家事を楽にするパナソニックのビストロ26Lスチームオーブンレンジを徹底検証
今回取り上げるのは NE-BS656-K、外形寸法が 幅500mm×奥行400mm×高さ347mm、庫内寸法が 幅319mm×奥行350mm×高さ215mm、質量は 15.7kg の総容量 26L という組み合わせです。設置スペースをあまり取りすぎずに、スチームとオーブンを同居させたい人には魅力的な選択肢になるでしょう。消費電力は 1.22kW と表示され、待機時の省エネよりも実運用時の余裕を重視する人に向く設計です。
本機はまず、操作系の直感性が特徴的です。液晶ディスプレイと 液晶タッチパネル の組み合わせは、選択肢の多さにも関わらず迷いを減らします。自動メニューは 13 メニューから 26 メニューへと拡張され、従来よりも「こんがり10分」での仕上がりを安定させられる点が強調されます。特に こんがり10分 という表現は、パンやグリル系のボリューム感を短時間で引き出す点を想起させ、朝の時短にも寄与します。
実際のキッチンでの使い勝手を考えると、26L の庫内は家族分の焼きメニューを同時進行できる余地を感じさせます。庫内の高さ設計は従来型よりも余裕があり、和食50選 のような和食系の自動メニューを選ぶ場合にも、細かな温度・水分量の調整がしやすいのが嬉しいポイントです。焼きと蒸しの切替がスムーズに行え、消費電力 も1台としては抑え気味のレンジ機能とのバランスが取れています。
ただし完璧かと言われると、いくつか気になる点もあります。水分を多く含む料理を長時間連続で調理すると、庫内の乾燥が気になる場面がありました。スチームとオーブンを同時に使うときの温度設定は、細かく追い込む必要があり、初心者には少し取っつきにくい場面もあるでしょう。NE-BS656-K の設置後すぐの初期設定では、説明書の言葉通りに進めても、初回は若干の誤差を感じることがあります。しかし、慣れてくると自動メニューの選択肢が増え、日々の料理の幅が広がります。
この機種を選ぶべき人は、まず忙しい共働き家庭や、夕方に家族の意見が分かれるような日でも「短時間で美味しく仕上げたい」人です。外形のスタイリッシュさと、庫内の余裕は、キッチンの雰囲気を一気に引き締めます。また、和食を多用する家庭では 和食50選 の自動メニューが、煮物や蒸し魚の下準備を短縮してくれます。価格帯を重視する人にも、機能性と容量のバランスは魅力的に映るはずです。
総合的には、日常の時短に特化した高機能モデルとして優秀です。お菓子作りやパン作りなど、空間と機能の両立を追求したい人にとっては特に価値の高い選択肢となるでしょう。今後も新機能のアップデートが進むことを期待しており、日々の調理が少しずつ楽になる未来を描かせる機種です。
評価項目 | 評価 |
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デザイン | ★★★★☆ |
機能性 | ★★★★☆ |
価格満足度 | ★★★☆☆ |
総合評価 | ★★★★☆ |