それって本当にエコ?買ってはいけないエコバック

世界的にプラスチックごみの問題が深刻化しており、日本においても2020年よりプラスチック製の買い物袋が有料化される方針が確立されました。この取り組みは、環境問題に対する意識を高めるための重要なステップであり、私たちの生活におけるプラスチック使用の見直しを促進しています。

最近では、買い物の際にエコバッグを持参することが一般的になりつつありますが、皆さんはエコバッグを何個持っているでしょうか?

様々なキャンペーンを通じて手に入れる機会も多いエコバッグですが、キャラクターやユニークなデザインのものが豊富に出回っているため、実際に自分で購入することも増えているのではないかと思います。

しかし、少し考えてみましょう!エコの意識で購入したそのバッグ、本当に環境に配慮した選択となっているのでしょうか?ここでは、エコバッグの真の意味についてじっくり考えてみたいと思います。

プラスチック削減は何のため?

プラスチック削減の取り組みは、果たして何を目的として行われているのでしょうか。プラスチックごみの中でも特に「海洋プラごみ」は深刻な問題として広く認識されていますが、日本に住んでいると海にプラごみが散乱している光景を目にすることはあまりありません。

それでも、ウミガメやクジラがプラスチック製の袋を誤って飲み込み、命を落とすというニュースを何度も耳にしたことがあるでしょう。「自分は海にプラスチックごみを捨てたことなんてない!」と思うかもしれませんが、日本はプラスチック容器や包装の排出量において、なんと世界で第2位という驚くべき事実があります。さらに、プラスチックごみを発展途上国に輸出し、そこでリサイクルされることなく海に流れ込んでしまう現実も存在するのです。

この現実は非常に衝撃的で、私たちが普段見過ごしている問題も多く含まれています。だからこそ、プラスチックごみの一部であるレジ袋の削減を図り、エコバッグを利用することが必要不可欠な流れとなっているのです。しかし、実はこのエコバッグ自体にも問題があると言われています。

エコバッグは全然エコじゃない?

エコバッグを一つ作るためには、実に相当な量の二酸化炭素が排出され、実際には高いコストがかかることをご存じでしたか?エコバッグ一つを作成するのに、約200枚分のレジ袋に相当するCO2を排出するという話を聞くと、皆さんはどのように感じるでしょうか?

デンマークの調査機関によると、紙袋は11回、布製バッグは840回、オーガニックコットンの袋は2400回使わなければ、プラスチックの袋よりも環境に優しくならないという結果が出ています。「可愛い!」という理由で勢いよく購入したエコバッグが、1、2回しか使われずにクローゼットの奥に眠っているのであれば、それは決してエコとは言えないでしょう。ましてや、家に10個以上のエコバッグがある場合、一体どのような影響があるのでしょうか。

プラスチックの袋を使ったほうがエコなの?

イギリスの環境庁も2011年に、エコバッグが必ずしも環境に良いとは限らないと発表しています。特に布製のエコバッグは、原材料となる綿花の栽培に非常に多くの水や農薬が必要であるため、問題視されています。

さらに、視点を変えると、世界で生産される綿のうち約20%が中国の新疆ウイグル自治区で生産されており、ウイグル族の強制労働問題とも関連しているため、こちらも新たな問題として指摘されています。

布製のエコバッグに関しては、処分の際にも問題が存在します。ロゴなどが印刷されている場合、その染料はリサイクルできず、結果としてバッグ自体がゴミとして焼却処分されるしかないのです。

では、プラスチックの袋を使った方がいいのかという疑問が浮かぶかもしれませんが、その答えはやはりノーです。なぜなら、プラスチックは自然環境に還元されることができず、初めにお伝えした海洋汚染の原因となってしまうからです。

結局なにがエコで環境汚染を防ぐことができるの?
エコバッグが私たちが思っているほどエコではないということが明らかになりました。しかし、だからと言って、毎回買い物のたびにプラスチック袋を購入することも避けるべきであるのは明白です。

やはり、エコバッグはプラスチックごみの使用を減少させるために重要なアイテムであると言えるでしょう。今、自分が持っているエコバッグを最大限に活用することが、最も賢明な選択のように思われます。

■エコバッグは常に持ち歩き、買い物袋の購入は断る!
■すでに持っているエコバッグを長く大切に使い続ける。もし新たに購入する場合は、使用済みのペットボトルなどをリサイクルした素材から作られたものを選ぶことをお勧めします!

まとめ

エコの基本を考えると、「もったいない精神」を大切にすることが重要であると感じます。現在の日本は、便利で魅力的な製品であふれており、その多くが非常に安価で手に入るため、海外から見ると、日本は安価なグッズの宝庫だと言われています。

エコに関連する商品も多種多様に展開されており、「便利そうだし!」「環境に優しいなら!」と気軽に手に取ってしまうことが多いですが、購入前に一度立ち止まり、「それは本当に必要なものなのか?」と考えてみてほしいのです。

私自身、断捨離をするたびに「一度も使わなかったもの」や「えっ、こんなの買ったっけ?」という後悔を抱えることが多々あります。そして、それらを捨てる際の罪悪感は計り知れません。

今こそ、自分の生活スタイルを見直し、環境に優しいシンプルなライフスタイルを目指してみませんか?エコバッグについて考えることが、そのきっかけとなれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。

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