自分で!自分で!の2才児に買ってはいけない 洋服選び

自我の芽生えとも言われる2歳児のイヤイヤ期は、子供の成長において非常に重要な時期であり、喜ばしい成長の一環でもあります。この期間の子供たちは、何に対しても全力で「いや!」と返事をする姿が見受けられます。

さらに、この段階では「自分でやる!」や「○○がやる!」といった主張が非常に強く、それぞれの言い回しは異なりますが、意味するところは同じです。このような主張は1日に何度も繰り返されるため、子供のお世話をするパパやママは、時には疲れ果ててしまうこともあるでしょう。

せっかく芽生えた「自分でやりたい!」という気持ちを大切にするためにも、できるだけ子供に自分でやらせてあげることが望ましいです。着替えもその一環であり、徐々に自分でやりたいという気持ちが芽生えてきますが、難しいことはまだまだ多く、子供にとっては無理な場合が多いのです。そこで、今回はこの時期の子供にぴったりの洋服選びのポイントをお伝えします。

着替えやすさが最も重要

子供服は90センチ程度のサイズから展開されているため、デザインの幅が非常に広がり、大人と同じようなファッションを楽しむことができるようになります。

皆さんは、お子さんの洋服をどのように選んでいますか?

子供に自分で着替えをさせたいのであれば、洋服選びで最も重視すべき点は「着替えやすさ」です。この着替えやすさは、すべてにおいて非常に大切な要素となります。

素材の選定


伸縮性のない素材や、ジーンズやシャツといったアイテムは、この時期の子供にとって扱いにくいものです。

小さな子供が大人顔負けのシャツやデニムを着ている姿は非常に愛らしく、パパやママとリンクコーデを楽しむこともできます。しかし、パリッとしたシャツやデニム生地は、着替えが難しいだけでなく、動きにくさも伴います。

普段着として選ぶのであれば、ストレッチの効いた素材や、シャツであればボタンが大きめのものを選ぶことが重要なポイントとなります。

ズボン選びの注意点

ズボンに関しては、素材の選定に加えて、ウエスト部分の作りも重要なポイントとなります。

ホックやファスナー、ボタンが付いていないタイプを選ぶと良いでしょう。

ウエスト部分がゴム製のもので、形がタイトすぎず、上げ下げしやすいものを選ぶことが大切です。ただし、ウエストがゴムでも太くて硬い平ゴムで作られていると、小さな子供には上げ下げが難しくなります。

トイレトレーニングが始まっているこの時期、ズボンや下着の上げ下げに手間取ると、間に合わないこともあるため、このポイントを重視して選びたいですね。

前後が分かりやすい衣服


前後がしっかりと分かる衣服は、子供のお着替えを容易にしてくれます。

前にプリントが施されているものが理想的ですが、無地やボーダーなど、前後が分かりにくいデザインのものも存在します。そのような場合は、何かしらの印を付けてあげると良いでしょう。ボタンやアップリケを付けたり、首元にネームシールを貼るのもおすすめです。

アウターの裏地の選び方

意外と見落としがちなのが、アウターの裏地の素材です。コートやジャケットの内側の素材は滑りが良く、袖口が捲れ上がらないものがオススメです。

裏地が滑らかであれば脱ぎ着が簡単になりますし、お出かけの際の最後の仕上げでも「自分で!」という気持ちを尊重しやすくなります。そして、次のステップとしてファスナーやボタンに挑戦することも容易になるでしょう。

サイズ選びのポイント

大きめのサイズを選ぶことで着替えやすくなると考える方もいらっしゃいますが、長く着せたいからとオーバーサイズを選ぶことはあまりおすすめできません。なぜなら、袖丈やズボン丈が合わないため、着るのが難しくなってしまうからです。

ズボンが中々足を通さなかったり、袖が手に届かなかったり、着丈が長いことで動きがもたつくと、子供はお着替えを億劫に感じてしまいます。

また、遊んでいるときにも動きにくく、活発に動くようになる2歳の子供には不向きです。遊びの際だけでなく、衣服を踏んだり引っ掛けるなど、危険が伴うこともあるため注意が必要です。

少し大きめのサイズを用意する場合は、少なくとも袖丈やズボン丈は調整してあげることを忘れないようにしましょう。

洗濯が楽なものを選ぼう

この時期の子供は、すべてに対して「自分で!」と主張し、イヤイヤしながらも多くの失敗を経験するため、洋服を汚してしまうことが非常に多くなります。食べ物をこぼしたり、手洗いの際に濡らしてしまったり、クレヨンや粘土で汚すなど、大人の想像を超えて汚すことがこの時期の子供の特徴です。

そのため、普段着は洗濯機で簡単に洗えるものが理想的です。手洗いやドライクリーニングが必要な衣服は、普段着としては避けるべきアイテムとなります。

「洗えば良いや、すぐに乾くから大丈夫」といった考えは、パパやママの心を大きく広げてくれるポイントです。

まとめ


イヤイヤ期であり「自分で!」と自己主張が強い2歳児。

お世話をするパパやママにとっては、とても可愛らしい時期である一方、何をするにも時間がかかり、手間がかかり、そして何より精神力が必要な時期でもあります。

子供の自立を応援するための一つの方法として、「可愛い」「着せたい」といった要素だけでなく、どのような洋服なら子供が一人で着られるのか、という視点で洋服選びを行うことが重要です。

自分で着ることができたという自信と、動きやすい服装は相乗効果を生み出し、子供が活発に動けるだけでなく、次の挑戦への意欲にもつながります。

時間をかけて、そして笑顔で、子供が一生懸命にお着替えする姿を見守りたいですね。

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