買ってはいけない?日立 MRO-S8X Rのレビュー

買ってはいけない?日立 MRO-S8X Rのレビュー

日立 ヘルシーシェフ MRO-S8X R の実力を徹底レビュー: 大容量31Lと過熱水蒸気の新境地

本機は 日立 ボイラー式過熱水蒸気 オーブンレンジ ヘルシーシェフ 大容量31L 重量センサー 250℃1段式ワイドオーブン MRO-S8X R レッド を搭載し、家庭のダイエット志向と時短志向の両方を満たす設計です。庫内は、パンや野菜、魚介を同時に扱える余裕を感じさせる作りで、過熱水蒸気の力を活かした加熱が日常の料理をよりヘルシーに仕上げてくれます。

設置性の面では、庫内有効寸法が幅40.1×奥行34.4×高さ21.8cmと、一般的なサイズのキッチンにも無理なく収まるバランスを取っています。外形寸法は幅48.7×奥行43.0×高さ36.5cm、ハンドルを含む最大奥行は46.5cm、ドア開放時の奥行は69.5cmまで延びるため、使用時の前後の動線を確保しやすい設計です。頻繁にオーブン機能を使う家庭にとって、無理なく導入できる点は見逃せません。

加熱機能の幅も魅力で、レンジ、オーブン、グリル、スチーム、過熱水蒸気の5つのモードを備え、重量センサーと蒸気・温度センサーの組み合わせで、材料ごとに最適な調理をサポートします。レンジ出力は自動最大1,000W、手動設定は800W、600W、500W、200W、100W相当と細かく調整可能。自動メニューの選択肢が増え、忙しい日でも迷わず料理を進められるのが嬉しいポイントです。

実際の使い勝手については、日常の献立を想定して検証しました。パンの焼き上がりはふんわりとした内部と、香ばしいクラストの両立がしやすく、過熱水蒸気の力で生焼けを避けつつ水分を適度に保つ印象です。野菜の蒸し焼きは、シャキッとした食感を残しつつも芯まで均一に熱が回るため、時間短縮だけでなく仕上がりの安定感も高いと感じました。魚介の煮物風メニューでは、蒸気と水分のコントロールが効いて、煮崩れを防ぎつつ旨味を逃さない仕上がりになりました。これらの経験から、日立の技術は、操作の難易度を上げずに高機能を実現していると言えるでしょう。

ただし、気になる点もいくつかありました。まず、初期設定やメニューの組み合わせが増えてくると操作パネルの表示がやや複雑に感じられる場面があります。慣れるまでに少し時間を要するかもしれません。次に重量感のある本体構造のため、頻繁に移動させる設置環境には工夫が必要です。また、オーブンの加熱モードは1段式ワイドオーブンという設計上、同時に広い火力の領域を使い分ける際に選択肢が限定される場面もあり得ます。とはいえ、日々の使用を前提にすると、これらは慣れでカバーできる範囲とも言えます。

評価項目評価
デザイン★★★★☆
機能性★★★★☆
価格満足度★★★☆☆
総合評価★★★★☆

総じて、このモデルは「日立の過熱水蒸気技術」を活かしつつ、大容量の31L重量センサーを組み合わせて、家族の多様なニーズに応える信頼性の高い機能性を備えています。日々の献立作成をラクにしつつ、健康志向にも応える設計で、料理の幅を広げたい人には強くおすすめできる一台です。今後も使い込むうちに、使い勝手の微調整や新しいレシピの発見が増えることを期待させる、そんな可能性を感じさせるモデルでした。

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