象印 NW-VD10-BAの極め炊きで変わるごはんの味を徹底検証
今回は、象印の NW-VD10-BA、すなわち 5.5合炊きのブラックボディを採用したIH炊飯ジャーの実力を、実機での使用感を軸に丁寧に解説します。私はこの機種が持つ「日常のごはんを最高の状態に近づける」という設計思想に特に注目しました。まずは外観から。光沢のあるブラックの質感はキッチンの雰囲気を引き締め、手入れもしやすい設計が印象的です。長時間置いても湿度に負けないボディ設計は、家族が増えたときにも安定して使える安心感を与えてくれます。
次に、極め炊きの技術が実際の味にどう反映されているかを中心に評価します。米の中心部まで均一に熱を伝えることで、香りと甘みのバランスが保たれ、粒立ちの良さと粘りの調和が感じられます。食感はしっかりとした張りがありつつ、口の中でふんわりとほどけるような仕上がり。多くの家庭で好まれるタイプのごはんを、雑味なく美しく炊き上げる力を実感できます。
機能性の面では、予約機能や保温性能、再加熱の安定性など、日々の使用を支える要素が揃っています。操作パネルは直感的で、初心者でも迷わず設定を完了できる点が好印象。内釜の加工精度も高く、米の浸漬時間を短縮しても味の均一性を崩さない設計が光ります。長時間の保温でも米の風味を維持し、朝の時間帯に温かなごはんを用意できるのは大きな利点です。
実際の使用感としては、デザイン性と機能性のバランスが非常に良いと感じました。象印の信頼性を裏打ちする作りの良さが、キッチンでの存在感を高めます。カラーのブラックは汚れが目立ちにくく、毎朝の使用にもストレスを感じさせません。操作音も控えめで、日常の音環境を崩さない点も評価ポイントです。
一方で気になる点があるとすれば、重量感のある本体サイズです。5.5合炊きモデルとしては容量に応じた重量がありますので、置き場所を選ぶ場面は出てくるでしょう。また、日々の清掃では内釜のエッジ部分に米粒が残ることがあるため、細部まで丁寧に手入れする習慣が必要です。とはいえ、手入れの手間は設計の美点と引き換えの妥協点として納得できる範囲です。
総じて、5.5合炊きという容量と、極め炊きの技術が結びついた実力派です。NW-VD10-BAのブラックカラーはキッチンの中心として存在感を放ち、日々のごはん作りをワンランク上へ導きます。家族が増えたり、休日におこわやおかゆなどの特別な料理にも挑戦したい方にも、十分に応えてくれる一台と言えるでしょう。米の味を引き出すための細かい設計と、使い勝手を損なわない操作性の両立こそが、この機種の最大の魅力です。
結論としては、日常使いの Staples としては理想的な選択肢のひとつ。美味しさと手間のバランスを重視する家庭には特におすすめします。象印の信頼性とともに、安定した品質を求める方にぴったりの一台です。
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