「投資信託を始めたいけれど、どれを選ぶべきか全くわからない」
投資を始めようと考えている方の中には、こんな悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか。
最近では、老後2000万円問題が話題に上り、人生100年時代とも称される現在、給料が思うように上がらないという状況に不安を感じる人が増加しています。こうした将来の経済的な不安は、多くの人々にとって避けて通れない重要なテーマとして存在しています。
特に20代や30代の若者たちの中には、自分自身で将来に備えて行動しようと考えている人が大勢います。このような背景を受けて、「これから投資を始めたい」と思っている方々にとって、投資信託が非常に魅力的な選択肢として推奨されています。
この記事では、以下の内容について詳しく説明していく予定です。
・投資信託を始める際のメリットとデメリット
・購入を避けるべき投資信託の特徴
・おすすめの投資信託の紹介
この記事を通じて、投資信託についての理解を深め、安心して投資デビューを果たす手助けができれば幸いです!
投資信託とは
まず初めに、投資信託についての詳細をお話しします。
投資信託とは、私たち投資家から集めた資金を資産運用の専門家に預け、その資金を使って債券や株式、不動産などに投資を行い、その結果として資産を増やす仕組みを持ったファンドのことを指します。
簡単に例えると、契約農家のような存在だと考えると理解しやすいでしょう。
農家が代わりにリンゴや桃を育て、その収穫物を私たち投資家に分配するという仕組みがそのまま投資信託に当てはまります。そして、その対価として農家に手数料を支払う形になります。
投資信託のメリットを3つご紹介します
投資信託についての基本的な説明を行ってきましたが、ここからは投資信託の持つ3つの主要なメリットについて詳しくお話ししていきます。
メリット①少額から購入できる
まず一つ目のメリットは、少額から投資を始めることができるという点です。
個別の企業、たとえばソニーやユニクロなどに直接投資を行おうとすると、かなりの金額が必要になることがほとんどです。しかし、投資信託の場合は、複数の投資家の資金を集めて運用するため、少額からでも購入可能という点が大きな魅力となります。
メリット②分散投資によりリスクを下げられる
二つ目のメリットは、分散投資を行うことによりリスクを軽減できるという点です。
投資信託は特定の企業の株式や債券に集中して投資するのではなく、複数の企業に分散して投資を行うため、リスクを効果的に分散させることが可能です。
このような分散投資のおかげで、
・安定した運用が実現できる
といったメリットが得られます。
メリット③手間がかからない
三つ目のメリットは、運用が非常に手間いらずであるという点です。
私たちの代わりに資産運用のプロが資金を運用してくれるため、基本的にはほったらかしでも問題ありません。これは特に初心者の方々にとって、非常に助かる要素となるでしょう。
投資信託のデメリット
これまでに投資信託のメリットについて説明してきましたが、次に投資信託のデメリットについても触れていきます。
デメリット①分散投資を行うため一攫千金は狙いづらい
投資信託の一つのデメリットは、分散投資を行うために、短期間で大きな利益を得ることが難しいという点です。
とはいえ、これは資産運用の観点から見ると必ずしもデメリットとは言えません。資産運用の目的が長期的なものであれば、コツコツと運用を続けることが重要です。
数年や数十年をかけて運用していくため、日々の株価の変動に振り回されて頻繁に売買を繰り返すことは、資産運用には向いていないのです。したがって、短期間で大きな利益を狙うことが難しいというのは、必ずしもデメリットとは言えません。
買ってはいけない投資信託の特徴3選
ここまでで、投資信託のメリットとデメリットについてお話ししてきました。今日の内容を読んで、「これから投資信託を購入してみたい」と思われている方も多いかもしれません。では、ここからは購入を避けるべき投資信託の特徴について3つご紹介していきます。
これからお伝えするポイントに注意を払いながら、賢い投資を進めていきましょう。
銀行や証券会社がオススメする投資信託は避けるべき
基本的に、銀行や証券会社が推薦する投資信託は避けることをおすすめします。
その理由は、これらは「その金融機関が売りたい商品」であるからです。
金融機関が勧める商品には、
・特定のテーマに偏った投資信託が含まれていることが多い
といった、実際には好ましくない投資信託が含まれることがよくあります。
このような投資信託を勧められることが多いので、窓口での購入は避け、楽天証券やSBI証券などのネット証券を利用することが賢明です。
手数料が高い投資信託に注意
窓口で勧められる投資信託は手数料が高いとお伝えしましたが、ネット証券で購入する際にも手数料には注意が必要です。
手数料にはいくつかの種類がありますが、まず確認すべきは
・運用を担当する人に支払う手数料(信託報酬)
の2つです。
販売手数料については、優れた投資信託では無料のものも存在します。
信託報酬については、0.3%程度が基準と考えておくと良いでしょう。
良い投資信託ほど手数料は低い傾向があるため、しっかりと確認してから購入することが非常に大切です。
レバレッジ型の投資信託は購入を避けるべき
レバレッジとは「てこ」の意味であり、レバレッジが2倍の場合、投資した金額の2倍のリターンを期待できる一方、逆に失敗した場合には損失も2倍になるリスクがあります。
レバレッジ型の投資信託は、実質的には投資というよりもギャンブルに近い存在です。
ギャンブルを楽しむことが目的であれば問題ありませんが、資産運用が主な目的であれば、このような投資手法は避けるべきです。したがって、レバレッジ型の投資信託は購入しないことを強くおすすめします。
では、おすすめの投資信託は?
購入してはいけない投資信託についての理解が深まったと思いますが、「では、おすすめの投資信託はどれですか?」という疑問が生じることでしょう。
その点についてお答えしていきます。
まずは米国指数に連動したS&P500を検討しよう
投資信託を始める際には、まずS&P500に投資を考えてみることをおすすめします。
アメリカにはNYダウやNASDAQといった有名な株価指数がありますが、S&P500はそれとは異なる指標であり、アメリカの500銘柄を対象とした指数です。
S&P500に連動する投資信託の中でおすすめなのは、
・iFree S&P500 インデックス
・楽天VTI
です。
これらの3つすべてが必ずしも優れているわけではありませんが、販売手数料や信託報酬を考慮すると、「今日から投資信託を始めたい」と思うのであれば、ぜひチェックする価値がある商品ですので、検討してみてください。
米国に集中して投資することは問題ないのか
「米国に集中するのは少し心配だ」と感じる方もいらっしゃるでしょうが、そうした方には全世界に投資できる投資信託も存在しますので、こちらもおすすめです。
ただし、さまざまな国に投資する分、手数料がやや高くなる点には注意が必要です。自身の投資スタイルに合った選択肢を検討してみることが大切です。
現在の世界の株式市場においては、米国が約60%のシェアを占めており、残りの40%も米国に影響を受けることが多いため、どちらにしても米国株を組み入れることは非常に重要なポイントです。
まとめ:買ってはいけない投資信託のポイントをおさえてコツコツ投資を続けましょう
・投資信託を始める際のメリットとデメリット
・購入を避けるべき投資信託の特徴
・おすすめの投資信託の紹介
についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。
特別な投資方法は存在しないものの、今回お伝えした「買ってはいけない投資信託」の特徴を理解し、自分自身の無理のない範囲で、着実に投資を進めていくことが非常に重要です。
この記事があなたの参考になれば幸いです。
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