グリルなべ あじまる EP-RE20で広がる鍋料理の新体験――徹底レビュー
一台で「土鍋風大型なべ」と「遠赤平面プレート」の二枚タイプを使い分けられるのが、このグリルなべ EP-RE20の最大の魅力です。見た目はモダンながら、本格派の煮込み料理や焼き物、さらには雑炊や煮つけまでカバーしてくれる点が特に優秀。個人的には、深みのある味わいを生む土鍋風大型なべの存在感と、手軽さを両立させた<遠赤平面プレートの組み合わせが印象的でした。
まず使い分けのポイントですが、土鍋風大型なべは厚みと容量のおかげで煮込み料理が安定します。内径は約内径30.4cmで、家族分の具材を一度に処理できる余裕があります。満水容量は約満水容量5.3Lと、大人数での鍋パーティーにも対応可能。深い味わいを引き出すための熱伝導設計が効いており、煮込み時間を長めにとっても焦げ付きにくいのが嬉しい点です。
対して遠赤平番プレートは、焼く・蒸す・焼き目をつけるといった調理をスピーディにこなせるのが魅力。高温域での均一熱を実現してくれるので、野菜の甘みを引き出しつつ表面に香ばしさを加えることができます。特に野菜の蒸し焼きや魚介のグリル系メニューを、二枚の組み合わせだけで完結させられる点は大きなメリット。なお、直火OKは土鍋風なべ使用時のみ
使い勝手の面では、水量目盛つきが思いのほか便利でした。濃縮タイプの鍋つゆを使う際や雑炊を作る場面で、適切な水分量を目安として扱えるのは実用的です。煮詰まりすぎを防ぐ目安があると、初回の調理から失敗を減らせます。さらに、鍋蓋は安定して置ける「ラク置きふたつまみ」設計で、調理中の手元作業がスマートに進みます。起こりがちな鍋のふたの転がりを抑え、キッチン作業のストレスを軽減してくれます。
安全性にも配慮が行き届いており、本体ガードが熱を受けた平面プレートに手が直接触れにくい設計です。熱くなった部位を触るリスクを減らし、家族で使う際の安心感を高めています。洗浄時には二枚のパーツを分解して洗う必要がありますが、素材の耐久性は高く、日常的な手入れとしては厄介さを感じさせません。全体として、見た目の重厚感と実用性のバランスが非常に取れていると感じます。
私が特に気に入ったのは、料理の幅を広げられる点です。煮込み料理で深い旨味を引き出しつつ、食材の表面に香ばしさをつける二枚のアプローチが一台で完結するのは、忙しい日の強い味方。土鍋のようなヒーティングダイナミクスを体感できる一方で、プレートのお手入れは比較的ラクで、毎日の使用後の後片付け負担が軽いのもポイントです。長時間の煮込みにも耐えうる設計は、家庭料理のレパートリーを自然と増やしてくれます。
オンラインでの購入を前提に考えると、写真と仕様から判断して検討を深められる点も魅力です。現物を手に取っての比較検証が難しい場面でも、公式情報に記されている機能や使い分けのコツを頼りに、キッチンの掛け合わせレシピを組み立てるのが楽しくなります。特にEP-RE20は、家族の嗜好に合わせた鍋料理の新定番として、普段の食卓を華やかに彩ってくれる存在だと思います。
総じて、グリルなべ EP-RE20は、一台で二つの調理スタイルを実現できる点が最大の長所です。深い味わいを出せる土鍋風と、香ばしさを引き出す平板の組み合わせが、料理の幅を確実に広げます。使い勝手・安全性・デザイン性のいずれも高水準で、家族や友人との食卓を豊かにしてくれるアイテムとしておすすめできます。
気になる点としては、二枚構成ゆえの収納スペースの確保と、分解洗浄の手間が挙げられます。厚みのある土鍋風大型なべは重量があり、取り回しには少しコツが要る場面も。特に火力を強くするときは、安定した台の上に設置しておくことが大切です。また、ラク置きふたつまみがあるとはいえ、ふたを外して洗う際には高さがあるため、シンクのスペースや作業動線を意識しておくとストレスが減ります。とはいえ、それらのデメリットは、卓越した加熱性能と味の深さ、そして使い勝手の良さによって十分に補われます。




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