お庭やベランダでガーデニングや家庭菜園を楽しむこと、さらには日々成長する植物の姿を目にするのは、本当に心温まる素晴らしい体験ですよね。また、室内で育てる観葉植物は、心を癒す効果が非常に高く、私たちの生活空間を豊かに彩ってくれます。
植物が次第に成長していくのを見ると、次のような思いが芽生えてくる方も多いのではないでしょうか。「もう少し大きなプランターに替えたいな」とか「ガーデニングや家庭菜園のスペースをもっと広げたいな」といった願望です。
植物やプランター、土などを手に入れるのは、近くのホームセンターに行けば簡単にできますし、最近ではオンラインショップでも購入でき、自宅まで届けてもらえる便利な時代になりましたので、手間もそれほどかからないかもしれません。
ですが、実際に植物を手放さなければならなくなった時、捨てることが非常に難しいと感じた経験はありませんか?多くの自治体では土はごみ収集の対象外となっており、持ち込みでの処分も難しいことが多いのです。
この記事では、土を気軽に購入できない理由について詳しく説明していきます。なぜ土が一般のごみとして処分できないのか、また土を処分するための方法についてもまとめましたので、土の購入を考えている方や、土の処理に困っている方はぜひ参考にしてみてください。
なぜ土を捨てられないのか
一般的に、自治体が収集するごみは「廃棄物」として扱われますが、土は「自然物」として扱われるため、以下のような理由から多くの自治体では収集ができないのです。
- 自然物はごみではないため、収集できない
- 土は焼却処理ができない
私が住んでいる地域でも、収集できないごみとして「土、石、砂、焼却灰等」と明記されています。
ただし、居住する自治体によっては、
- 燃えないごみとして回収される場合がある
- 少量であれば可燃ごみとして処理可能な場合がある
- 園芸から出た土が「廃棄物」として扱われる場合がある
など、処分方法が異なることがあるため、まずはお住まいの自治体のごみの分別ルールを確認しておくことが大切です。
土の処分方法3つ
では、もし土をゴミとして収集してくれない自治体に住んでいる場合、ガーデニングや家庭菜園、観葉植物などから出た不要な土はどう処理すれば良いのでしょうか。ここでは、無料で簡単にできる方法から、少し費用がかかるものまで、3つの処分方法をご紹介します。
- 庭にまく
- 購入したお店や近くのホームセンターで引き取ってもらう
- 不用品回収業者に依頼する
これらの方法について、それぞれのメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
庭にまく
最も手軽でかつ費用がかからない方法は、庭に土を撒いてしまうことです。この方法の利点は、重い土を運ぶ必要がないことですが、庭や撒くスペースが十分に確保できることが重要です。残念ながら、マンションなどに住んでいる方にはこの方法は適用できません。マンションの共有エリアに土を捨てることは絶対に避けるべきです。
購入したお店や近くのホームセンターで引き取ってもらう
土を購入した店舗や近くのホームセンターでは、土を引き取ってくれるサービスを提供していることがあります。購入時に確認する手間はかかりますが、もし回収を行っている場合は、コストをかけずに不要な土を手放すことができます。
新しい土を購入する際に、不要な土を回収してくれるサービスを行っている店舗もあります。また、何かを購入しなくても土を引き取ってくれるお店も存在するため、まずは問い合わせてみることが重要です。
ただし、土の回収を行っている店舗は多くはなく、土を運ぶ手間がかかるというデメリットも存在します。大量の不要な土がある場合、運搬が難しいこともあるでしょう。
不用品回収業者に依頼する
最後の手段として、不用品回収業者に依頼することも考えられます。費用がかかりますが、自宅まで来てくれることや、土以外の不要品も一緒に処分できるのは大きなメリットです。引っ越しなどで急いでいる方や、他にも回収してほしいものがある場合には、不用品回収業者を利用するのも非常に良い選択肢です。ただし、業者によっては土の回収を行っていない場合もありますので、依頼する前には必ず確認が必要です。
土を捨てない方法
ここまで土の処分方法についてお話ししてきましたが、実際には処分する土が出ない方が理想的ですよね。
- 土の再利用
- 土を使わずに栽培する方法
これらの方法を活用することで、土の処分に困ることはなくなります。
土の再利用
使い終わった土をそのまま捨てるのではなく、リサイクルして再利用する方法もあります。熱消毒を行い、堆肥を混ぜることによって土を再利用することが可能です。この方法は少し手間がかかりますが、持続可能な選択肢として非常に有効です。
さらに手軽に土を再利用したい場合は、市販のリサイクル材を利用することで、使用済みの土を再利用することができます。これらの方法は非常にエコロジカルで、環境にも優しい選択肢ですね。
土を使わないで栽培する
また、そもそも土を使用せずに植物を育てる方法も存在します。
- ハイドロカルチャー
- エアプランツ
- 水耕栽培
これらは土を使わずに植物を楽しむための素晴らしい方法です。
ハイドロカルチャーは、ハイドロボールという粒を土の代わりに使って栽培する方法です。エアプランツは霧吹きで水を与えて育てる植物であり、インテリアとしても非常に魅力的です。水耕栽培は、最近では豆苗などが有名で、土を使わずに水だけで育てることができます。
土を使用しないで育てることができる植物もたくさんありますので、ぜひ色々と調べて楽しんでみてください。
まとめ
美しい季節の花を楽しめるガーデニングや、自分で育てる旬の野菜、そして心を癒してくれる観葉植物、これらはどれも非常に魅力的です。しかし、後のことを考えずに無計画に購入することは推奨できません。
さまざまなアイテムを揃えた結果として、捨てられない土が手元に残ってしまうことがないよう、しっかりと対策しながら、緑に囲まれた豊かな生活を楽しんでいきましょう。
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