髪の色を明るくしたいと考えている方々の中には、ブリーチを利用する人が多いのではないでしょうか。
私自身も年に二回、ブリーチを行って髪の印象を変える楽しみを味わっています。
美容室に足を運べば、確かな技術で美しく染め上げてもらえるのが魅力ですが、仕事や日常の家事、育児に追われていると、美容室に行く時間を確保するのが難しいこともありますよね。
さらに、美容室でブリーチを施す際は、通常のカラーリングに比べて料金が高くなる傾向があります。
特に学生さんなどは、それが大きな出費になってしまうこともあるかもしれません。
そのような状況では、市販のブリーチを利用するのが非常におすすめです。ただし、その中でも特に強力に脱色してくれる成分を含むものを選ぶことが重要です。
脱色力が弱い製品を選んでしまうと、期待している明るさに達しない可能性が高く、結果として何度もブリーチを繰り返すことになってしまい、その分髪へのダメージが増えてしまうのです。
この記事では、具体的にどのブリーチ剤を使用し、どのように染めることで失敗を避けられるのかを、元美容師の視点から詳しく説明していきます。
【重要】この成分が含まれていないブリーチ剤は脱色力が低いブリーチ剤

ブリーチ剤に含まれる成分の中で、以下のものが配合されている製品は非常に強い脱色力を発揮します。
- 過硫酸ナトリウム
- 過硫酸アンモニウム
- 過硫酸カリウム
一般的に、大部分のブリーチ剤にはこれらの成分が含まれていますが、「ナチュラルブリーチ」と名付けられた商品には、これらの成分が含まれていないことがほとんどです。
「ナチュラルブリーチ」と記載されている製品は、明るい茶色程度にしか染まらないと考えておくと良いでしょう。
とはいえ、いかに脱色力が強くても、市販のブリーチ剤のパッケージに描かれている色見本のような金色に近い色になることは難しいので、その点に注意が必要です。
【保湿効果】この成分が含まれていると手触りが変わってくる
「流動パラフィン」という成分は、髪の保湿効果に寄与し、髪のパサつきを抑える効果があります。
この成分は多くのブリーチ剤に配合されていますが、中には含まれていない製品も存在するため、選ぶ際には注意が必要です。
おすすめの市販ブリーチ剤
市販のブリーチ剤は多岐にわたっており、成分やアフタートリートメントの有無も考慮しつつ、おすすめの製品をいくつかご紹介します。
ホーユー ベースアップブリーチ

このブリーチ剤は、過硫酸カリウムと過硫酸アンモニウムが配合されており、しっかりと脱色してくれます。また、流動パラフィンやその他の保湿成分が含まれているため、髪のパサつきをしっかりと抑えてくれるのも特徴です。
この製品は1剤と2剤、そしてブリーチパウダーの3つを混ぜ合わせて使用するクリームタイプのブリーチであるため、液だれしにくく、非常に塗布しやすいのも魅力です。
さらに、「pHコントローラー」というトリートメントが付属しており、ブリーチによってアルカリ性に傾いてしまった髪を、本来の弱酸性に戻してダメージを軽減してくれるのです。
この「pHコントローラー」は美容室でも使用されるトリートメントですので、非常におすすめです。
シュワルツコフ got2b

この製品も過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムが含まれており、ブリーチ力が高めです。
さらに、流動パラフィンに加え、髪の保護成分としてコハク酸が配合されており、髪の毛を滑らかにしてくれる効果があります。1剤のパウダーと2剤にも流動パラフィンが含まれているため、髪へのダメージを大幅に軽減しています。
アフタートリートメントも付いているため、染めた後の髪の手触りを整えることができるのも嬉しいポイントです。
フレッシュライト メガメガブリーチ

このブリーチ剤も、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムが配合されており、見事に明るくしてくれます。
1剤、2剤、ブリーチパウダーの3つがクリームタイプのため、塗布がとても簡単です。
こちらの製品にも、1剤とブリーチパウダーに流動パラフィンが含まれており、アフタートリートメントも付いているため、ダメージをしっかりと軽減してくれます。
さらに、上記のブリーチ剤に比べて価格が手頃なので、選びやすい製品かもしれません。
失敗は避けたい!元美容師がコツを解説

市販のブリーチを使って染めると、ムラができてしまったり、根元だけが明るくなってしまったりすることがよくあります。
何度も染めた経験のある方は慣れてコツを掴むことができるかもしれませんが、ブリーチを初めて行う方でも失敗を避けるために、ブリーチを行う際のポイントをお伝えしたいと思います。
ブロッキングを取り、順番に塗布する
- ダッカールを4〜6本用意する。
- 髪の毛を後ろで半分に分ける。
- 耳より前のサイドで分ける。
- 半分に分けた後ろを、耳の位置で上下に分ける。
- 後ろの下ブロック(双方)に塗布→後ろの上ブロック(双方)に塗布→片側サイドに塗布→反対側サイドに塗布。
この手順に従って、少しずつ塗布することを心がけましょう。
場所によって変わる染まりやすさ
髪の前部よりも後部の方が染まりにくく、特に襟足の部分が最も染まりにくいため、最初に襟足から塗布することをお勧めします。
一方で、もみあげや前髪などの顔周りは染まりやすいため、注意が必要です。
さらに、毛先よりも根元の方が熱が伝わりやすく、根元が染まりやすくなるため、毛先から根元に向かって徐々にブリーチ剤を塗布していくことが重要です。
黒染め、赤系で染めた経験がある方は要注意
黒染めや赤系の色で染めた髪の方は、髪に残存する染料が影響し、染まりムラが生じやすいです。
黒染めを行ったことがある場合は、染まらなかった部分を再度ブリーチすることで、美しい仕上がりに近づけることができるので、ぜひ2度染めを試みてください。
まとめ
市販のブリーチ剤を選ぶ際には、
- 過硫酸ナトリウム
- 過硫酸アンモニウム
- 過硫酸カリウム
これらの成分が含まれているかどうかをしっかりと確認してください。
さらに、「流動パラフィン」も配合されている製品を選ぶと、ブリーチ後の髪のパサつきを効果的に抑えることができます。
染める際には、しっかりとブロッキングを行い、順序に従って丁寧に染めてくださいね。
最後までお読みいただき、心から感謝いたします。
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