Lenovoとは?
インターネットで「Lenovo」というキーワードを検索すると、良い評価が多く見受けられる一方で、「Lenovo 買ってはいけない」「Lenovo 危険」「Lenovo やめとけ」といった否定的な意見も目に入ります。果たして、Lenovoの製品を購入することは本当に避けるべきことなのでしょうか。本記事では、Lenovoの特徴や評判について詳しく考察していきます。
中国のブランドのパソコン
Lenovoは、中国を拠点としたパソコンブランドであり、アメリカの名門企業「IBM」を買収したことで、世界的なシェアの中で第3位を誇るまでに成長しました。ブランド名「Lenovo」は、伝説を意味する「LEGEND」の「Le」と、ラテン語で「新しい」を意味する「nova」を組み合わせた造語です。また、IBM時代の商標である「ThinkPad」は、多くの人にとって特に馴染み深い製品名であるかもしれません。
購入のデメリットはある?
検索結果に「危険」「買ってはいけない」「やめとけ」といったフレーズが並ぶと、不安に感じる方も多いでしょう。しかし、良い口コミも多く存在しており、「IBM時代から愛用しており、キーボードが非常に打ちやすい」「デザインがスタイリッシュで魅力的だ」「頻繁にセールが行われており、コストパフォーマンスが非常に優れている」「ノートパソコンのモデルが豊富で選択肢が多い」といった声が寄せられています。これらの意見からも、全体的には高評価が多く、過度に心配する必要はないかもしれません。
Lenovoのノートパソコンには多様なモデルが揃っており、パーツや機能を自由に追加できる柔軟性が特に高く評価されています。しかし、デスクトップモデルの選択肢はあまり多くないため、デスクトップを考えている方は他のブランドを検討した方が良いかもしれません。
サポートに関しては、「マニュアルが不十分である」「購入後の1ヶ月間しかサポートを受けられない」といった意見も見受けられます。特に初心者の方で、周囲にパソコンに詳しい人がいない場合は、自力で問題を解決するのが難しく感じることがあるかもしれません。
さらに、受注生産品については、海外の拠点から国内に届くまでにかなりの時間がかかることがあるようです。人気のモデルでは、数ヶ月待たされることもあり、必要なときにすぐに手に入れることができるとは限りません。購入を検討する際には、注文から納品までの期間をしっかりと確認し、余裕を持って購入することが重要です。
Visual Discovery(Superfish)の問題
Lenovoが「危険」とされる理由の一つとして、悪質なソフトウェアがパソコンにインストールされていたことが挙げられます。このソフトウェアは「Visual Discovery」と呼ばれ、Lenovoのパソコンでは「Superfish」という名称で知られています。
セキュリティに不安
「Superfish」は、見かけ上はオンラインショッピングを便利にするためのソフトウェアとして提供されていましたが、実際には利用者のIDやパスワードを抜き取る機能を持っていました。そのため、ユーザーの情報が漏洩し、第三者が攻撃を行う危険性があった非常に危険なものでした。このセキュリティ問題を抱えたソフトウェアは、2014年に出荷されたLenovoのパソコンにプリインストールされていました。Lenovoは2015年に「Superfish」のインストールを中止し、アンインストール用のツールを公開しています。
現在は解決済み
2014年から2015年にかけて大きな問題となった「Superfish」ですが、2017年には米連邦取引委員会と和解し、現在はその問題は解決しています。それでもなお、「Lenovoは危険で、購入してはいけない」と考える人々は、セキュリティに関する根強い不安を抱えているのかもしれません。
しかし、「すでにLenovoでは問題が発生したため、今後新たにソフトウェアを仕込むのは難しいのではないか」と考える人も多いようです。
日本とも縁が深い
日本のメーカーも傘下にある
2011年にはNEC、2017年には富士通といった日本の大手パソコンメーカーがLenovoの傘下に入ることとなりました。この結果、Lenovo、NEC、富士通を合わせると、日本国内におけるパソコンの出荷台数の大部分を占めることになりました。
日本国内にも製造拠点も
Lenovoの製造拠点は主に海外にありますが、一部のThinkPadは日本国内で製造されています。特に山形県米沢市に位置するNECの製造工場では、「米沢生産モデル」として知られる製品が国内で製造されています。こうした製品は、最短で5営業日で完成するため、迅速に入手できるという大きなメリットがあります。ただし、国内の受注生産のメーカーと比較すると、納期が長くなる場合があるのは否定できません。
また、神奈川県横浜市にはThinkPadの開発を担当する大和研究所が存在し、Lenovoに移行した後も引き続き開発が行われています。良い製品を生み出すための努力が感じられ、多くの利用者に支持されています。
まとめ
Lenovoのパソコンを購入することが危険だと考える人々の中には、未だにソフトウェアに関する不祥事が記憶に残っている方が多くいるようです。しかし、他のメーカーでもセキュリティに関する問題が発生したことは少なくありません。もしどうしても不安が拭えないという方でない限り、Lenovoが提供する十分なスペックを持つパソコンがあれば、試してみる価値はあるかもしれません。
コメント