
今後の高校受験や大学受験においては、試験当日に取得する点数そのものよりも、内申書や北辰テストといった外部模擬試験の結果が、より一層重要視される傾向が強まると考えられます。このような流れは、受験制度のあり方に対して大きな影響を及ぼすことが予想されます。
例えば、私立中学校の入試においては「確約制度」という制度が存在し、これは内申書と模擬テストの結果を基に、受験前に入学が確定する仕組みです。この制度は非常に意義深いと私は感じています。というのも、単に試験のためだけに勉強するのではなく、日常的な地道な努力がしっかりと評価されることになるからです。
とは言え、内申書の評価は教師の主観や考え方、さらにはその教師自身の資質によって大きく左右されるため、必ずしも公平性が保たれているとは言えないのではないか?という疑問も持たざるを得ません。
語学、特に英語に関しては、英検などの試験結果がかなりの影響を与えることになります。英検以外にも、例えばケンブリッジの試験が有効とされる学校も存在しますが、塾の先生によると、長年にわたり英検が最も権威ある試験とされており、多くの場合、選択肢としては英検が一択だとされています。
私自身は学生時代に英語が得意でしたが、英検にはあまり興味を持たず、その結果として受験しませんでした。そのころは、英検が今のように受験に役立つとは思っていなかったのです。しかし、私の娘(中学生)には英検を受けさせており、現在は3級を取得し、次は準2級に挑戦しようとしています。
そのため、久しぶりに中学生向けの英語の教科書や英検の過去問題に触れる機会がありましたが、印象としてはあまり昔と変わらないように感じました。私たちの世代は、学校でしっかりと英語を学び、受験勉強でも多くの時間を英語に割いてきました。英検の1級を取得した方も多く、希望する学校に合格した方も大勢います。
しかし、実際に使える英語を身につけている人は少ないというのが現実ではないでしょうか?これは日本語と英語の間にある言語的な相性の悪さも一因かもしれませんが、それ以上に日本の英語教育や教師の質に問題があると感じています。
私の娘の世代、つまり現在の中学校での英語教育はどうなっているのかというと、「グローバルスタディ」という名のプログラムが導入され、外国人講師を招いて発音を学ぶシステムが取り入れられているようです。しかし、その取り組みがあくまで表面的な対策に留まっているのではないかという印象を受けます。
特に英検の試験内容を見てみると、マークシートを用いた4択問題が、「英語の4技能スキルを向上させる」ためのものなのかどうか、疑問を抱かざるを得ません。単に採点が容易なだけではないかと感じます。そのため、私は英検の重要性を理解しつつも、学習ツールとしては全く期待していないのが正直なところです。
また、英検を運営する団体の体質についても疑問を感じています。何か不明な点を問い合わせた際の応対を見ても、非常にレスポンスが遅く、不親切であり、昭和の時代から変わらない旧態依然とした体制が続いているように思います。利用者の視点に立ったサービスを提供しているとはとても言えない品質です。そんな団体に自分の人生を預けることには、正直なところ納得がいきません。
ここでは、英検公認の学習ツールであるスタディギアについて、その利点と欠点を整理し、皆様にお伝えしたいと思います。これから受験に臨むご家庭にとって、何らかの参考になれば幸いです。
スタディギア for EIKENとはどのようなものか?
スタディギア for EIKENは、英検を受験する方々のために特化した学習プラットフォームです。このプラットフォームは、英検を運営する公益財団法人 日本英語検定協会によって公式に管理されているものです。
英検の受験申し込みを行うと、スタディギア for EIKENを無料で利用することができるようになります。英検の準1級から5級に対応しており、受験者が合格するための多様なサポート機能が整っています。
英検の一次試験および二次試験の面接(準1~3級)に必要なすべての学習項目が含まれており、スマホアプリでも利用可能です。さらに、AIが利用者それぞれに最適な学習プランを作成してくれるため、試験準備における迷いを軽減してくれる仕組みになっています。
このページでは、ネット上の口コミを分析し、スタディギア for EIKENのメリットとデメリットを調査してお伝えしたいと思います。
スタディギア for EIKENのメリット
・AIが利用者に最適な学習方法を提供してくれます。
・スピーキング部分についても、AIが自動的に採点してくれます。
・1日3分からの学習を積み重ねることで、スキルアップの効果を実感することができます。
・アチーブメント機能により、ゲーム感覚で楽しく学習でき、モチベーションを高めるのに役立ちます。
・定期的に学習レポートが送付されます。
・スマホアプリを利用すれば、どこにいても学習が可能です。
スタディギア for EIKENのデメリット
ネット上の書き込みを見ている限り、スタディギアにはいくつかの弱点が見受けられます。これから利用を検討している方は、ぜひ必ずお読みください。
・使い方が分かりにくいという声が多い。
・文字が小さく、視認性が悪いと感じる方もいる。
・単語の書き込みがしづらいという意見がある。
・ゲーム感覚での学習では、試験での点数を取るのが難しいと感じる方もいる。
■このように、英会話学習ツールとしてはやや「致命的」とも言える感想が多く見受けられました。英検受験者が無料で利用できるとはいえ、その受験料にこの経費が反映されているのではないかと考えると、利用者からの苦情も理解できます。
■英検そのものは、もともとシステムが分かりにくい上に、公益財団法人 日本英語検定協会に問い合わせをしても明確な回答が得られません。最近ではIT技術の導入を試みているものの、団体の体質が古いままでは、現代の利用者のニーズに応えることは難しいと感じています。
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