「おまじない」という言葉が漢字で「御呪い」と表記されることをご存知の方は意外と少ないかもしれません。この呼び名は、英語の「magic」に由来していると言われています。
おまじないは、特に白魔術の観点から見ると、「幸せを願う行為」や「愛の願いを実現させること」に密接に関連していると考えられます。これは、ほぼ疑いの余地がない事実でしょう。
もし幸せを願うおまじないが白魔術にカテゴライズされるのであれば、他者の不幸を願う行為は呪いと見なされ、黒魔術に属することになります。
「まじない」という言葉の本来の意味は、神仏やその他の神秘的な力を借りて、災害や病気を引き起こしたり、それを防いだりする技術を指しています。
おまじないは恋愛に関する願いから呪いに至るまで、非常に多様な目的で使われていることが分かります。
ただし、漢字で示される「御呪い」という表現は、呪術的な意味合いを含むため、軽々しく使うべきではないという点は忘れずに覚えておく必要があります。
中には「こんな商品が存在するのか」と思わず驚かされるような物騒なおまじないグッズが実際に販売されており、それらについて詳しくご紹介していきたいと思います。
神仏や未知の存在の力を借りる以上、効果があるかもしれませんし、逆にそうでない可能性もあります。しかし、私は人間の信じる力には確かな効果があると信じています。「願えば叶う」と言われるように、「願い」を持つこと自体が究極のおまじないなのかもしれません。
実際に存在する驚きのおまじないグッズ5選
私たちの日常生活の中で馴染みのないおまじない商品ですが、実際に販売されているものを5つ厳選してご紹介します。
オカルトに興味を持つ方にはおなじみかもしれませんが、決して購入をお勧めしない「おまじないグッズ」としてお伝えします。
血のインク
血のインクは、呪文や護符を書く際に使用される特別なインクです。
魔術に関する歴史や物語の中で「羊皮紙と血のインク」は、必ずと言っていいほど登場する重要なアイテムの一つです。
文献によれば、羊皮紙に鳩の血を使って「SATORの方陣」を記し、それを左手で持ちながら願いを込めることで、その願いが実現するとされています。
血のインクは、主にハーブのオイル、香料、染料をブレンドしたもので作られています。使用されるハーブは魔術的な目的に応じて慎重に選ばれており、願いを実現するための特別なインクなのです。
しかし、その物騒な名前には驚かされること間違いありません。「ドラゴンの血」「鳩の血」「コウモリの血」といったインクは、実際には血液を含まないことがほとんどです。(ただし、一部の宗派では血液が含まれていることもあるようですが…)
「ドラゴンズブラッド」として知られる天然樹脂に、作業に適したハーブや植物のエッセンスを加えることで、「鳩の血」「コウモリの血」「ドラゴンの血」などのインクが製造されています。
Bats Blood バッツ・ブラッド(蝙蝠の血)
コウモリの血のインクは、主に破壊的な呪文を書くために用いられます。
特に束縛や保護の呪文、さらには呪い返しや除去において効果があり、一般的には黒魔術に使用されることが多いです。
このインクは、悪意を持った利用方法で知られ、使用中のわずかな集中力の欠如が、呪う相手に対して100倍の強さで自分に返ってくると言われています。
黒魔術は常に術者に危害を加えるため、呪いは必ず裏目に出るということです。
安全に使うためには、「うまくいっていない物事」を「うまくいくように」願う際に使用すると良いでしょう。
コウモリの血のインクを使って、自分や他人の名前を書くことは決して避けるべきです。
Dragon’s Blood ドラゴンズ・ブラッド(ドラゴンの血)
ドラゴンの血のインクは、主に力を得るための呪文に用いられます。
このインクは、ドラゴンズブラッドという天然樹脂を基にし、シナモンなどが組み合わさっています。
ウィッチクラフト(悪事を防ぐためのお守り)で魔術具を作成する際、このドラゴンの血のインクで文字を入れるのもおすすめです。
力を求める時や、魔術の効果を高めたい時に特に有効です。
Dove’s Blood ドヴズ・ブラッド(鳩の血)
鳩の血のインクは、恋愛に関連する魔術や愛の呪文に特化して使用されます。
このインクは、ドラゴンの血のインクにローズなどの恋愛に関連するハーブが加えられたものです。
日本では「おしどり夫婦」という表現がありますが、海外においては鳩がその象徴とされています。(鳩夫婦⁉)
鳩の血のインクは、愛の魔術や関係を良好に保つための魔術、さらには喧嘩を避ける目的など、最も一般的な白魔術の品として広く使用されています。
悪魔召喚・72柱の印章【人間関係・操作系】ソロモン魔術ゲーティア
こちらは悪魔召喚の儀式に使うアイテムです。
なんと、72柱の悪魔を召喚できるという恐ろしいものです。(ガクブル)
悪魔を数える際には「柱」という単位が用いられるのですね。
一度の儀式で1柱を召喚することができ、「悪魔と親しくせず、礼儀正しく命令に従わせてください」と書かれています。(ガクブル)
このアイテムは7,700円で販売されていますが、しっかりとした知識が必要であることは間違いありません。
実際に海外では悪魔祓いの儀式も存在しており、悪魔の存在は決して嘘ではないと思われます。
今回ご紹介した中では、特に購入を避けるべき商品かもしれません。
この商品が無効であると確信することはできないので…。
私も興味があるため、どんな悪魔が召喚されるのか調べてみたところ、以下のような一覧が見つかりました。
1:バエル…透明にする力があるが、敬意を払わなければならない。
2:アガレス…佇む者を急かし、去った者を戻す力。言葉について教え、社会や権力者、霊性と時間に関する威厳を打ち破る。
7:アモン…過去から未来にかけての情報を伝え、友人間に不和や敵対をもたらす。仲違いを和解させる力を持つ。
8:バルバトス…鳥や犬の声を理解し、魔法や権力によって隠された宝を暴く力。過去から未来のことを知り、友人や権力者を仲間にする。
17:ボーティス…過去と未来の情報を伝え、友と敵を和解させる。
20:プルソン…隠されたことに答え、宝を発見する力。過去から未来のことを伝え、人の姿を変え、神秘学に関する問いに応える良い使い魔。
23:アイム…機知に富んだ存在へと変える力を持つ。プライベートな事柄について真の答えを与える。
25:グラシャー…芸術と科学を教え、流血や殺戮を引き起こす力。過去と未来の情報を教え、人々の間に愛を引き起こす。人を見えなくさせる力も持つ。
27:ロノウェ…修辞学と言葉の知識を教え、友や敵にかかわらず好意的な感情を結びつける。良い使い魔になる。
31:フォラス…ハーブや貴石の効力を知る方法や倫理学、論理学を教える。人を不可視にし、長寿を与え、雄弁にする力を持つ。宝を発見し、失われたものを回復する。
45:ヴィネー…隠されたもの、魔女や魔法使いを見つけ出す力。過去から未来のものを発見する。塔を作り石壁を壊し、海に嵐を呼ぶ能力を持つ。
51:バラム…過去から未来の答えを与え、人間を不可視にし、機知に富ませる力を持つ。
57:オセー…教養を巧みにし、神秘学に関する答えを提供する。召喚者を望む姿に変えるが、変わったことに気付かない。
63:アンドラス…不和を引き起こす力があり、注意を怠ると全滅を招く危険がある。
68:ベリアル…寄付や議員職を分け、友人と敵に好意をもたらす。良い使い魔を与えるが、生贄がなければ真の答えを与えない。
72:アンドロマリウス…盗まれたものと盗人を持ち帰り、不正な取引を発見し、罰する力を持つ。隠された宝を発見する。黒猫魔術店参考
わら人形制作キット・手乗りサイズ1体分
わら人形制作キット・手乗りサイズ1体分は、藁人形を簡単に作成できるためのセットです。
・藁人形用の藁束×2個
・麻紐×13本
・赤い綿糸×1本
・コーンインセンス(フランキンセンス)×1個
手乗りサイズの藁人形は非常に愛らしいですね。
このコンパクトなデザインは、儀式が終わった後に収納しやすいように工夫されています。
藁人形呪術は「コントロールすること」に特化しており、自分を強化したり魔除けを行ったり、あるいは相手を振り向かせるために使われます。
呪いだけでなく、良い意味での利用が増えているとも言われています。
Amazonでは、五寸釘やハンマー、軍手がセットで販売されていますが、これらは決して購入すべきではありません。
さびた釘(5本セット)
この商品は、防御や魔除け、呪い返しなどの儀式に使用されるものです。
価格は1,100円となっています。
少し考えてみてください。自分でも簡単に作れそうなものではありませんか…。
最近の新しい釘は、なかなか錆びにくいため、このように販売されているのですね。
鉄製の釘であれば、表面をやすりがけして外に放置すれば、手軽に錆びを作ることができるようです。
大量にさび釘を作ってメルカリで販売しようかと考えていますが…。
マジカル・ポペット(ブラック)
マジカル・ポペット(ブラック)は、ハンドメイドの黒い布製の人形です。
主に呪いや攻撃、他者をコントロールする魔術、さらには魔除けや呪い返し、防御の魔術などに使用されます。
男性、女性、痩せ型、標準型などの選択肢がありますが、残念ながら太め体型の選択肢は用意されていないようです。
術をかけたい相手とこのポペットを結びつけ、魔術儀式でこのポペットを活性化させることで、願望を実現するための道具となります。
色も多彩に選ぶことができ、ピンクなどは友情や恋愛、美容など、愛情や美に関連する魔術に利用されるほか、幸福をもたらすお守り人形としても広く使われています。
特にブラックは、呪いや攻撃、コントロールを目的としているため、決して購入すべきではないおまじないグッズです。
軽い気持ちで手を出すと、自分に返ってくる可能性があることを十分に理解しておくべきでしょう。
まとめ
ここまで、購入すべきでない「おまじないグッズ」についてまとめてきました。
おまじないとは呪術の一種であり、目に見えない力に働きかけて願いを叶えようとする試みです。
平和を願う「白魔術」と、他者の不幸を望む「黒魔術」が存在しています。
その中でも黒魔術を行う際に用いるアイテムは、購入を避けるべきものとしてリストアップしました。
今回ご紹介した商品は以下の通りです。
・悪魔召喚・72柱の印章
・藁人形制作キット
・さびた釘
・マジカル・ポペット
血のインクを海外から輸入する場合、さらに本格化すれば本物の血液が含まれている可能性がゼロではありません。
必ず説明書きを熟読し、特に注意が必要なのは悪魔召喚セットです。
本当に悪魔が来た場合、どうなるのでしょうか?帰ってくれなかったらどうするのか?英語で話しかけられたら?
不都合な事態がたくさん考えられますので、ぜひとも召喚はお控えいただくことをお勧めします。
嘘かもしれないことが、本当である可能性も十分にあるのです。
科学的に証明できないものは「絶対に買ってはいけない」ということです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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