買ってはいけない。リアップ・育毛剤。その実態とは?

私の髪の薄毛が顕著になり始めたのは、40歳を迎えようとしていた頃のことです。この変化は私自身にとって非常に驚くべきことであり、やはり早期に現れた変化だったのかもしれないと感じています。薄毛の原因を考えると、遺伝が影響しているのか、それとも若い時代の不摂生が影響しているのか、様々な要因が思い浮かび、非常に悩ましい問題だと思います。私の両親も薄毛の傾向がありましたが、年齢に応じた範囲内でのことであり、特に若い頃からの薄毛は記憶にありません。そう考えると、やはり若い頃の不規則な生活が影響を及ぼしている可能性があるのではないかと思わざるを得ません。お酒をかなり飲みすぎていたし、何よりも常に睡眠不足で、忙しい生活を送っていたことが、今振り返ると大きな要因だったのかもしれません。私自身、何事にも全力で取り組む性格なので、その影響があったのだと感じています。

当時、友人の中で、少し好意を抱いていた女の子に指摘されたことがありました。「髪の毛はしっかり洗ったほうがいいみたいだよ」と言われたことが、私の心に大きな影響を与えました。この言葉がきっかけとなり、急激に不安を抱くようになり、一人で手鏡を2つ使って髪の状態をチェックする習慣ができました。本当にショックだったのです。若い頃は髪の毛が豊富で、絶対に自分は禿げることはないという根拠のない自信を持っていたのに、現実を突きつけられたような気分でした。それからの半年間は、精神的に非常に厳しい日々が続き、周囲の視線が気になり、ネットで薄毛対策を調べながら過ごしていました。

薄毛対策に関しては、インターネット上には無責任な情報があふれていますよね。昔から「昆布を食べる」といった対策が提案されていましたが、実際にはその効果にはあまり根拠がないことがわかりました。昆布の効果は本当に微々たるもののようです。それに加えて、薄毛、若禿、育毛といったキーワードで検索すると、関連する広告が次々に表示されることになります。そこから医学的な知識を得ることもありましたが、さすがに「昆布を食べる」といった方法は効果がないと確信しました。しかし、その後の選択肢は全く見えず、藁にもすがる思いクリニックに行くことを決意しました。

アートネイチャーなどの有名なかつらメーカーにも相談し、そこで無料診断を受けることになりました。頭皮の拡大図を見せられたとき、自尊心が大きく揺らぐ経験をしました。増毛も検討しましたが、それは現在の髪に付け加えるだけの方法ですよね。その髪が抜けてしまったら、結局意味がないのではないかと考え、最終的にはその選択肢を諦めることにしました。

生活習慣を見直すという選択肢もありましたが、その効果がどの程度あるのかは不明で、絶望的な日々を過ごしていました。もちろん、薬や養毛剤、育毛剤の類も試しましたが、当時は「AGA」という言葉が一般的ではなく、医療機関で薬を処方してもらうという考えも持っていませんでした。正直なところ、その効果は本当にあるのか?という疑問が残りました。

今回は、私が試してみた育毛剤の中でも特に有名な「リアップ」について詳しく検証してみたいと思います。同じように薄毛に悩む方々にとって、何らかの参考になれば幸いです。

リアップとは?

「リアップ」が市場に登場してから、すでに20年以上の年月が経過したとのことです。これは本当に驚くべき事実です。この製品がこれだけ多くの人々に支持され続けているということは、一定の効果を実感している方々が存在していることを示唆しています。また、いわゆるコンプレックス産業の特性として、薄毛に悩む人が多いのは事実であり、そのような方々が一度は購入して試してみることで、かなりの売上を生んでいるのかもしれません。一度の購入で効果が実感できなかった場合でも、再度購入する人は多いとされています。ネット上では、「リアップ」は最低でも6ヶ月は継続しないと効果が実感できないとの意見も見受けられます。

おそらく、日本国内で最も有名な発毛剤は「リアップ」であると考えられます。ここで注目すべきは、「リアップ」が育毛剤や養毛剤のカテゴリーではなく、「発毛剤」として位置付けられている点です。この製品には、皆さんがよく耳にする「ミノキシジル」が配合されていることが大きな特徴です。ミノキシジルはもともと医療機関でのみ処方されていた成分ですが、ミノキシジルの配合量が5%以下であれば、第一類医薬品として薬剤師のいる店舗で販売可能だそうです。「リアップ」は、その成分であるミノキシジルを含むことで、発毛効果があると厚生労働省に認められているという事実があります。

リアップを使ってはいけない方。

「リアップ」の有効成分である「ミノキシジル」は、もともと血圧を下げる治療に使用されていた薬「ロテニン」の成分です。血圧の治療中に副作用として毛が生えることが確認されたため、発毛剤としての利用が始まった経緯があります。これは、バイアグラが元々心臓病の治療薬で、副作用で勃起効果があったのと似たような流れです。そのため、以下のような方々にはリアップの使用をお勧めできません。

・心臓に問題のある方。
・低血圧の方。

このような方々はリアップを使用すると危険です。心臓や血管に過剰な負担をかけることで、胸痛や心拍数の増加、動悸、呼吸困難、むくみなどの深刻な副作用が生じる可能性があります。テレビCMなどで広く宣伝されている身近な製品であり、誰でも容易に手に入るという点が非常に恐ろしいですね。十分にご注意いただきたいと思います。

リアップは効果があるのか?

ネット上にある多くの書き込みを見ていると、「リアップ」を使用した場合の効果が実感できるのは30人に1人という割合だそうです。この数字を多いと感じるか、あるいは少ないと感じるかは人それぞれでしょうが、私個人としては、少ないと感じる方に賛同します。

実際に私自身は、全く効果がなかったため、購入を中止しました。現在ではほとんどスキンヘッドの状態で、髭も生やし、自分の見た目に慣れることができました。この決断は非常に難しいものでしたが、今振り返るとこれで良かったのかなと感じています。仮に「リアップ」を使用して髪の毛が生えたとしても、遅かれ早かれ髪の毛は薄くなっていたのではないかとも考えています。

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