社会人としての新たな一歩を踏み出す際、多くの人々が憧れを抱くのが高級時計です。この時計を身に着けることで、まるで自分自身が洗練された大人の仲間入りを果たしたかのように感じることができるのです。
高級腕時計は、数十万円からスタートし、数百万、さらには数千万、時には億を超える価格帯のものまで多岐にわたります。さすがに非常に高額なモデルに手が出ることは少ないかもしれませんが、数百万円クラスの時計であれば、時計に対する情熱を持つ方たちにとっては、思わず手に入れたくなるかもしれません。
ただし、ちょっと待ってください。安易に購入することを避けるべき高級時計が存在するのです。
今回は、そのような時計について詳しく解説していきます。
高級腕時計とは
時計というアイテムは、実用性という視点から見ると、国産のムーブメントを搭載したものが1,000円前後で手に入ることもあります。それが1,000万円の高級腕時計に昇華されても、機能面においては実用性が変わるわけではありません。
例えば、カメラの世界では5万円のカメラと50万円のカメラでは、性能や品質に明らかな差が存在しますが、時計の世界ではその点が大きく異なります。
では、高級腕時計とは具体的にどのような特徴を持っているのでしょうか。
1．工芸品としての価値がある。
時計は、時刻を正確に表示する実用性が求められるだけでなく、同時に工芸品としての価値も備えています。これは、時計が単なる時間を計る道具以上の存在であることを示しています。
2．ブランド力
時計のブランドには、長い歴史や社会的な地位が凝縮されています。そのため、その時計を身に着けているだけで、社会的な地位や存在感を感じさせることが可能です。
3．多彩なモデル展開
知名度の高いブランドでは、シンプルなデザインからスポーティなモデルまで、幅広い選択肢が用意されており、さまざまなニーズに応じることができます。また、流行の変化にも柔軟に対応できることが魅力の一つです。
4．メンテナンス力
高級品の特性として、メンテナンスのしやすさも非常に重要です。万が一、部品が手に入らず修理ができない場合、高額な投資をすることに躊躇してしまうことがあります。しかし、高級腕時計はメンテナンス体制が整っており、ブランドによっては永久保証を提供しているものも存在します。
5．中古市場の価値
工芸品としての価値が認められれば、アンティークとしての価値も生まれます。そのため、中古市場においても価値が保たれることになります。
買ってはいけない腕時計の特徴
もし購入した腕時計を生涯にわたって大切にしたいと考えるのであれば、避けるべき時計が存在します。
しかし、将来的に新しいモデルが登場し、その時計を欲しくなる可能性もあるでしょう。
追加で購入できる資金があれば、コレクターとしての道を歩むのも良い選択肢です。しかし、今持っている時計を手放して新しい時計を購入したくなることもあるかもしれません。
その際に、時計の資産価値がしっかりと保たれていなければ、大きな問題に発展しかねません。
ここからは、買ってはいけない高級腕時計の特徴を詳しく見ていきましょう。
１．中古市場での買い取り価格が低い。
新品価格がほぼ同じなのに、買い取り価格が非常に低い時計が存在します。このような時計は購入時に十分な注意が必要です。ブランドやモデルによっては、新品購入価格の約3割程度にしかならないものもあります。
また、別の視点から見ると、中古価格は市場の評価を反映していることも考慮する必要があります。新品を購入する際には、中古価格を比較することをお勧めします。
２．デザインが個性的すぎる
美術工芸品としての観点から、独自の個性的なデザインの時計はつい魅力的に映ります。
しかし、個性的なデザインの腕時計は、それに合う服が見つけにくいため、実際に着用する機会が少なくなり、気が付けばその時計に対する愛着が薄れてしまうこともあります。
さらに、個性的なデザインの時計は需要が限られているため、買い取り価格もあまり高くない傾向があります。
時計に問題はないが買って後悔する
時計自体には何の問題もない場合であっても、購入後に後悔することがあるのです。
その一因として、周囲の人々が同じブランドの時計を所有していることが挙げられます。
ブランド品であるため、さまざまなモデルが存在します。
もし上司が自分が持つモデルよりわずかに劣るグレードの時計を身に着けていると、なんだか気まずく感じることがありますよね。
逆に、部下が自分よりも上のモデルを持っていた場合、心の中で落ち込んでしまうかもしれません。
友人が同じ時計を持っている場合には、「真似をした」と思われることもあります。
もちろん、気に入った時計であれば、周囲の目を気にせず楽しむことができるのですが、購入後に時間が経つにつれて、他人の視線が気になることもあります。
そのため、事前にしっかりと調査を行うことを強くお勧めします。
資産価値が下がりやすいブランド
資産価値が下がりやすいブランドとして、以下のものが挙げられます。
1．フランクミュラー
奇抜なデザインで人気を博しているブランドですが、そのデザインが万人向けではないため、中古市場での買い取り価格は新品価格と比較するとあまり高くありません。
ただし、中古価格が手頃になることが多いため、お得に購入できるチャンスもあるので、考慮してみるのも良いかもしれません。
2．グッチ
グッチは香水や洋服などで知られるブランドですが、高級腕時計も展開しています。しかし、そのデザインが独特であり、中身が一般的なクオーツ時計であるとの評価を受けることが多いです。
また、デザインの独自性から、フランクミュラー同様に万人向けではないため、買い取り価格の期待はあまりできないブランドです。
資産価値が下がりにくいブランド
資産価値が下がりにくいブランドの代表として、ロレックスが挙げられます。このブランドは、腕時計のブランドに詳しくない方でもその名を知っているほど有名です。
実際、ロレックスの腕時計は、中古市場でも新品価格を上回るモデルが存在するほどです。
他にも広く知られているブランドには、
・パテック・フィリップ 世界三大時計ブランドの一つです。
・カルティエ
・ウブロ
・オメガ
などがあり、さらに優れたブランドはまだまだ他にも存在しています。
まとめ
今回は、高級腕時計に関するさまざまなポイントを見てきました。
腕時計はステータスの象徴であり、社会的な地位にふさわしい時計を身に着けたいと考える方は多いでしょう。
数万円程度の時計であれば、お気に入りをいくつか所有することも可能ですが、数十万円や数百万となると、そうはいきません。
しっかりと検討した上で、自分にとっての素晴らしい腕時計に出会えることを心より願っています。
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