子供におもちゃを与える際には、誤飲による窒息のリスクを特に警戒することが一般的です。しかし、実際には窒息以外にも誤飲によって引き起こされる危険性が存在することをご存じでしょうか。
マグネットボールは、数多くの強力なマグネット同士が磁力でくっつき合い、様々な形を作りながら遊ぶことができるおもちゃです。
乳幼児がこのマグネットボールを誤って飲み込んでしまい、胃や腸の中に留まってしまい、さらには胃や腸の壁を挟む形で磁石がくっついてしまうという事故が国内外で数多く発生しているのです。
これにより、腹痛や吐き気を引き起こし、最悪の場合には腸管に穴が開き、開腹手術が必要となる深刻な事態へと発展することがあります。
このような状況は非常に恐ろしいものであり、最悪のケースでは命に関わることもあり得ます。
マグネットおもちゃの誤飲事故事例
「我が家にはマグネットボールはないから大丈夫だろう」と安心している方も多いかもしれませんが、実は我が家のおもちゃ箱に存在するあの商品の類似品でも、同様の事故が起こる可能性があるのです。

マグネットパズルというおもちゃは、四角形や三角形などのプラスチックパーツの中に磁石を内蔵しており、パーツ同士をくっつけて様々な形を作ることができます。
多くのメーカーから販売されているのを目にすることがあるでしょう。
ところが、有名な販売元の製品ではなく、類似品での事故が発生したという事例があります。
その事故では、外側のプラスチックパーツが破損し、中に入っていた磁石が露出し、結果的にマグネットボールのような事故が起きたとのことです。
親や周囲の大人は、「子供が楽しく遊んでくれればいいな」と願っておもちゃを選び、購入しているはずです。そのため、そのおもちゃがまさか子供の怪我を引き起こすことになるとは、思いもしないことでしょう。
マグネットに限らず、使い方や製品の劣化によって、完全に安全なおもちゃというものは存在しないかもしれません。
とはいえ、マグネットボールのように、初めからむき出しのマグネットがあるおもちゃを与えるのは非常に危険</spanです。
さらに、安全性が十分に確認されていない(場合によっては虚偽表示がある)類似品にも注意を払うことが重要です。
ネット通販や100均などで販売されている、価格があまりにも低すぎる類似品のおもちゃは、壊れやすい可能性が高いことを覚えておく必要があります。
マグネットおもちゃの人気商品は?3種の口コミを比較してみた
ここで紹介するマグネットパズルは、人気があり、信頼性も非常に高い製品です。少々お値段は高めですが、安全性には十分な配慮がなされています。
実際に使用した方々の感想が気になるところですよね!
では、人気のマグネットパズル3種について、SNS上での評判をチェックしてみましょう。
BorneLund(ボーネルンド)社「マグフォーマー」【対象年齢:3歳頃~】

この製品は、ベーシック・クリエーティブ・イマジネーションの3つのレベルに分かれたシリーズを展開しています。
形や色の認識、平面の形づくり、立体的な構造の作成、さらにはその延長としてのごっこ遊びまで楽しむことができます。
一つのおもちゃで、子供の成長に合わせた様々な遊び方ができるのは非常に魅力的です。
たとえリビングに置きっぱなしにしていてもオシャレで、非常に優れたおもちゃだと思います。
口コミでも、知育面での評価が高いものが多く見受けられました。
- (子供が)マグフォーマーで立方体を作っていて驚いた!
- かなり頭を使います。大人も夢中になる。
- 今の子供はこれで展開図を学べる。
- “パパホイホイ”(パパが夢中になってしまう)
KitWell(キットウェル)社「マグビルド」【対象年齢:3歳頃~】

こちらも人気が急上昇中です!スロープセットが付属しているシリーズもあり、遊び方がさらに広がりそうです。
定番のボーネルンドのマグフォーマーと異なる点は、表面がカラフルなスケルトンになっているため、まるでステンドグラスのように美しいです。
写真映えするため、SNSで話題になるのも頷けますね。
こちらの製品も、決まった形の遊び方はなく、長く楽しめるおもちゃだと感じました。
- 子供も大人も楽しめるオススメの玩具
- 視覚的にもキラキラで可愛いので、毎日遊んでいる(親が)
- 皆で長く遊べるのが嬉しい
People(ピープル)社「ピタゴラス」【対象年齢:1歳~】

こちらは30年以上前(1992年発売)から存在し、マグネットパズルの重鎮とも言える製品です。
特にこちらは対象年齢が1歳から可能であり、早い段階からでも安心して触らせることができるのが魅力です。
動物や恐竜、車シリーズ、さらにはボールコースターなど、子供の興味に応じた様々な組み合わせで遊ぶことができる点も素晴らしいと思います!
- 月齢に応じてどんどんパーツを増やしていける
- 駅を作ってプラレールと遊んだり、恐竜のお家を作っておままごと遊びをするなど、幅広く遊べる
- パーツが多いのでアレンジが楽しめる
- 豊富な種類があるため、その子の興味に応じた遊びができる
マグネットおもちゃの誤飲・事故を防ぐために
まず最初に重要なのは、類似品や粗悪品など、安全性に欠けるおもちゃを購入しないことです。
人気のマグネットパズル3種を製造・販売している企業は、誤飲事故を防ぐために構造上の工夫や対策を行っています。
それでも、安全に遊ぶためには、私たち消費者もメーカーが表示している注意事項や警告を全てしっかりと確認することが必要です。
以下に示すのは、破損や変形の原因となる恐れがあるNG行為です。
さらに、割れたり壊れて磁石が露出してしまったものは、ためらわずに処分することが賢明です。
- 高温になる場所に置く
- 用途とは異なる遊び方をする
- 溶液で拭いたり浸して消毒する
特に小さな子供は、何をするか予測がつかないことが多いです。
したがって、上記以外の危険な使い方をしないように、私たち大人がしっかりと見守る必要があります!
今回の記事が、安全で安心なおもちゃ選びの手助けとなることを願っています。
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