私たちが幼少期から馴染み深く、学校の給食や家庭でも親しんできた飲み物の一つは、日本人にとって極めて身近な存在である「牛乳」です。
牛乳は日本の各地で生産されており、その地域ごとの特性を活かした名産品としても知られる牛乳が存在します。
そのまま飲むことはもちろん、グラタンやシチューなどの料理に利用したり、ケーキやその他のスイーツ作りにも幅広く活用されるなど、非常に多様な使い方ができるのが牛乳の魅力の一つです。
このように私たちの生活に密着した存在である牛乳ですが、スーパーに足を運ぶと多様な商品が陳列されており、どれを選ぶべきか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
さらに、牛乳には「成分無調整」「低脂肪・無脂肪牛乳」「乳飲料」「加工乳」といった異なる表記が存在し、「これらは一体何がどう違うの？」と疑問を感じる方も多いかと思います。
今回は、牛乳のさまざまな種類や選び方について詳しく解説し、筆者が特におすすめする牛乳についてもご紹介していきたいと思います。
ぜひ、日々の牛乳選びに役立てていただければ幸いです。
牛乳とは？
牛乳とは、一般的に「乳牛から搾乳したミルクを加熱処理し、殺菌した製品」を指します。
搾りたてのミルクは「生乳（せいにゅう）」と呼ばれ、その中にはさまざまな細菌が含まれています。
その中には病気を引き起こす恐れのある「病原菌」も含まれるため、加熱処理を行い、これらの菌を死滅させることで安心して飲むことができる製品として仕上げられています。
牛乳は、成分の調整の有無や脂肪分の割合に基づいて「４つの種類」に分類されることができます。
では、これからその各種類について詳しく見ていきましょう。
牛乳の種類、選び方について
1：成分無調整牛乳
その名の通り、「生乳を加熱処理した後、特に成分の調整を行わず、そのままの状態で製品化された牛乳」を指します。
この牛乳は素材そのものの風味を楽しむことができ、コクや甘さの違いをしっかりと感じることができるため、多くの人に好まれています。
日本の法律によれば、「無脂乳固形分8.0％以上、乳脂肪分3.0％以上」という基準を満たすものが、このカテゴリーに該当します。
ちなみに、牛乳の約88％は水分で構成されており、残りの成分が上記の二つであると言われています。
これら二つの成分が、牛乳のコクや甘さ、そして全体的な味わいを決定づけていると考えられています。
2：調整牛乳
調整牛乳は、「牛乳から乳脂肪分を取り除く処理を施し、成分を調整した牛乳」を意味します。
無脂乳固形分が8.0％以上という基準は維持されますが、乳脂肪分の含有率に応じてさらなる分類が行われます。
- 無脂肪牛乳 → 乳脂肪分が0.5％未満の牛乳
- 低脂肪牛乳 → 乳脂肪分が0.5％以上～1.5％以下の牛乳
- 成分調整牛乳 → 乳脂肪分が1.6％以上～3％未満の牛乳
3：加工乳
加工乳は、「脱脂粉乳やバター、クリームなどを添加して加工して製造された牛乳」です。
添加する原材料は「乳製品と水」のみと厳密に決められています。
このため、脱脂粉乳などを使用して「低脂肪乳にカルシウムやタンパク質などの栄養素を追加した」り、または、バターやクリームを加えて乳脂肪分を増やし、「コクや濃厚さを高めた牛乳」として販売されることがあります。
4：乳飲料
乳飲料とは、「加工乳のように厳しい原料の制約がなく、さまざまな原材料を加えて作られた牛乳」を指します。
また、乳脂肪分と無脂乳固形分を合わせた「乳固形分が3.0％以上」であることが法律で規定されています。
多様な栄養素がプラスされた商品や、腸内の不快感を和らげる効果を持つもの、フレーバーが加えられた飲みやすいものなど、さまざまな商品が展開されています。
おすすめ牛乳３選
ポチップ北海道の十勝浦幌で生産された生乳を100％使用して作られた牛乳です。
この牛乳は「これぞ牛乳！」と感じる甘さと豊かなコクをしっかりと味わうことができるため、多くの人に愛されています。
さらに、この牛乳は製造過程に工夫が凝らされており、「常温保存が可能」なロングライフ牛乳としても評価されています。
賞味期限は「常温で約60日間」と長いため、ストック用としての保管も非常に便利です。
ポチップこの牛乳は、一般的な製造工程で行われる「超高温殺菌」ではなく、あえて手間をかけて「低温殺菌」で製造されています。
低温で殺菌することで、牛乳に含まれる重要な栄養成分を壊さず、品質を保ったまま製品化されています。
そのため、味わいもより新鮮な生乳の風味が感じられ、高温殺菌に比べてすっきりとした飲みごたえに仕上がっています。
ちなみに、低温殺菌牛乳は細菌の数が多くなるため、賞味期限ではなく「消費期限」として記載されることが一般的です。
こちらは北海道の美瑛町で生産される「単一農協限定の牛乳」であり、生産者の顔が見える信頼のおける牛乳です。
美味しさの秘密は、美瑛地域の健康的な土地とそこで育った質の高い牧草にあります。
その牧草を食べて育った乳牛から搾られたミルクは、コクと甘さがあり、素材本来の美味しさを存分に堪能することができるのです。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか？
普段は価格を基準に何気なく選択している牛乳も、さまざまな情報を把握してから買い物に行くと、自分の好みや使用目的に応じた牛乳を選ぶことが容易になるでしょう。
ぜひ、あなたにぴったりの牛乳を見つけてください。
最後に、もし機会があれば、今まで試したことのない牛乳にもぜひ挑戦してみてください。
新たな発見や美味しさが待っているかもしれませんよ！！
最後までお読みいただき、感謝申し上げます！！
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