
近年、私たちの働き方は飛躍的に進化しています。特に、テレワークを採用する人々が増え、オンラインでのミーティングや会議もますます一般的になってきています。このような流れの中、リモートでのコミュニケーションの質が求められるようになっています。
自宅に専用の作業スペースを確保している方にとっては問題が少ないかもしれませんが、リビングで会議を行う場合、会話の声が響き渡ってしまい、同居している家族に迷惑をかけることも多々あります。また、生活音が背景に入ることで、相手の声が聞き取りにくくなることや、自分の声が相手にしっかりと届かない場面も少なくありません。
そんな時にぜひともご提案したいのが、テレワーク用のヘッドセットです。
ヘッドセットとは、マイクが内蔵されているヘッドフォンやイヤフォンのことを指します。
ニーズに応じたヘッドセットの選択は、使用環境や動作スタイルによって異なるため、自分に適した製品を選ぶことが非常に重要です。また、装着感や使用時の快適さも考慮しなければなりません。
各ヘッドセットの特性を理解し、自分のニーズに最も適したテレワーク用ヘッドセットを見つけることが大切です。
テレワーク用ヘッドセットの種類は?メリット・デメリットを紹介!
テレワーク用のヘッドセットは、接続方法によって2つのタイプ、装着方法によって5つのタイプに分類されます。
それぞれのヘッドセットの種類には、独自のメリットとデメリットが存在するため、各タイプの違いをしっかり理解し、自分に合わないヘッドセットを見極めることが重要です。
接続方法の違い
パソコンにヘッドセットを接続する方法には、有線と無線の2種類があります。
有線

有線接続では、ヘッドセットがケーブルを介してパソコンに接続されます。
この接続方法の最大の利点は、ケーブルによって安定した接続が維持されるため、通信環境の影響を受けにくく、通話がほぼ途切れることがない点です。これにより、非常にスムーズな通話体験が可能になります。
しかしながら、デメリットとしては、ケーブルの長さが通常約2メートル、すなわち畳一枚分程度であるため、動ける範囲が限られてしまうことが挙げられます。ヘッドセットを装着したままでは、自由に動き回ることが難しくなります。
接続端子には、USB端子とステレオミニプラグ(3.5mm)端子の2種類があります。
自分のパソコンにどちらの端子が搭載されているのかを確認することが必要です。
ステレオミニプラグ端子を選ぶ際には、必ずヘッドセット用であることを確認してください。ヘッドフォン用の端子ではマイクが機能しないため、注意が求められます。
もし不明な場合は、USB端子のタイプを選ぶと安心です。
無線

無線接続では、ヘッドセットがワイヤレスでパソコンに接続されます。
無線接続の利点は、ケーブルがないため、同じ部屋内であれば(おおよそ10メートル以内)自由に動き回ることができる点です。
ただし、デメリットとしては、通信環境によって通話が途切れたり、音声の遅延が発生したりする可能性があるため、頻繁に会議を行う方にはあまりおすすめできません。
無線接続には、BluetoothとUSBレシーバーの2種類があります。
Bluetooth接続を選ぶ際には、必ずパソコンにBluetooth機能が搭載されているかを確認することが大切です。
また、Bluetoothのバージョンは5.0以上のものを選ぶことを推奨します。
装着方法の違い
テレワーク用ヘッドセットは、装着方法によって以下の5種類に分類されます。
オーバーイヤー型
ヘッドバンドを頭の上にのせ、耳全体を覆うタイプです。
このタイプの大きなメリットは、耳を完全に覆うことによって外部の騒音や音漏れを防ぎ、集中力を高めることができる点です。
ただし、デメリットとしては、サイズが大きく重いものが多いため、頻繁に持ち運びをする方には不向きかもしれません。また、髪型が崩れるのを気にする方にとっても扱いにくいかもしれません。
オン・イヤー・オーバーヘッド型
ヘッドバンドを頭にのせ、耳を押し込むように装着するタイプです。
このタイプの利点は、軽やかな装着感であり、長時間の使用でも疲れにくいという点です。
一方で、デメリットは遮音性が低いため、音漏れや外部の雑音が混入しやすいということです。また、髪型の崩れを気にする方には不向きかもしれません。
オン・イヤー・ネックバンド型
ケーブルを首にかけ、耳を押し込むように装着するタイプです。
このタイプの利点は、髪型が崩れにくく、耳への圧迫感が少ないため、長時間でも快適に使用できる点です。
ただし、デメリットとしては遮音性が低く、音漏れや外部の雑音が入る可能性があります。
イヤホン・ネックバンド型
ケーブルを首にかけて、耳の穴に差し込んで使用するタイプです。
このタイプのメリットは、髪型が崩れにくく、優れた遮音性を持っている点です。
しかし、デメリットとして耳の内部に装着するため、違和感を感じる方には向かないかもしれません。
耳かけ型
フック部分を耳の上にかけて装着するタイプです。
このタイプは片耳での使用が一般的です。
メリットとしては、片耳で音を聞くため、自分の声も自然に聞こえ、会話がしやすい点が挙げられます。また、長時間の通話でも外部の音も聞きたい方には特に適しています。
その反面、デメリットは遮音性が低く、音漏れが起こりやすいことです。
買ってはいけないテレワーク用ヘッドセットは?重視したい項目を紹介!
テレワーク用ヘッドセットは、接続方法や装着方法によって異なる特性を持ち、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
使用シーンや装着感、さらにはあなたのライフスタイルに応じて選ぶべきヘッドセットの種類が変わってくることを理解しておきましょう。
重視すべきポイントは以下の通りです。
マイクの性能
マイクの性能は、あなたの声がどのように相手に伝わるかに密接に関係しています。
また、マイクが音を拾う範囲、いわゆる「指向性」には3つの種類があります。
・「無(全)指向性」:360度の全方向から音を拾うため、周囲の雑音も入りやすい
・「単一指向性」:一方向からの音のみを拾うため、雑音が入りにくい
・「双指向性」:マイクの正面と背面の音を拾う
テレワーク用ヘッドセットとしては、「単一指向性」のタイプを選ぶことを強く推奨します。
「単一指向性」タイプは、周囲の生活音などを拾わないため、特にミーティングや会議に非常に適しています。
もし「指向性」が不明な場合は、ノイズキャンセリング機能付きの製品を選ぶのが良いでしょう。自宅での利用に関しては、ほとんどの場合において快適に使用することができます。
ノイズキャンセリング機能は、周囲の音を軽減する役割を果たします。
また、マイクフレームがフレキシブルであれば、自分の声が入りやすい位置に調整でき、使い勝手も向上します。
まとめ

この記事では、テレワーク用ヘッドセットの種類ごとの違いや、選ぶ際に重視すべきポイントについて詳しくご紹介しました。
接続方法や装着方法に応じた2つのタイプと5つのタイプが存在し、それぞれに異なる特徴があります。さらに、マイクの性能にも違いがあり、テレワーク用ヘッドセット選びは、使用方法や装着感など、あなた自身のニーズに基づいて選ぶことが極めて重要です。
この記事を参考にしながら、購入すべきアイテムと避けるべきアイテムをしっかりと見極めて、快適なテレワーク環境を整えてください。



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