白髪染めを繰り返していると、確かに髪がダメージを受けていると感じることが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、市販の白髪染めに潜むデメリットについて、詳しくお話ししていきたいと思います。

市販の白髪染めを選ぶことが果たして正しい選択なのか、しっかりと理解できる内容となっています。
また、白髪対策としておすすめの方法も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
市販の白髪染めのデメリット
市販の白髪染めには、以下のように5つのデメリットが存在しています。
皮膚トラブルの可能性
市販の白髪染めには、必ずパッチテストを行うように指示されることが多いのです。
その主な理由は、ジアミンという成分が含まれているからです。
ジアミンは、酸化反応を利用して髪に色を付ける染料です。
パラフェニレンジアミンやパラトルエンジアミンと表記されることが多い成分です。
このジアミンが皮膚に接触すると、かゆみやかぶれといったアレルギー反応が出ることが多く報告されています。
稀に、アナフィラキシーショックを引き起こし、呼吸困難に陥る人もいるため、非常に注意が必要です。

さらに厄介なことに、過去に使用して問題がなかった場合でも、突然アレルギー症状が現れることがあるのです。
そのため、パッチテストの注意書きには、毎回使用前に必ず行うことが明記されています。
継続的に問題なく使用できているからといって、今後も安全であるとは限らないのです。
市販の白髪染めを使用する際には、アレルギーのリスクが常に伴うことを忘れずにおきましょう。
白髪が増加する可能性
市販の白髪染めには、過酸化水素水も含まれています。
これは、髪に色を定着させるために使われますが、繰り返し使用することによって頭皮に蓄積される場合があります。

そもそも、黒髪は毛根に存在するメラノサイトがメラニン色素を生成することで成り立っています。
この過程において、加齢やストレスの影響でメラニンの生成がうまくいかず、白い髪が生えてしまうのです。
アメリカの研究によると、過酸化水素水の蓄積がメラニン色素の生成を妨げることが明らかにされています。
つまり、白髪染めを使い続けることで、逆に白髪が増えてしまう可能性が高いということです。
髪が傷むリスク
髪は、キューティクルという層が毛根から毛先まで何層にも重なり、外部からのダメージから保護しています。
もしキューティクルが開いたままだと、髪はパサつきや枝毛、また切れ毛の原因となります。

市販の白髪染めにはアルカリ剤が含まれており、髪のキューティクルを開いて内部に染料が浸透しやすくします。
そのため、髪を保護する役割のキューティクルを無理に開いて染色することにより、髪が傷む結果となってしまいます。
顔の老化を促進する可能性
市販の白髪染めには、ジアミンや過酸化水素水が含まれており、これらは活性酸素を多く生成する特性があります。
活性酸素は、シミやたるみなど、肌の老化を引き起こす原因とされます。
たとえ肌に付かないように白髪染めを行ったとしても、顔の皮膚は頭皮のすぐ近くに位置しています。
特に生え際の部分を染めることが多いため、注意が必要です。
白髪染めを続けることで、活性酸素の影響が顔に現れる可能性が高まります。
染め残しやムラができる可能性
自宅で白髪染めを行う場合、染め残しや色ムラが発生しやすい傾向が見られます。
このため、短期間に何度も染め直す羽目になることもあります。
その結果、髪の傷みがさらに悪化してしまうことを実感することになるでしょう。
おすすめの白髪対処法
では、白髪に対してどのように効果的に対処すればいいのでしょうか。以下の方法をおすすめいたします。
美容室で染めてもらうことを検討する
髪の悩みに対して、どのように改善できるのかを熟知している美容師さんにお任せするのがベストです。
美容室で染めてもらうことで、染め残しや色ムラが生じるリスクが少なく、髪や頭皮への負担も大幅に軽減されます。

その際には、ヘアカラー後のアフターケアも非常に重要なポイントとなります。
ぜひトリートメントも行ってもらうことをおすすめします。
トリートメントには頭皮や髪に良い成分が豊富に含まれており、過酸化水素などの髪や頭皮にダメージを与える成分をしっかりと除去できる効果があります。
美容室によってトリートメントの内容は異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
白髪トリートメントを使用する
白髪トリートメントとは、染料を含むトリートメントのことを指します。
白髪をカバーしつつトリートメントも行えるため、髪を健康に保つことが可能です。
白髪トリートメントは白髪を完全に染めるのではなく、色を付けて目立たなくする効果があります。
そのため、一度の使用では白髪が目立たなくなるほどの効果を実感するのが難しく、色落ちも早いというデメリットがあるのです。
しかし、このデメリットを考慮すると、週に1〜2回の使用が推奨されますが、髪を傷める心配がないため非常におすすめです。

白髪染めをしても、染まりきらなかった経験を持つ方は多いと思います。
再度染め直すのではなく、白髪染めトリートメントを定期的に利用する方が効果的だと言えるでしょう。
また、髪の傷みが気になり、ヘアマニキュアを試した経験がある方も少なくありません。
ヘアマニキュアを使用する際は、非常に慎重さが求められます。
肌に付着してしまった場合、専用のリムーバーを使って速やかに落とさなければ、なかなか落ちないことがあります。
知らず知らずのうちに鏡や壁に付いてしまうこともあり、非常に厄介です。
こうした観点からも、白髪トリートメントであれば、肌に付いても石鹸で簡単に落とせるという魅力があります。
さらに、白髪トリートメントは必ずしもシャンプー後に使用する必要がなく、入浴前の乾いた髪にも使用することができるのです。
放置時間も約10分程度で済むため、白髪染めよりも時間を節約でき、バスタイム中に流すこともできるのが大きな魅力です。

まとめ
市販の白髪染めを使用することは、逆に白髪が増えてしまう要因となり、肌や体に悪影響を及ぼすことがあります。
そのため、白髪染めトリートメントを選ぶことを強く推奨いたします。
ただし、自分自身で全ての白髪をしっかりとカバーするのは難しいのが現実です。
美容室に髪を切りに行く際には、いつか白髪を染めてもらう機会が訪れることでしょう。
その際には、白髪が染まりやすくなるように、予約の1〜2週間前から白髪トリートメントをお休みすることをお勧めします。
目立つ白髪には白髪用のファンデーションなど、白髪を染めずに隠す商品を活用しながら、休止期間を過ごすのが賢明です。
一度美容室で染めてもらうと、1ヶ月の間は白髪に対して特に何もしなくても済むでしょう。
たまには美容室で白髪染めをしてもらうことをおすすめします。
予約の際には、トリートメントも忘れずにお願いしてくださいね。
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