
生後6ヶ月頃から始まる離乳食の導入において、初めは手づかみからスタートし、徐々にスプーンやフォークを使えるようになるのが一般的です。ただし、お子さんによって成長のスピードには個人差がありますが、通常は2歳前後からお箸に対する興味を持ち始め、練習を始めるお子さんが多いことが観察されています。
一般的には、スプーンやフォークを“支え持ち”できるようになった段階で、お箸へのステップアップが可能」と言われています。しかし、いきなり大人用の通常のお箸を使わせるのは非常に難易度が高く、その結果としてお子さんが挫折してしまう可能性があるため、注意が必要です。
このため、多くの親御さんが検討し導入しているのが、エジソン箸のように設計されたトレーニング箸です。
これらのトレーニング箸は、わっかが付いていたり、ハサミのように連結されていたりといった特徴があり、小さなお子さんでも使いやすい設計です。しかし、特殊な形状を持つため、通常の箸の持ち方や使い方とは異なる点があることを理解しておくことが重要です。
トレーニング箸を利用することで、普通のお箸への移行は果たしてスムーズに行えるのでしょうか?今回は代表的な製品であるエジソン箸とCombiのトレーニング箸について、それぞれのメリットとデメリットを詳しく整理していきます。
エジソン箸
エジソン箸は、子育て中の親たちにとって非常に馴染み深い存在です。「エジソン」と言えば、トレーニング箸として真っ先に思い浮かぶのが、わっかのついたエジソン箸ではないでしょうか。
メリット
・利き手を見極めるのが容易である
・お箸を初めて使う小さなお子さんでも、しっかりと持つことができるように設計されている
・手の機能として、グーパーを行うことができるスキルが求められる
・上手に使えることで「できた!」という成功体験を得られ、自己肯定感が向上する
・お箸を使って食べることの習慣を作りやすい
デメリット
・エジソン箸を使えるからといって、普通のお箸を上手に使えるとは限らない
・エジソン箸での持ち方が癖になってしまい、エジソン箸以外では上手に食べられなくなるリスクがある
・通常のお箸への移行が難しくなる可能性がある
小さなお子さんでも簡単に扱えるという点や、お箸の使い方の習慣を身につけられることは非常に大きなメリットです。ただし、エジソン箸は、わっかに指を引っかけることで、グーパーの動き、つまり握る動作を通じてお箸を開閉することが可能です。
しかし、2本に分かれたお箸のように下のお箸を支えて持つ方法の練習は通常のお箸では実現できません。
ピースができ、人差し指と中指の間でグーパーができ、さらに薬指と小指を握ることができるようになった段階では、普通のお箸を使う動きが可能になる目安となります。
エジソン箸をこれから使用しようと考えている方や、すでに使っているがいつやめるべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
Combi はじめておはし
Combiは、子育て中の方にとって非常に有名なメーカーです。このCombiにもトレーニング箸があり、いくつかの種類が存在しますが、ここでは特に「はじめておはし」を紹介します。
メリット
・お箸を持つ位置が明確で分かりやすい
・補助パーツを取り外しても問題なく使用できるため、普通のお箸としても活用可能
・下の箸が固定されているため、交差箸になる心配がない
・段階を踏んで正しいお箸の持ち方を習得できる
・普通のお箸への移行が比較的容易である
デメリット
・アシストパーツに汚れがたまりやすく、また破損する可能性もある
・エジソン箸に比べて、難しいと感じるお子さんもいるかもしれない
下の箸が固定されていて上のお箸を動かして物を掴む練習ができるため、エジソン箸と比較して“段階的に正しいお箸の持ち方”を学びやすく、普通のお箸への移行がスムーズにできるお子さんが多いようです。
まとめ
この記事では、2種類のトレーニング箸について詳しく紹介しました。
それぞれに独自の特徴がありますが、エジソン箸は持ち方よりも「お箸を使う楽しさ」を重視する親御さんにおすすめで、Combiのはじめておはしは、初めからしっかりと「正しいお箸の使い方」を身につけさせたい親御さん向けです。
2~3歳の頃は、自我が芽生え、いわゆるイヤイヤ期に突入し、何でも自分でやりたがる時期です。この時期には、「やりたい」と思う気持ちと実際にできないこととの間にギャップが生じ、癇癪を起こしてしまうことも少なくありません。そのような状況に対処するために、ママやパパも多くの苦労をし、ストレスを感じることもあるでしょう。
子どもの「やってみたい」という気持ちとお箸の練習を両立させるための強力なサポートがトレーニング箸です。
お箸を使えるようになることは、子どもの自己肯定感を高め、さらなるやる気を引き出します。特に下の兄弟がいる家庭においては、自分で食べられるようになることが親にとっても嬉しい出来事になるでしょう。
特殊な持ち方や使い方を覚えることで、普通のお箸が使えるようになるのは難しいという意見が多いトレーニング箸ですが、全くメリットがないわけではありません。
トレーニング箸のメリットとデメリットの両方を理解し、道具に頼りすぎないことが重要です。大人がきちんと見本を示したり、教えたりすることも必要不可欠です。
さらに、お箸の練習においては子どもの“やる気”も非常に大切な要素です。通常、支え持ちができるようになった時期が、お箸のトレーニングに最適なタイミングだと言われますが、興味を持ち始めた段階でお箸を用意してあげることで、楽しみながらお箸の練習を続けやすくなるでしょう。
コメント
ありがとございます
エジソン箸のデメリットの所の文章『お箸を支えて持つ方法の練習には普通のならないのです』
文章がおかしい。
どういう事を書きたかったのか?