヤレススピーカーを選ぶことをおすすめします。
ただし、接続する機器(スマートフォンなど)も同じコーデック形式に対応している必要がありますのでご注意ください。
また、音声の遅延を防ぐための方法として、
といった方法があります。
雑音や音声の途切れが生じることも
ワイヤレススピーカーは有線タイプと比較すると、音声が不安定になることがあります。
音声再生中にちょっとした雑音が入ることも少なくありません。
また、障害物やスマートフォンの動作状況によっては、音声の途切れが生じることもあります。
現在の製品では、雑音や音声の途切れのリスクは大幅に減少しており、あまり心配する必要はありません。
それでも、有線と比べると不安定な部分があるのは事実です。
おすすめのワイヤレススピーカー3選

ここまで、ワイヤレススピーカーの定義やそのメリット、デメリットについて詳しく解説してきました。
今回の解説を元に、おすすめのワイヤレススピーカーを3つ厳選し、ご紹介いたします。
【音質で選ぶ】Bose SoundLink Mini Bluetooth speaker II

Bose SoundLink Mini Bluetooth speaker II
メーカー:BOSE(ボーズ)
接続タイプ:Bluetooth(コーデックは非公開)
ワット数:8W
サイズ(幅×奥行き×高さ):18㎝×5.9㎝×5.1㎝
重量:680g
再生時間:最大約10時間
防水/防塵:防滴

【コスパ最高】Anker Soundcore 2

メーカー:Anker(アンカー)
接続タイプ:Bluetooth(対応コーデック:SBC)/AUX
ワット数:12W
サイズ(幅×奥行き×高さ):約16.8㎝x4.7㎝x5.6㎝
重量:414g
再生時間:最大約24時間
防水/防塵:IPX7防水

【目でも楽しめる】ソニー LSPX-S2

メーカー:ソニー(SONY)
接続タイプ:Bluetooth(対応コーデック:SBC・AAC・LDAC)/AUX
ワット数:11W
サイズ(幅×奥行き×高さ):約9㎝x9㎝x27.7㎝
重量:約1.1kg
再生時間:最大約8時間
防水/防塵:なし

ワイヤレススピーカーの”買ってはいけない”と”おすすめ”見分け方【まとめ】
この度は、
といったニーズを持つ方々に向けて、この記事をお届けしました。
記事の要点は以下の通りです。
ワイヤレススピーカーの特徴やメリット・デメリットについて詳しくお伝えしてきました。
ぜひ、ワイヤレススピーカーの”買ってはいけない”と”おすすめ”を見分ける際の参考にしてください。
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