7artisans 35mm F1.4 Mark II レンズレビュー
最近、私は7artisans 35mm F1.4 Mark IIという手動フォーカスの固定レンズを手に入れました。このレンズはソニーEマウントに対応したミラーレスカメラ専用に設計されており、風景やポートレート撮影に特に適しているとのことだったため、実際にその性能を体験することにしました。
まず最初に、レンズの重要な特徴として、8要素からなる光学構造を5つのグループに分けて採用している点が挙げられます。これは、古典的なダブルガウス構造に基づいており、色の分散を効果的に低減する役割を果たしています。これにより、明るく鮮明な画像を得ることができ、特にF1.4という大口径が、背景を美しくぼかし、被写体を際立たせる効果をもたらすのです。
実際に撮影を行いながら感じたことですが、レンズのデザインはシンプルでありながら洗練されており、高級感が漂っています。オールメタルの設計が施されており、手に取った時の感触も良く、耐久性を感じられるのが特徴です。正味重量が約228gという軽量さは、持ち運びにも非常に便利で、特に旅行や外出時には気軽にカメラを持ち歩くことができるという大きな魅力があります。
ただし、手動フォーカスの特性上、オートフォーカスに慣れた方にとっては少々戸惑うかもしれません。しかし、じっくりと構図を考えながら撮影する楽しさを再発見できるのが、手動フォーカスならではの魅力とも言えるでしょう。
以下に、実際に使用した際の評価をまとめてみました。
| 評価項目 | 評価 |
|————–|————|
| デザイン | ★★★★☆ |
| 機能性 | ★★★★☆ |
| 価格満足度 | ★★★☆☆ |
| 総合評価 | ★★★★☆ |
デザインの面では、オールメタルの高級感があり、手に持つだけでも満足感を得られます。また、機能性についても、F1.4の明るさを最大限に活かした撮影が可能で、特に自然光の中でのパフォーマンスは素晴らしいものです。しかし、価格に対する満足度は少し控えめで、同じ焦点距離の他のレンズと比べてやや高めに感じる部分もありました。
撮影した作品の中には、背景が見事にぼけたポートレートや、風景写真での広がりを感じさせるものが多く、35mmの焦点距離は実際にとても使い勝手が良いと実感しました。特に、35mm判換算焦点距離が約50mmに相当し、カメラの画角が人間の視覚に非常に近いため、自然な視点での撮影が可能になるのです。
気になる点としては、手動フォーカスであるがゆえに、素早い動きのある被写体を捉えるのが難しいことがあるという点があります。また、撮影環境によっては、レンズの焦点を合わせるのに時間がかかることもあるため、特にイベントやスポーツ撮影には向かないかもしれません。
総じて、7artisans 35mm F1.4 Mark IIは、非常に素晴らしい映像体験を提供してくれるレンズです。特に、風景やポートレートをじっくりと楽しみたい方には強くおすすめしたい製品です。手動フォーカスの特性をうまく活かしながら、創造的な写真を楽しんでみるのはいかがでしょうか。



