やってはいけない?マウスピース矯正

近年、美意識の高まりが顕著であり、女性だけでなく男性も美しさに対する意識を強めています。初対面の際に最初に目を引くのは、間違いなく「歯」だと考えられます。

歯並びが整った人は、一般的に「清潔感がある」「上品に見える」「健康的な印象を与える」といったポジティブなイメージを持たれやすく、周囲の人々に良い印象を与えることが可能です。そのため、歯並びの重要性は非常に高いと言えるでしょう。

歯列矯正といえば、まず思い浮かぶのはワイヤー矯正かもしれません。しかしながら、ワイヤー矯正には手入れ(歯磨き)が煩わしく、笑った時に目立つという欠点があります。このため、歯並びを改善したいと考えていても、デメリットが多くて一歩を踏み出せない方も少なくないのではないでしょうか。

そんなあなたに、朗報があります!

マウスピース矯正を利用することで、ワイヤー矯正に見られるような手のかかるケアは一切不要です! さらに、ホワイトニングも同時に行えるため、一石二鳥の効果を得られる歯列矯正方法なのです。

今回は、そんなマウスピース矯正の魅力やそのデメリットについて詳しく解説していきたいと思います。

見た目以上に重要な歯並びの理由

まず、歯並びを整える必要性について考えたことはありますか?

歯並びが悪いことは、見た目や印象に悪影響を及ぼす可能性があります

多くの方が見た目を理由に歯並びを整えたいと考えていますが、実際には歯並びが悪いことは見た目だけでなく、健康面にも悪影響を及ぼす可能性があることも理解しておく必要があります。

・食べ物をうまく噛むことができない
・虫歯や歯周病になりやすくなる
・顎関節症のリスクが高まる
・顔の筋肉に歪みが生じる

これらの問題はすべて、正しい歯並びや噛み合わせがないことが原因で発生します。歯並びが悪いと、口全体のバランスが崩れ、全体の歯でしっかり噛むことが難しくなってしまうのです。その結果、将来的に多くの歯を残すことが難しくなり、最終的には自分の歯で食事を楽しむことができなくなるリスクも存在します。

このように、歯並びを良くすることは見た目だけではなく、健康面でも非常に大切だということを理解する必要があります。

マウスピース矯正の基本的な概要


マウスピース矯正とは、従来のワイヤーやブラケットを用いることなく、透明なマウスピースを使用して歯を徐々に移動させる矯正方法です。透明なマウスピースは、笑った時でも目立たず、周囲の人々に気づかれにくいという特徴があります。さらに、自由に取り外すことができるため、食事中に外したり、しっかりと歯磨きを行うことが可能です。

マウスピース矯正の利点と欠点

(利点)
・目立たないため、周囲の視線を気にしなくて良い
・痛みが少ない
・自由に着脱できる(食事中に外すことができる)
・しっかりと歯磨きができるため、口腔衛生を保てる
・通院回数が少なくて済む

(欠点)
・対応できない症例が存在する
・1日20時間以上装着する必要がある

→基本的には外すのは食事中だけと考えてください。
・自己管理が求められる
・専門的な知識を持つ歯科医師が少ない

マウスピース矯正の流れ

マウスピース矯正を受ける際の基本的な流れは以下の通りです。

①カウンセリング
②治療方針・治療イメージや見積もりの確認(※1)
③マウスピースの型取り
④矯正前の虫歯を治療してから矯正を実施(※2)
⑤定期的なマウスピースの交換と歯科医師による経過観察
⑥治療完了(歯を動かすことを完了)
⑦保定期間(アフターケア)

※1:マウスピース矯正の価格や期間は個人によって異なります。
※2:マウスピース矯正中に虫歯治療を行うと、歯の形が変わり、せっかく型取りしたマウスピースを作り直す必要が生じてしまいます。

マウスピース矯正とホワイトニングの同時進行が可能

口元を美しく整えたいと考えた時、歯列矯正と同時にホワイトニングを行うことも考えられるかもしれません。

一般的には、歯列矯正を行った後にホワイトニングで歯を白くするという流れが多いですが、マウスピース矯正では、「歯列矯正」「ホワイトニング」同時に実施することができるのです。

ただし、注意が必要な点もあるため、事前に確認しておきましょう。

ホワイトニングの方法

①オフィスホワイトニング

これは一般的に歯科医院で行われるホワイトニングの方法です。専用の高濃度薬剤を歯に塗布し、ライトやレーザーを当てることで歯を白くします。1回の施術で即効性があり、理想的な白さを得るためには約3〜6回の通院が必要です。ただし、ライトの光が届く範囲(上下12本〜16本)しか施術できない点には注意が必要です。

②ホームホワイトニング

自宅で行うホワイトニングの方法です。マウスピースを作成し、その中にホワイトニングジェルを注入して歯に装着します。装着時間は1回1〜2時間程度であり、奥歯まで白くすることが可能です。使用する薬剤は低濃度のため効果が現れるまでに時間がかかりますが、じっくりと薬剤を染み込ませて白くするため、色戻りがゆっくりで持続性があります。

③デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。オフィスホワイトニングの即効性とホームホワイトニングの持続性、両方の効果を得ることができます。実際に1年間行うことで、ある程度の白さを維持することが可能です。その後は半年〜9ヶ月ごとにオフィスホワイトニングでメンテナンスを行うことで、白さを持続させることができます。

マウスピース矯正で使用するマウスピースは、
ホームホワイトニングでも使用することができます。

マウスピース矯正とホワイトニングの両方を行っている歯科医院も多く、同時に進めることができるのは非常に魅力的です。

ホワイトニングのタイミング

・歯並びがある程度改善されたとき

歯並びの状態にもよりますが、マウスピース矯正を始めてから歯が整い始めた時がホワイトニングの最適なタイミングです。歯がガタガタだったり重なっている状態では、ホワイトニングの薬剤や光が十分に届かず、白さにムラが生じることがあります。ホワイトニングを行う具体的なタイミングについては、担当の歯科医師に相談することをお勧めします。

・アタッチメントがない状態のとき

アタッチメントとは、マウスピース矯正の際に歯の表面に付けられる白い突起物です。このアタッチメントは、歯を大きく動かしたい部分に対してマウスピースの補助的な役割を果たし、しっかりと歯を動かしてくれます。アタッチメントが付いている状態でホワイトニングジェルや光を当てても、十分に白くなることはありません(多少は白くなりますが、アタッチメントを外した後に白さに違いが出ることがあります)。理想的には、アタッチメントがないタイミングを見計らってホワイトニングを行うことが重要です。

まとめ

今回は、マウスピース矯正について詳しくご紹介しましたが、必ず歯科医師と相談し、納得した上でマウスピース矯正を行うよう心がけてください。

歯並びが整うことで自然と笑顔も増え、よりポジティブな自分に生まれ変わることができるでしょう。これまで矯正を諦めていた方も、マウスピース矯正を通じて美しい歯を手に入れることができる可能性が高いのです。

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