マイホームを新たに建てたり、転勤に伴って引越しをする方へのお祝いの品を選ぶ際には、相手の好みや嗜好を把握していないと、何を贈るべきか非常に迷うことが多いですよね。贈り物は、相手への感謝や祝福の気持ちを込めて選びたいものですが、相手に合わないものを選んでしまうと、逆に失礼にあたることもあるため、しっかりと注意を払う必要があります。
引越し祝いに関して特に重要なポイントは、「火」を連想させるアイテムを避けることです。この点は非常に大切であり、思いやりをもって選んだ贈り物が無礼な行為となってしまうのは、非常に残念な結果を招くことになるかもしれません。
この記事では、「避けるべき引越し祝い」のアイテムやそのマナー、さらに贈り物の選び方について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
引越し祝いで避けるべきアイテムとは?
これまでの経験から言えるのは、避けるべき贈り物を贈ってしまった場合、後から気づいても指摘しにくいものです。特に、相手が目上の方や上司の場合、なおさら配慮が必要ですので、事前に確認しておくことが非常に重要です。
マット・ルームシューズ(下に敷くもの)
新築のお宅にブランドのスリッパやバスマットなどをギフトに選ぶ方は多いですが、スリッパやマットといった足で履くものや下に敷く物は「足で踏む」という意味合いがあるため、避けるべきです。このような贈り物は「相手を踏みつける」という印象を与えかねないため、非常に不適切とされています。
絵画や掛け時計
掛け時計などの壁に穴を開けるような品物も避けるべきです。新居の壁に穴を開けたり、傷をつけることは大変なタブーとされており、相手の新生活に悪影響を及ぼす可能性があるため、細心の注意を払う必要があります。もし相手から時計や絵画をリクエストされた場合には、壁に掛けるタイプではなく置き型のものを選ぶのが望ましいでしょう。
火を連想させるアイテム
キャンドルやコンロ、灰皿などの火を連想させるアイテムは火事を連想させるため、避けるべきです。また、特に注意が必要なのは「赤色」のアイテムもギフトとして避けた方が良いとされています。これらはお祝いの場にふさわしくないと考えられるため、他のアイテムを検討した方が良いでしょう。
目上の方に対して失礼となるギフト
目上の方に新築祝いまたは引越し祝いを贈る際に特に避けるべきなのが現金です。この行為は、「相手を見下している」という印象を与えかねないため、現金だけでなく商品券やギフトカードなども同様に配慮が必要です。相手の地位や立場を考慮した贈り物を選ぶことが求められます。
最適な引越し祝いを選ぶために知っておくべきこと
ここからは、引越し祝い・新築祝いに最適なギフトを選ぶためのポイントをお伝えします。
相手別引越し祝いの相場
ギフトを選ぶ際の最大の悩みは、やはり金額ではないでしょうか。相手との関係性や頻繁に会うかどうかによって、金額も異なるため、一般的な相場を知っておくと安心です。
会社の関係者
- 同僚や部下の場合は5,000~30,000円程度が目安であり、特に部下に贈る際には少し高価なものを選ぶと良いでしょう。(数人で贈る場合は、1,000~5,000円ずつをまとめて贈るのが一般的です)
- 上司の場合は5,000~10,000円(数人で贈る際は、3,000~5,000円ずつ数人でまとめて贈るのが良いでしょう)
友人
3,000~10,000円が相場です。友人関係は幅広いですが、知り合い程度の付き合いであれば、3,000円程度のオシャレなものを贈るのがオススメです。
親
50,000~100,000円程度が相場です。親との関係や同居・別居の状況、新居への出資の程度によって変わりますが、新生活に必要な高価な品物が特に喜ばれるでしょう。ただし、家電などすでに揃っている可能性があるため、希望のギフトは早めに確認しておくことが賢明です。
兄弟・姉妹
5,000~15,000円が目安です。兄弟姉妹の関係では相手の好みを理解しやすいため、高級感のあるものを選ぶと良いですが、兄弟姉妹のパートナーの好みも確認することが重要です。
引越し祝いを贈るタイミング
引越し祝いを渡すのに最適なタイミングは、新居に招待された際です。引越し直後に贈る方もいますが、引越しの直後は非常に忙しいため、少し時間をおいてから贈ることが良いとされています。
もし新居の招待日に都合がつかず参加できない場合や、贈る相手が遠方で実際に会うのが難しい場合は、引越し後2週間から2ヶ月の間に郵送で贈るのがオススメです。
貰って嬉しい引越し祝いとは
ここでは、ママ友からの情報を基に、実際にもらって嬉しかったギフトや欲しいものリストから厳選したアイテムをご紹介します。
3,000~5,000円のギフト
- Vaccumiハンディ掃除機:こちらは、コンパクトなデザインでベルのような形が愛らしいハンディ掃除機です。テーブルなどが少し汚れた際にすぐに掃除でき、アタッチメントを交換すればニットの毛玉取りにも利用できます。
- 電動ミルソルト&ペッパー:スタイリッシュな外観で、料理の際に楽しさを加えるキッチン用品です。上部のボタンを押すだけで自動的にソルトやペッパーを挽くことができる、ワンハンド調理器として使いやすさも定評があります。
- セラミックフィルター:有田焼のコーヒーフィルターは、ろ紙での濾過時に出てしまう雑味を取り除き、水をまろやかにする特性があるため、コーヒー好きの方にぴったりのギフトです。
5,000~10,000円のギフト
- ロクシタン入浴剤:さわやかな香りのバブルバスはリラックス効果があり、使用後にはお肌もしっとりと整います。自分では購入しづらい少し贅沢な入浴剤をプレゼントしてもらうと、非常に嬉しいものです。
- すずタンブラー:すず製品で作られたこのタンブラーは、日本酒の雑味を取り除き、味をまろやかにすると言われています。また、サビにくく変色もしにくいとされていて、お酒好きの方には特に喜ばれるギフトです。
- アロマディフューザー:スタイリッシュなデザインのアロマディフューザーは、コンパクトでありながらスタイリッシュであるだけでなく、連続10時間の稼働が可能なパワフルな機能も備えています。
10,000円以上のギフト
- 上質なタオル:こちらはケーキ型にラッピングされたもので、バスタオル・フェイスタオル・ハンドタオルのセットとなった今治タオルです。華やかな見た目と上質なタオルは、贈り物に最適です。
- ウエッジウッド食器:人気のワイルドストロベリーのカップ&ソーサーは、ウエッジウッドを代表する食器として、非常に喜ばれる贈り物です。
- テーブルグリルストーン:オランダ製のスタイリッシュなホットプレートは、シンプルで美しいだけでなく、遠赤外線効果によって食材に早く火を通し、美味しく仕上げることができるため、おもてなし料理にも大いに役立つ、喜ばれる贈り物です。
まとめ
「避けるべき引越し祝い」とそのマナー・選び方についてお話ししました。
引越し祝いで避けるべきアイテムは以下の通りです。
- 足で履くもの・下に敷くもの
- 壁に穴をあけるもの
- 火を連想させるもの
- 目上の方に失礼となるもの(現金や商品券など)
ただし、タブーとされている贈り物でも、相手からリクエストがあった場合は問題ありません。相手のことをしっかり考えて選んだギフトは、必ずやその想いが伝わることでしょう。
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