買ってはいけない?杉山金属ロースターKS-2743レビュー

買ってはいけない?杉山金属ロースターKS-2743レビュー

KS-2743の真価を徹底検証:KS-2743杉山金属遠赤外線ロースターで家庭の焼き上げを進化

家庭での焼き上げ体験を大きく変える可能性を秘めた、KS-2743。この機種は遠赤外線の力を活かして、表面を香ばしく焼き上げつつ中身のジューシーさを閉じ込める設計です。製品名にもあるとおり、直径 29cm クラスの焼き面は、パンの表皮をカリッと焼くのに十分な広さを確保しています。

サイズは約幅 385×奥行 305×高さ 95mm、質量は約 1460g。本体は鉄をベースにした剛性のある作りで、反射板はフッ素樹脂塗膜加工、網は同じくフッ素系塗膜加工で耐久性を確保しています。日本製の信頼感は取り扱い時の安心感にもつながり、長く付き合える相棒として魅力的です。

使い勝手の肝となるのは分離式シーズヒーター。取り外しが容易で、焼く食材ごとに温度を微調整できる点は、パン、肉、魚介、野菜といった多様な素材を相手にしても柔軟に対応できるということ。コード長は約 1.4mAC100Vの安定電源で1200Wの出力を安定して供給します。ここでのキーポイントは、1200Wというハイパワーと、取り回しの良さを両立している点です。

良い点としては、ムラの少ない熱分布と中心部のジューシーさを逃さない点。表面を焦がさずに香りを引き出せるため、肉の脂がこんがりと美味しく焼き上がります。反射板の加工と鉄本体の組み合わせは、熱の集中を抑えつつも必要なラウンドを作る設計。手入れも鉄の本体と塗膜加工部分を丁寧に拭き取るだけで済み、日常使いを続けやすいです。

一方、気になる点としては、前述のとおり鉄製である点から長期間の使用を前提とすれば錆の管理が課題になる場合があること。水気の多い場所での使用後は、喫煙部の水分をしっかり拭き取り、油分の残留を防ぐメンテナンスが必要です。また、コンパクトとはいえ熱源の強さゆえに慣れるまで温度管理に少々時間がかかることも。初期設定のまま使い始めると、表面の焼き色が濃くなりやすい場面があるため、温度と時間の微調整を繰り返すことが大切です。

総じて、KS-2743は家庭用としては十分な熱量と安定性を備え、食材の旨味を逃さず閉じ込める設計が光ります。特にパンの耳の香り立ちや、野菜の自然な甘みを際立たせたい方に有望です。日常的な焼き物だけでなく、イベント用の軽い調理にも使える余裕があり、キッチンの主力機として活躍する可能性を感じさせます。

評価項目評価
デザイン★★★★☆
機能性★★★★☆
価格満足度★★★☆☆
総合評価★★★★☆

コメント

タイトルとURLをコピーしました