
マイホームという言葉
日本は第二次世界大戦の結果、国土が焼け野原となり、食糧難だけでなく、住宅難にも直面しました。
戦後5年目に起こった朝鮮戦争により、国内の工業は復興し、高度成長時代に突入しました。
この経済成長とともに地価が上昇し、多くの人々が都市部へ移住した結果、住宅の供給が追いつかなくなりました。
そこで、住宅建設が活発化しましたが、一般の労働者は住宅を購入するための資金を持っていなかったため、ローンを提供する仕組みが生まれました。
このようにして、マイホーム取得のためのシステムが確立されたのです。
マイホーム購入という仕組みは、行政によって整備されてきました。
「夢のマイホーム」という言葉が使われますが、時代が多様化している現代においても、新築一戸建ての住宅が依然として人気を集め続けているのでしょうか?
最近のアンケート調査によると、マイホームを購入したいと考えている人は50%以下であり、生涯賃貸を希望する人は35%から40%に達しています。必要がなかったり、事情があって購入できない人も約10%いるとのことです。
賃貸住宅に住んでいる人の半数は、今後マイホームを購入する予定がないことが明らかになりました。
都市部と地方では状況が異なると思われますが、それでも戦後から続く「マイホーム神話」は徐々に変化しているようです。
マイホームのメリットとデメリット
賃貸住宅のメリットとデメリット
空き家とは
国土交通省の定義・・・1年以上誰も住んでいない、または使われていない住宅のことです。
空き家ができる原因
少子高齢化
空き家の分類
二次的な住宅・・・別荘やセカンドハウスなど、普段住んでいないもの。
賃貸用の住宅・・・借り手が見つからず空き室になっている賃貸物件。
売却用の住宅・・・買い手がつく前の空き家。
その他の住宅・・・住んでいた人が入院したり施設に入居したり、または亡くなったことにより空き家となっているもの。
この中で、空き家の割合は賃貸用住宅が50.7%、その他の住宅が41.2%を占めているとのことです。
空き家が今後も増加し続けると、環境の悪化を引き起こす可能性があります。
放置された空き家
最近では、放置された空き家が安全面、衛生面、治安面において深刻な問題を引き起こしています。
平成30年住宅・土地統計調査の結果、空き家数は848万9千戸に達し、過去最高となり、全国の住宅の13.6%を占めていることが明らかになりました。空き家の増加は少子高齢化の進展や人口移動の変化などを背景に続いており、管理が行き届かない空き家が防災、衛生、景観などの面で人々の生活環境に悪影響を及ぼす社会問題が浮上しています。
統計局ホームページ/平成30年住宅・土地統計調査 特別集計
www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/tokubetsu.html
まとめ
マイホームを持つことは、昔も今も人生における最大の買い物の一つと言えるでしょう。
しかし、新築で購入した住宅が何らかの事情で住めなくなったり、手放さざるを得ない状況も生じることがあります。
使い捨ての物のようには簡単に処分できず、解体する際にはかなりの費用がかかることもあります。
親の代から子の代への移行時に「家」が経済的な負担になると、無視せざるを得ないという結果につながるかもしれません。
そうならないように、資産としての価値が高い家を選ぶことが望ましいと思われます。
家[いえ]
定義
人が住むための建物。住居や家屋を指します。“立派な構えのいえ” 夫婦や親子、兄弟などからなる生活共同体。社会を構成する最小単位を表します。“いえを支える” 祖先から子孫へと、血縁によってつながる家系や家筋。それにより守り伝えられた伝統や技芸、財産なども含まれます。“いえを継ぐ” ·
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