買ってはいけない？竹原製缶マルチロースターNeoレビュー

竹原製缶の「マルチロースター Neo フードタイプ T-17」は、家庭の多様な調理シーンに対応する万能ロースターです。設計思想として、IHクッキングヒーターはもちろん、ガス火にも対応している点が特長で、熱源を問わず安定した焼き上げを実現します。使い勝手の良さだけでなく、清掃性にも配慮された造りが魅力です。本文では、外観・実用性・耐久性・日常使いの視点から、このアイテムの魅力と気になる点を整理しました。

サイズは幅28.0X奥行39.5X高さ9.5cm（持ち手も含む）と、家庭のキッチンで邪魔になりにくいボリューム感です。受皿は鋼板、フタは特殊加工鋼板、焼アミは鉄線、取手とつまみはフェノール樹脂と、素材の組み合わせは耐熱性と清掃性を両立しています。日本製という事実は、国内の製造基準と品質管理の高さを感じさせます。

こびりつきにくく焼き上げる設計は、日常使いでのストレスを大きく減らします。油はねを抑えるフタ機構と合わせて、キッチンの清潔さを保ちやすい点が高評価ポイントです。パンのトースト、野菜のグリル、魚のソテー、肉のローストといった幅広いメニューで安定した仕上がりを得られます。手入れは分解して水洗い後、しっかり乾燥させるだけで良好な状態を維持できます。

実際の使用感としては、熱源の切り替え時の応答性が素早く、鍋の中身が薄いときにもムラなく熱が伝わります。IHクッキングヒーターを日常的に使う家庭では、鍋の組み合わせ次第で最適な焼き色を狙いやすいと感じました。また、受皿とフタの隙間は油分の飛散を抑える工夫が見られ、作業中のキッチンの清潔さを保ちやすいです。

ただし、注意点としてはサイズの都合上、設置場所のスペースをあらかじめ確保しておくことが望ましい点があります。大きめのフライパンや深鍋を頻繁に使う場合は、配置に余裕を持たせると使い勝手がさらに向上します。重量もある程度あるため、頻繁な持ち運びには適していません。置き場所を固定して、安定した使用を心がけるのがベターです。

総じて、日々の調理をワンランク上に引き上げたい家庭には強くおすすめできるアイテムです。市場に出回る多くのロースターが、ある特定の熱源に偏る傾向を持つ中、ガス火にもIHクッキングヒーターにも対応するこのモデルは、キッチンの柔軟性を大きく高めてくれます。長期の使用を前提に、素材の耐久性と清掃性を両立させたい方には特に満足度が高いと感じました。