Victor ビクター JVC FX-711 FM/AMチューナーのレビュー
最近、オーディオ機器にこだわりを持つ私にとって、Victor ビクター JVC FX-711は非常に魅力的な製品です。デジタルとアナログの融合を目指したこのチューナーの特徴を、実際に使用してみた感想を交えながらお伝えします。
まず、注目すべきはこのチューナーが採用しているオプティカリンクです。デジタルコントロール系がアナログ部に悪影響を与えないように設計されており、音質のクリアさが際立っています。また、3ブロック・コンストラクションにより、構造的な干渉を防いでいます。この点が、特に音楽を楽しむ私にとっては嬉しいポイントです。
加えて、厚さ3mmのベースがフロントエンド部と電源部の下に配置されていることで、スピーカーから発生する音圧や外部振動を抑える効果があります。これにより、より純粋な音を楽しむことができました。
### 評価表
| 評価項目 | 評価 |
|————–|————|
| デザイン | ★★★★☆ |
| 機能性 | ★★★★☆ |
| 価格満足度 | ★★★☆☆ |
| 総合評価 | ★★★★☆ |
さて、機能面についても触れておきましょう。レセプションサーボ機能により、常に最適な受信状態が保たれ、安定した音質を実現しています。また、5連型構成のフロントエンドを採用しているため、多くの放送局を問題なく受信できます。特に、10キーによる操作で20局の番組がダイレクト選局できる点は非常に便利でした。
さらに、8局プログラムメモリーやプリセットスキャン機能も搭載されており、ユーザーの利便性を考慮した設計になっています。ただ、プログラムした放送局をタイマーで電源オン/オフする機能は、やや設定が面倒に感じることもありました。この点は改善してほしい部分です。
音質に関しては、アクティブLPFの採用や音質向上のためのコイルレス化が施されており、確かに高音質を実現しています。ただ、特定のジャンルの音楽においては、若干の癖を感じることもあったため、全ての音楽スタイルに完璧にマッチするわけではないかもしれません。
また、電波の強さを1dBステップで正確に読み取れる電界強度表示や、オートチューニング機能は非常に便利です。特に、放送局を周波数順に自動的にプリセット・メモリーする機能は、使い勝手が良く、ストレスなく使用できました。
全体として、Victor ビクター JVC FX-711 FM/AMチューナーは、音質、機能性ともに高い評価ができる製品です。若干の設定の煩わしさや特定の音楽ジャンルでの癖は気になる部分ではありますが、音楽を愛する方には十分にお勧めできる一品です。今後もさらなる進化を期待しています。