最近の夏は、地球温暖化の影響か、異常なほどの暑さが続いていますね。
特に東北や北海道などの地域でも、その厳しい暑さを実感している方が多く、エアコンの導入を考えている方も増えているのではないでしょうか。
窓用エアコンは、コンセントと窓さえあれば、比較的低予算で簡単に導入できる魅力的な選択肢です。
この窓用エアコンは、設置が簡単である反面、いくつかの重要なポイントを理解しておく必要があります。
購入後に家に運び込んで取り付ける際に「しまった!」という事態を避けるためにも、ぜひこの記事を参考にしてください。
窓用エアコン(ウィンドウエアコン)とは
まず初めに、窓用エアコンについて、その基本的な特徴を簡潔にまとめてみます。
窓用エアコンとは、窓枠に取り付けるタイプのエアコンのことを指します。
通常の壁掛けタイプのエアコンとの大きな違いは、取り付け時に窓に穴を開ける必要がない点です。
壁掛けタイプのエアコンでは、室外機からの冷たい空気を部屋に送り込むために壁に穴を開ける必要があります。
さらに、その穴は室内機から出る水を外に逃がすための役割も担っています。
しかし、窓用エアコンは、室内機と室外機が一体化しているため、壁に穴を開ける必要がなく、設置が非常にスムーズに行えるのです。
窓用エアコンのデメリット
窓用エアコンには、いくつかのデメリットも存在します。
購入前にこれらの点をしっかりと確認し、後悔しないようにしていただきたいと思います。
ここでは、窓用エアコンのデメリットを3つご紹介します。
セキュリティ面が不安
窓用エアコンは、窓枠に取り付けられ、使用時には窓を開けておく必要があります。
通常、エアコンを利用するのは家にいる時が多いでしょうから、あまり問題に感じない方もいるかもしれません。
しかし、例えば一人暮らしの女性など、セキュリティについて心配がある場合には、窓用エアコンは「購入すべきではない」と言えるかもしれません。
一応、補助鍵を使って窓を開けた状態でもそれ以上開かないようにする対策方法もあります。
この補助鍵を取り付けておくことで、万が一不審者が窓から侵入を試みても、窓がロックされているため、簡単には入ってこられません。
「少し心配だな」という方は、こうした対策を考えてみるのも良いかもしれません。
電気代が高い
一般的に見て、窓用エアコンは、通常のタイプのエアコンよりも月々の電気代が数百円程度高いことが多いです。
その理由として、エアコンの風量を細かく調節するためのインバーターが搭載されていないためだと言われています。
「では、窓用エアコンにもインバーター回路を追加すれば良いのでは?」と考える方もいるでしょう。
しかし、窓用エアコンは、コンパクトなボディに室外機と室内機の機能が統合されているため、インバーター回路を組み込むことは技術的に難しいとされています。
さらに、窓用エアコン自体が低価格を売りにしているため、インバーターを搭載することは現実的ではないのです。
動作音がうるさい
通常のエアコンでは、室内機は「空気を冷やす」作業を行っていません。
冷媒を圧縮するなどして空気を冷やすのは、主に室外機の役割です。
そのため、モーターを回す際にかなりの音が発生します。
通常のエアコンは、室外機を屋外に設置することで音の問題を軽減しています。
しかし、窓用エアコンは室内機と室外機が一体化しているため、その動作音は避けられません。
データによると、55デシベルという音量が記録されており、かなりの騒音レベルとなります。
目安としては「少し大きめのテレビの音」と同程度の音量であるため、音に敏感な方や「うるさくて眠れない」と感じる方には、窓用エアコンは「購入しないべき」と言えるでしょう。
窓用エアコンのメリット
窓用エアコンのデメリットを3つご紹介しましたが、もちろんメリットも存在します。
ここでは、窓用エアコンの持つ魅力的なメリットについて詳しくご紹介します。
価格が安い
窓用エアコンは、他の普通のエアコンと異なり、室外機と室内機が一体化しています。
そのため、購入時の本体価格を低く抑えることが可能です。
また、取り付けにかかる費用も、通常のエアコンに比べてかなり安価に済みます。
男性であれば、一人で設置することもそれほど難しくありません。
ただし、本体の重さは約20キロ程度が一般的なので、多少体力を要する作業ではあります。
それでも、本体の購入費用と設置にかかる全体のコストを考慮すると、非常にリーズナブルに済むため、この点は大きな魅力となります。
すぐに使える
北海道などの比較的涼しい地域では、「エアコンが絶対に必要だ」とはいえないところもありますが、近年では全国的に猛暑日が続いています。
そのため、耐えられなくなってクーラーを導入しようと決意しても、暑い時期には業者が非常に忙しく、すぐには設置してもらえないこともあります。
また、どの地域でもエアコンが急に故障することも考えられます。
その際にも、業者の反応が遅いことにより「いつになったら来てくれるのか」「待っているうちに夏が終わってしまう」といった事態も起こり得ます。
そんな時に、窓用エアコンが非常におすすめです。
何といっても工事が不要なので、購入してすぐに取り付けられます。
これは大きな利点と言えるでしょう。
設置場所を手軽に変えられる
窓用エアコンは、設置が簡単であるため、設置場所を変更するのも容易に行えます。
家族構成や生活スタイルが変わった場合など、設置場所を変えたい時にも、すぐに対応することができます。
私自身も、以前は個室に取り付けていた窓用エアコンを後にキッチンに移動させた経験があります。
この作業は10分ほどで完了し、非常に手軽でした。
ただし、高さの異なる窓に移動させる場合は注意が必要です。
窓の高さが不足していると、別売りのアタッチメントが必要になることもあるためです。
オススメの機種
窓用エアコンと言えば、コロナの製品が特に有名です。
長年にわたって生産されているため、その信頼性は非常に高いです。
私自身も2台購入して使用していますが、10年以上経過してもまだ十分に機能しています。
多機能なモデルも存在しますが、せっかく低コストで導入できるのですから、リーズナブルな機種を選ぶことをお勧めします。
ただし、どのメーカーでも言えることですが、安価なモデルは冷房専用のものが多いです。
暖房機能も希望する方は、その点を確認してから購入することをおすすめします。
特に北国など「数日間または数週間だけ使用できれば十分」という地域においては、窓用エアコンは非常に適した選択肢だと思います。
ぜひ、導入を検討されてはいかがでしょうか。
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