日立 ヘルシーシェフ 22L MRO-S7Z R レッドの徹底レビュー
日立の電子レンジオーブンレンジ「ヘルシーシェフ」シリーズの中でも、22Lの大容量を備えた MRO-S7Z R レッドは、家族分の調理を同時にこなす実力派です。特長の 1段式ワイドオーブン は、パン皿や大きめの角皿を余裕を持って収納でき、日常の料理の幅を大きく広げてくれます。さらに、ボイラー式過熱水蒸気を採用して、 過熱水蒸気機能を使えば、煮物の旨味を閉じ込めつつ表面はカリッと仕上げることが可能です。
庫内有効寸法は幅29.5×奥行32.3×高さ21.3cmと、1段式ワイドオーブンの利点を最大限活かせるサイズ感。重量センサーと蒸気・温度センサーを組み合わせた高精度のセンサー群は、食品の重量を自動で見極め、最適な時間と出力に調整します。実際の調理では、重量センサーの連携で過熱を抑えつつムラを減らしてくれます。さらに、蒸気・温度センサーが微妙な温度変化を検知して、仕上がりの安定感を高めます。
レンジ出力は自動最大1000W、手動設定は800W・600W・500W・200W・100W相当と、用途に応じて幅広く対応します。例えば、解凍と同時に食材の水分を逃さず加熱する機能は、レンジの基本性能を超える使い勝手を実感させてくれます。オーブン機能は、オーブンモードを使えば、均一な発熱と高い焼き上がりの再現性を得られます。
使い勝手については、操作パネルが直感的かどうかが大きなポイントです。初回起動時には、センサーとタイマーの組み合わせを把握するまで少し時間がかかるかもしれません。しかし、慣れてくると、日常の調理ルーティンを少ない手順で完結できる点が大きな魅力です。重量センサーと蒸気・温度センサーの連携による自動モードは、特に一人暮らしからファミリー層まで幅広く使える設計です。
評価項目 | 評価 |
---|---|
デザイン | ★★★★☆ |
機能性 | ★★★★☆ |
価格満足度 | ★★★☆☆ |
総合評価 | ★★★★☆ |
良い点としては、まずボイラー式過熱水蒸気機能による調理の幅広さと、1段式ワイドオーブンの大容量設計が挙げられます。パンやおかずを同時に焼くことができ、時短にも寄与します。また、重量センサーと蒸気・温度センサーの連携が、火加減のブレを抑え、安定した仕上がりを実現します。一方で、欠点としては設置スペースの確保が必要な点と、複雑な機能群ゆえに初期の設定が少々面倒に感じることです。特にキッチンのサイズが限られている場合には、置き場所のシュミレーションを事前に行っておくと良いでしょう。
総評として、日立 ヘルシーシェフ 22L MRO-S7Z R レッドは、ボイラー式過熱水蒸気と1段式ワイドオーブンを組み合わせた万能機です。大容量と高機能を両立させたい家庭にとって強力な選択肢となり、料理の幅と質を高めてくれます。設置スペースと使い方の理解が前提ですが、長期的には満足感の高い相棒となるでしょう。