あなたはこれまでに組み立て式の家具を購入したことがありますか?
本棚やラックといったアイテムは、現在では組み立て式家具が主流となっているかもしれませんね。私自身も、本や物が増えてくると、ついAmazonでポチッと購入してしまうことがあります。しかし、実際のところ、組み立て家具がすべての人に適しているわけではありません。そこで、今回は組み立て家具の購入を考える際に注意すべきポイントをいくつかご紹介いたします。
組み立て家具とは?
組み立て家具とは、言葉通り自分自身で組み立てることが求められる家具のことを指します。商品は通常、ダンボール箱に丁寧に梱包されています。また、基本的には誰でも簡単に組み立てることができる設計になっています。
組み立て家具のメリットとして挙げられるのは、以下の三点です。
1.梱包がコンパクトなので、輸送費用をかなり抑えることが可能です。さらに、家具店での購入時にも、自家用車があれば簡単に持ち帰ることができ、自宅内の搬送ルートにも困ることがありません。
2.輸送費用が抑えられることで、小売価格が非常にリーズナブルになります。
3.日曜大工の醍醐味を体験できるという、楽しさもあります。
一方、組み立て家具のデメリットには、以下の三点があります。
1.組み立てに手間がかかるため、購入後すぐに使用することができないという点です。
2.部品の数が多い場合、組み立て方が複雑になり、完成までに時間を要することがあります。
3.メーカーがプロフェッショナルに組み立てた家具と比較すると、耐久年数が短いということもあります。
工作が好きな方にとっては、組み立ての過程自体が楽しみとなり、まさに一石二鳥と言える商品かもしれません。
商品が届いたら、最初にすること
組み立て家具が自宅に届いた際、最初に行うべきことは、以下の二点です。
1.梱包を開けること。
2.部品の確認をすること。
1.梱包を開ける際には、注意すべきことがあります。それは、カッターを使用しないことです。梱包のダンボールは薄いため、力任せにカッターの刃を当ててしまうと、商品自体に傷がつく危険があります。商品の箱にも、「カッターを使わないでください」という注意書きがあることが多いので、見落とさないようにしてください。
2.箱を開けた後は、部品がすべて揃っているか確認することが重要です。特に、ねじなどは微妙に長さが異なる似たような部品が多いため、番号と数量をよく確認しながら数えてください。ねじの本数は30本以上になることもあるため、最後に1本足りなかったという事態を避けるために、最初の段階でしっかりと数えておくことが大切です。部品が不足している場合、当然組み立てることができませんので、すぐに販売店に連絡する必要があります。購入から時間が経ってしまうと、受け付けてもらえない可能性もありますので、早めに検査を行うようにしましょう。意外と見落としがちなことですが、数えることを忘れずに行うようにしてください。
組み立て時に気をつけること
組み立てる際に留意すべき点は以下の通りです。
1.組み立てには時間がかかることが一般的です。すべてが順調に進むとは限らないため、時間に余裕を持って組み立てを行うことが大切です。また、作業スペースも必要です。特に大型の家具の場合、倍のスペースを確保することを考慮してください。完成後の移動を考えると、できる限り使用する場所で組み立てることをお勧めします。そうしないと、一人では運べなかったり、運べたとしても、組み立てた家具がどこかにぶつかって傷がつく恐れがあります。
2.部品の番号をしっかり確認してから組み立てることが重要です。これは誰でも知っていることかもしれませんが、番号を無視して雰囲気だけで組み立ててしまうと、最終段階で天板がうまくはまらないといった状況が発生するかもしれません。
3.ねじを締める際には、1本ずつしっかりと締めるのではなく、最初は5~7割程度の強さで締めてから、(仮締め)、徐々にきちんと締めるようにしましょう。最初に過度に締めすぎてしまうと、他のねじが締められなくなる可能性があるため注意が必要です。
組み立て家具を買ってはいけない人とは?
組み立て家具は基本的に誰でも組み立てられる設計になっているため、購入しても問題はありませんが、向き・不向きがあることも事実です。では、どのような人が組み立て家具に向いていないのでしょうか?
1.普段あまり説明書を読まない人や、読むのが面倒でとりあえずやってみる人です。「トライアルアンドエラー」という言葉は聞こえが良いですが、組み立て家具に関しては必ずしも当てはまりません。組み立て中に上手くいかず、再度やり直すことは難しいのです。失敗に気づくのは、ある程度工程が進んでからになることが多く、その際には接着剤を使用していることもあり、間違いを修正することができない場合が多いです。組み立て手順に従えば問題なく誰でもできますが、説明書をよく読まずに組み立てを始めると、最初の段階で部品を間違えていた場合、後の工程で大きな問題が発生することになります。
2.頻繁に引っ越しをする人や、引っ越しの予定がある人です。耐久年数が短いことは先にも述べましたが、メーカーがしっかり組み立てている商品は、専用の工具と接着剤を用いて頑丈に作られています。組み立て家具は通常の使用には問題ありませんが、頻繁に移動する必要がある場合は耐久性に不安が残ります。以前、引っ越し業者の方に「○○○の家具(スウェーデン発の組み立て家具で有名なブランド名)はありますか?」と尋ねられたことがありました。引っ越し業者の方々にとっては、問題が発生する可能性があるとのことです。
上記のような方には、完成品の家具を購入することを強くお勧めします!
まとめ
組み立て家具はデザインが豊富で、しかも安価で購入できるため非常に重宝します。組み立て家具が良いのか、それとも完成品が良いのかは、使う場所や用途によっても異なるかもしれません。
じっくりと考えて、満足のいく買い物ができると良いですね!
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