2歳頃になると、多くのママたちが気にかけ始めるのが「トイレトレーニング」というテーマではないでしょうか。この時期、オムツを着用しながら元気に歩く子供たちの後ろ姿は、本当に愛らしくて心を奪われる瞬間がたくさんあります。このままの姿でいてほしいと願うことも多いですが、一方で「トイトレ」の壁が立ちふさがる現実も存在し、それを乗り越えなくてはならないのです。
夏場がトイレトレーニングに適していると聞いたことから、スイミングを習わせるためにオムツでは困る、他の友達がトイレトレーニングを始めているから、最近になってようやくトイレトレーニングを開始したといった様々な理由から、トイレトレーニングを始める決心をするママたちが増えているようです。
「トイトレの方法」は、多くの情報源で詳しく紹介されていますが、ここでは特にトイレトレーニングに役立つアイテムを通じて、本当に必要なものやその代替案について掘り下げて考えてみたいと思います。
トイレトレーニング前半戦
トイレトレーニングを始める際に考慮すべきアイテムとして、まず挙げられるのがおまる・補助便座・トイトレオムツのこの3つです。これらはトイレトレーニングの必須アイテムとして、多くの家庭で重要視されています。
おまる
おまるは、オムツを使用せずに排泄を覚えることができ、トイレに連れて行く手間が省けるため、子供が自立する助けとなります。足が床にしっかりとつくことで安定した姿勢で排泄できることも、非常に大きな利点です。
とはいえ、おまるを使用する場合、毎回の処理や洗浄が求められ、紙オムツを管理するのに比べて手間がかかることがデメリットとして挙げられます。また、おまるで排泄を習慣化した後にはトイレへ移行する必要があり、二度手間になることから、最近ではおまるを用意しない家庭も増えているようです。
補助便座
補助便座は、子供が好きなキャラクターのデザインが施されていたり、ハンドルが付いていたり、折りたたみ式のものもあったりと、種類が非常に豊富です。小さな子供でも大人用のトイレに設置するだけで、安定した姿勢で座ることが可能になります。
トイレに行くことをあまり好まない子供には、大好きなキャラクターの補助便座を用意することで、「○○マンがトイレで待っているよ」と声をかけて誘ったり、ハンドル付きのものを選んでトイレ便座を乗り物に例えることで、子供の興味を引くことができます。
ただし、大人用トイレに取り付けた場合、足が届かずに座るのが難しいというデメリットも存在します。補助便座を効果的に活用するためには、踏み台を併せて用意することが重要です。
補助便座は非常に便利なアイテムですが、外出先や泊まりに行く際には必ずしもあるわけではありません。そのため、補助便座がないと排泄できないという状況では困ってしまいますね。最終的には、大人用のトイレで排泄できることが目標ですので、最初から用意しない選択肢も検討に入れることができます。
代替案としては、便座に反対向きに座らせる、大人が背にする方向に向かって座ることで、小さな子供でも安定した姿勢で排泄が可能となります。この方法により、補助便座の空き部分が狭いためにおしっこがかかって汚れることが多いですが、広い背の部分におしっこができるため、ほとんど汚れなくなります。
これは私自身の体験に基づいた方法ですが、補助便座を用意しない方には非常におすすめの手法です。
トイトレオムツ
トイトレオムツは、おしっこの濡れた感覚を感じることができる特別なオムツです。ほとんどのオムツブランドから、様々な名称で展開されている人気アイテムとなっています。
工夫が施されており、吸収力はそのままに濡れた感覚が何倍もわかるタイプや、子供に人気のキャラクターがデザインされたもの、オムツにごほうびシールが付属している商品など、選択肢は非常に豊富です。
トイトレの前半戦においては、おしっこが出たことを子供自身が自覚することが非常に重要です。この感覚を感じ取ることで、失敗の片付けが不要になり、非常に頼もしい味方となってくれるでしょう。
ただし、長期間使用すると、漏れがしないために子供がオムツに慣れてしまい、なかなか次の段階に進まないという悩みも出てくることがあります。このアイテムを通過点と考え、あまり頼りすぎずにタイミングを見極めて次の段階に進むことが重要です。
トイトレ停滞期
順調にトイレトレーニングが進んでいたはずなのに、最近では失敗が増えたり、遊びに夢中でトイレに行こうとしなかったり、教えたのに間に合わなかったり、外出先ではトイレに行けないなど、さまざまな理由でトイレトレーニングが停滞してしまうこともあります。
まだまだ2歳、3歳の子供にとっては仕方がないこととはいえ、この時期に悩むママたちにはイライラや焦りが募ることが多いですよね。
トレーニングパンツ
パンツタイプで防水素材を使用した商品や、生地が何重にも重なっているためお漏らしの影響を最小限に抑えられる商品が多く見られます。可愛い絵柄のものもたくさんあり、オムツから少しお兄さんやお姉さんの気分を味わえるため、子供たちも喜んで身につけられるアイテムです。
トイトレが少し進んできたけれど、お出かけにはまだ不安がある、教えても間に合わないといった状況のサポートアイテムとして役立つでしょう。
デメリットとしては、洗濯後の乾きが遅いことや、特に夏場や寝ているときに汗をかきやすく、蒸れやすい点が挙げられます。状況に応じて使い分けたり、他の衣類で暑さ調整を行ったりする工夫が必要となります。
ごほうびシール
トイレに誘っても嫌がったり、現在の遊びを中断したくなかったり、寒い時期には、ごほうびシールがとても役立つアイテムとなります。子供が喜びそうなシールを用意し、ママが台紙を作成し、トイレに行った際に1つシールを貼るという手法です。
子供に人気のキャラクターのシールと台紙がセットになった商品も多く販売されているため、市販のものを利用するのも手作りするのも良いでしょう。飽きてしまった場合には、お手伝いをしたごほうびシールとして利用したり、他の何かを達成した際に貼ってあげるシールとして活用することも可能なので、非常に便利で無駄のないトイレトレーニングアイテムだと言えます。
おねしょ対策アイテム
昼間はどこでもトイレに行けるようになり、子供自身からの意思表示もできるようになると、トイレトレーニングが完了したと言えるでしょう。しかし、その後にはおねしょの問題が待ち受けています。そんな時には、おねしょパンツや防水シーツが非常に役立ちます。
一般的には、おねしょは5歳未満の子供においては自然に見られる現象です。これは抗利尿ホルモンが関係しており、成長と共にホルモンの分泌が増し、おねしょも自然に解消されていくものです。
しかし、体調が優れなかったり、環境がいつもと異なる状況だったり、夕食や寝る前に水分を多く摂取した場合には、おねしょの心配が長引く子供もいるかもしれません。そんな時に役立つのが、これらの2つのアイテムです。
オムツは履きたくないという子供の気持ちを尊重したいものですが、忙しい朝に布団やシーツ、濡れた下着の洗濯をするのは、ママにとって大きな負担となります。
防水シーツ
防水素材で作られたシーツを布団とシーツの間に引いておくことで、布団やマットレスが汚れるのを防ぐことができます。大きなごみ袋やレジャーシートを代用するという意見もありますが、防水シーツは質感や使い心地が良くできているため、1つ持っていると非常に安心感があります。
防水パンツ
おねしょの影響は、敷布団やマットレスだけでなく、掛け布団にも及ぶことがあります。また、寝相が悪い子供の場合、布団から出てしまうことも多く、ズボンタイプのおねしょパンツはこうした悩みを解消してくれるアイテムです。パジャマのズボンの代わりにおねしょパンツを履かせることで、防水素材でありながら、肌に触れる裏地が肌触りの良いタオル地になっているものも多く、非常に嬉しいポイントです。サイズも幅広く設定されているため、すぐにサイズアウトする心配も少ないです。
まとめ
トイレトレーニングにおいて「買ってはいけない」アイテムというものは存在しませんが、トイレトレーニングは一過性のものです。代用品やなくても大丈夫なアイテムが多いため、本当に必要かどうかをじっくりと検討した上で購入することが重要です。
「何もない大人用トイレで排泄できること」こそが、本当のトイレトレーニングの完了を意味しますので、便利なアイテムに頼りすぎないことも大切です。
トイレトレーニングは、子供の大きな成長の一環であり、ママがリラックスして取り組むことこそが成功の秘訣かもしれません。ぜひ、便利なアイテムを上手に活用し、楽しみながらトイレトレーニングに取り組んでみてください。
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