買ってはいけない死亡保険!その理由は?


「結婚を機に、愛する人のために死亡保険が必要だ!」という周囲の声を受けて、死亡保険の加入を検討している方も少なくないでしょう。

そんな状況の中で、死亡保険に加入するかどうか迷っているあなたに向けて、避けるべき死亡保険について詳しく解説していきます。

不必要または理解不十分な保障内容の死亡保険は避けるべき!

結論から言いますと、不必要であるか、または内容を理解できていない保障内容の死亡保険は購入しない方が良いのです!

死亡保険とは、保険の対象者が亡くなった際に、あらかじめ指定された死亡保険金を受け取ることができる保険のことを指します。

死亡保険やその他の保険は、基本的に「日常生活におけるさまざまなリスクに備えるための手段」であることを理解することがとても大切です。この基本的な考え方を踏まえた上で、特に注意すべきだと考えられる状況は、以下の2つのパターンです。

  • 残された人が経済的に困ることがない場合
  • 自分自身が理解できない保障内容になっている場合

保険には多種多様な種類が存在し、それぞれの人によって本当に必要な保障内容は異なります。死亡保険の加入を検討する際には、これらの2つの重要なポイントに十分注意を払うことが不可欠です。

死亡保険の種類(定期型、終身型)

死亡保険は大きく分けて、「定期型(掛け捨て型)」と「終身型(貯蓄型)」の2つのタイプに分類されます。

・定期型死亡保険
このタイプの保険は、加入時に設定した一定の期間だけ保障が提供され、その期間が終了すると、それ以降は保険金が支払われない仕組みになっています。支払った保険料は返金されないため、掛け捨て型とも呼ばれています。そのため、保険料は比較的リーズナブルな傾向があります。

定期型の中には、収入保障保険という一つのバリエーションも存在します。一般的な定期型保険では、死亡時に一括して保険金が支払われますが、収入保障保険では毎月一定額が支払われる仕組みです。ライフステージの変化に伴い必要な保障額は変わるものですが、定期的に見直しをしなくても、その時点で必要な保障額が確保されるという点がこの保険の大きなメリットです。

・終身型死亡保険
こちらのタイプは、定められた保障期間がなく、被保険者が亡くなるまで保障が続く保険です。つまり、亡くなった際には必ず保険金が支払われることになります。途中で解約する場合には、解約返戻金が受け取れるため、貯蓄性のある保険とも言われていますが、その分、保険料は高くなる傾向があります

残された人が経済的に困らない保障内容かを確認しよう

まず第一に、残された人が本当に経済的に困らないかどうかを確認することが重要です。

死亡保険の主な目的は、被保険者が亡くなった際に、残された人々が経済的に困ることがないように備えることにあります。言い換えれば、経済的に困る状況がなければ、その保険は必要ないと言えるのです。

具体的には、独身で扶養家族がいない場合や、既婚者であってもパートナーが共働きで経済的に困る人がいない状況が該当します。

自分が亡くなったときに親に負担をかけたくないと考えるのであれば、葬儀代をカバーするための保障額を設定した掛け捨て型の保険を選ぶと良いでしょう。しかし、逆にパートナーが専業主婦で無収入であったり、子どもがいる場合は、死亡保険が必要となります。

実際に必要な保障額の考え方は以下の通りです。

必要な保障額の目安=
家族の支出(生活費、住居費、教育費、葬式代など)

遺族の収入(遺族基礎年金、企業保障、資産(貯金・株・不動産)、パートナーの収入など)

各項目を見てみると、ライフステージや個々の状況によって、必要な保障額が異なることが容易に想像できると思います。

この詳細については、保険会社の担当者や保険の窓口で相談をすることで、算出してもらうことができます。また、ネットで加入する際には、計算ツールを利用してみるのも良いでしょう。

特に遺族の収入については、会社員の場合は遺族厚生年金や会社からの保障も考慮されるため、事前に確認しておくことが非常に重要です。

さらに、もし住宅ローンを利用して家を購入する場合は、団体信用生命保険に加入することが求められます。この保険は、返済期間中に借り手が亡くなった場合、その残りのローンが完済される仕組みになっています。これにより、家を購入した際には住宅ローン分の死亡保険を減少させることができるのです。また、死亡保険を購入せずに住宅ローンを組んで投資用不動産を購入するという選択肢も一つの考え方として挙げられます。

理解できない保障内容の保険は避けるべき!

次に、自分が理解できる保障内容の死亡保険であるかどうかを確認していきましょう。

基本的には、保険には定期型と終身型の2つが存在しますが、その他にも変額保険や自由設計型保険、アカウント型保険といった種類も存在しています。

これらの保険は、基本の2つと比べて、仕組みが複雑で、死亡保険以外の保障が付いていることも少なくありません。

特に最近注目を集めている外貨建て生命保険については、特に注意が必要です!国民生活センターからは次のような注意喚起が発表されています。

外貨建て生命保険は、米ドルなどの外貨で保険料の支払いや保険金の受取を行う保険であり、運用実績や為替相場の変動によって損益が生じる可能性があり、手数料等の負担も伴います。相談事例を見てみると、為替変動リスクや手数料の負担について理解していなかったり、生命保険であることを認識せずに契約している事例、または「老後資金」や「元本保証希望」といった消費者の意向と異なる勧誘や契約が行われているケースが、高齢者を中心に多く見受けられます。したがって、外貨建て生命保険のトラブルに巻き込まれないように十分な注意が必要です。

参考リンク先

実際には、自分が理解できていないケースが多々存在しているようです。お得に見えても、自分が理解できないのであれば、その死亡保険は購入を避けるべきです。

理解しようとする姿勢はとても大切です。もし、保険内容が理解できないのであれば、シンプルな保険を選ぶことをお勧めします!保険と投資は別のものとして考えるというのも一つの選択肢となります。

大切な人のために、必要な死亡保険を正しく選ぼう

いかがでしたか?死亡保険は、残された方々が本当に必要とし、自分がしっかり理解できる保障内容の保険を選ぶことが重要なのです!

大切な人のために、本当に必要な死亡保険に加入することは極めて重要です。しかし、保険は愛そのものではなく、リスクへの備えの一手段であり、人生の中でも高額な買い物の一つです。
自分にとって本当に必要な死亡保険をしっかりと理解し、その上で選ぶように心掛けてくださいね。

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