趣味として韓国ドラマを楽しむことは、以前は主に年齢の高い女性たちに好まれる傾向が強いという印象がありました。しかし、最近では若い世代から中高年層に至るまで、実に多様な年齢層にその魅力が広がり、浸透してきていると感じています。私自身も、韓国ドラマをきっかけにその興味を抱き始め、次第にバラエティ番組へと目を向けるようになりました。その中で出会ったアイドルたちに強く魅了され、彼らが所属するボーイズグループを知ることで、気づけばK-POPの世界に夢中になってしまったのです。熱意は急激に高まりましたが、今では少し落ち着いてきたような気がしており、そろそろこの熱も一段落かなという思いがあります。
買ってはいけないグッズ
私が大好きなボーイズグループのコンサートに参加することは、心の高揚を感じる瞬間です。コンサートで販売されるグッズは、ファン心理を巧みに利用して「これは絶対に手に入れなきゃ!」という気持ちにさせる多種多様な商品が揃っており、私はその場で急いで購入の列に並ぶことになります。この現象は日本でも同じことが見受けられます。しかし、常に心に留めておくべきことは、すべてのグッズを無条件に購入するのは避けるということです。熱が冷めてしまうと、それらのグッズの価値は一瞬で薄れてしまうことがあるからです。
コンサートで使うグッズの一番大切なものはペンライト
ペンライトはコンサートには欠かせないアイテムで、かつては心の支えとも言える存在でしたが、最近では少々邪魔に感じることも増えてきました。コンサートごとに新たに販売される戦略に乗せられ、気づけばペンライトの数は1本だけでは済まなくなっています。ライトとしての役割だけでなく、防災グッズとしての利用を考えることも悪くないかと思いますが、リサイクルショップに持って行っても果たして受け取ってもらえるかどうかは疑問です。
コンサートのラストの頃にお約束で振り回すタオル
このタオルは微妙なサイズ感ではありますが、使い道が全くないわけではないので、何かしらの活用法を見つけたいところです。
CDとDVDのセット
多くの場合、CDを購入するとDVDがセットになっているため、価格は割高になる傾向がありますが、実際にDVDを何度も見るのはごく短い間だけでした。もしCD単体での販売があれば、もっと良かったと感じることもあります。私自身、熱心なファンと比べると、そこまでの情熱を持っていなかったのかもしれません。
K-POPのCDとDVDはセットで販売されることが多く、ミニ写真集や写真カードが同梱されているため、保管にはかなりのスペースを必要とします。普通の本よりも厚みがあるため、こうした現実を冷静に考え始めると、ファンとしての熱も少しずつ低下しているのかもしれないと感じています。
空白期間の存在
韓国の男子には国防義務があり、その兵役期間は大きな意味を持つものです。私が応援しているグループは6人組で、約2年弱の兵役の空白をできるだけ短くしてくれることが、ファンとしての願いです。実を言うと、全員が一斉に行って、2年、あるいは3年以内には戻ってきてほしいというのが本音です。もちろん、それは私の一方的な願望に過ぎないのですが。
事務所や彼らのボーイズグループも、ファンをつなぎとめたいという気持ちはあるでしょう。しかし、さまざまな事情が絡み合って、新曲を披露する(カムバックする)までに5年もの歳月が経過してしまいました。その5年間の間に、私自身の外見や内面も大きく変わってしまいましたし、親の葬儀があったりと、周囲の環境も一変しました。推しのグループは兵役中もメディアに露出していましたが、私としては6人揃った完全体の姿を見たいと強く願っていました。韓国のボーイズグループは、国の特性上、兵役がネックになってしまいますね。
また、事務所との契約事情なども、あちら特有の要素が影響しているのでしょう。
兵役前のコンサートでの誓い
兵役に行く前には、感動的で熱いコンサートがあり、その時はまさに熱気が最高潮に達している真っ最中でした。彼らの一言一言を心でしっかりと受け止めていた気がします。「待っててください」と流暢でない言葉で言われれば、自然と頷いてしまいます。「約束します」との言葉には、必ず再びこのコンサート会場で会えると信じて疑わなかったのです。まるで心は10代の頃に戻ったかのようでした。
その時期、私は風邪に例えると、まさに高熱の状態にあったようです。ファンクラブの会費も、自動継続の便利なプランに切り替え、更新手続きをしなくても済むようにしていました。誰かに夢中になること、いわゆる「推し」がいる時には、自分の中にエネルギーが湧き上がり、とても元気をもらえます。特に更年期を迎え、辛くなってくる時期には、こうして推しを持つことは良い乗り切り方だと感じます。思い込みでも構わないし、自分にとってプラスになるなら、お金を使って元気を買うようなものです。何より、好きでいることが楽しくて仕方がありません。やりたくない運動やストレッチよりも、ずっと効果があると思っています。
いざ再稼働!
そして、ついに6人が兵役を終え、待ち望んでいたアルバムも発売されてカムバックを果たしました。6人が揃った姿を見られたことにはもちろん嬉しさがありましたが、心の奥には冷めた部分も感じました。新しいアルバムでの活動期間が過ぎ、その後は彼らの個々の活動が詰まっている様子です。確かに一度アルバムはリリースされましたが、今後6人全員が揃うことは難しくなりそうです。
その時、彼らが兵役から復帰して6人揃って活動したというのは、彼らなりの形で果たしたものだと悟りました。「約束」はここまでなのかもしれないと感じています。コロナの影響もあるかもしれませんし、思っていたような活動再開には至らないこともあります。5年間の間に多くのボーイズグループがデビューし、新しい才能が続々と登場している韓国の音楽界。その中で、彼らもまた成長しているのです。
年月が経つにつれ、やりたいことや、それぞれの方向性が出てくるのは自然なことです。私自身も時間と共に成長し、心は成長している一方で体は少しずつ衰えているのが現実です。昔と同じことを求めるのは、時間が進んでいるのだからおかしな話だと感じています。
K-POPへの情熱
推しのボーイズグループを好きになっていた期間よりも、兵役期間で待たされた時間が長かった私のK-POP人生。後悔はしていませんが、人生はこのようなものだと思っています。今でもそのボーイズグループは好きですが、情熱には波があり、かつての高い波は遥か昔に終わり、今は穏やかな波に変わっているようです。様々なことに興味を持ちながら、いつの間にか自分の中のブームが過ぎ去っていくのが、人の生き方なのかもしれません。
時間は止まることなく流れ続けるため、私自身も推しのボーイズグループも変わっていくのです。今この瞬間も、数分が過ぎ去り、過去のものとなるのです。それにしても、推しのボーイズグループの弟分にあたるグループが、非常に魅力的で、あのB〇Sに匹敵する才能を持っているように思え、思わず目が釘付けになっています。そして、また新たな熱に心を動かされることはないかもしれませんが、K-POP関連のグッズを購入する意欲は薄れてきています。最近では、主にパソコンの画面越しに彼らを応援することが多くなっています。
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