カレーにおいて欠かすことのできない存在である「福神漬け」。
多くの方がその名を耳にしたことがあり、一度はその独特な味わいを体験したことがあるのではないかと思います。
塩味と甘みが絶妙に調和した、非常に美味しい漬物として多くの人々に親しまれていますよね。
しかしながら、実は「福神漬けを食べることが健康に悪影響を及ぼす可能性がある」という噂も存在するのです。
今回は、福神漬けの起源や避けるべき理由について詳しく解説した内容をお届けしますので、興味がある方はぜひ最後までお付き合いください。
福神漬けの起源

福神漬けを思い浮かべると、その独特な存在に驚かされる方も多いかもしれません。
漬物の一種であるにもかかわらず、カレー以外の料理にはほとんど使用されず、具体的にどのような材料で作られているのかを知らない方も少なくありません。
そこで、まずは福神漬けの起源について詳しくご紹介させていただきます。
福神漬けの材料
福神漬けは、製造するメーカーや季節によって使用される材料が異なることがあります。
一般的には、農林水産省が定めた日本農林規格においては「大根・ナス・瓜・キュウリ・ショウガ・ナタマメ・レンコン・紫蘇・筍・椎茸・唐辛子・紫蘇の実・ゴマ」などのうち5種類以上を主原料とした醤油漬けが福神漬けと定義されています。
味付けはメーカーごとに異なりますが、一般的には醤油・砂糖・みりんを使用して甘めに仕上げることが多いです。
福神漬けの起源と名前の由来
福神漬けの起源やその名前の由来には、いくつかの興味深い説が存在しています。
一つ目の説によれば、「7種類の野菜が使用されていること」や「その漬物を販売していた店の近くにある不忍池に弁財天がまつられていたこと」が関係しており、梅亭金鵞(ばいていきんが)が七福神にちなんで「福神漬け」と名付けたとされています。
二つ目の説では、上野寛永寺の僧侶である了翁道覚(りょうおうどうかく)が野菜の切れ端を利用して漬物を考案し、それをおかずとして供したことがその由来だとされています。
さらに、上野寛永寺の住職であった輪王子宮が、その漬物の美味しさを「福の神」のようであると評価し、「福神漬け」と名付けたとも伝えられています。
三つ目の説には、お盆の精霊流しで使用された野菜を利用して作られたという説もあります。
福神漬けとカレーの関係の始まり
福神漬けがカレーライスの付け合わせとして利用されるようになったのは、大正時代にさかのぼると考えられています。
当時、1等船客に出されていたカレーライスには「チャツネ」が添えられ、2等・3等船客には「たくわん」が付いていました。
しかし、ある料理人がカレーライスに福神漬けを添えて船客に提供したことがきっかけとなり、その相性の良さが徐々に広まり、普及していったとされています。
福神漬けを買ってはいけない理由まとめ

カレーには欠かせない福神漬けですが、実際に購入を避けるべき理由は何でしょうか。
ここでは、購入を控えるべき理由を2つ挙げてみます。
食品添加物が使われている
まず最初に福神漬けには食品添加物が含まれています。
たとえば、東海漬物が製造している「おいしさたっぷり 福神漬」の原材料は以下の通りです。
だいこん(中国、国産)、なす(中国)、きゅうり、れんこん、なたまめ、しょうが、ごま、漬け原材料〔砂糖類(水あめ、砂糖)、アミノ酸液、しょうゆ、食塩、たんぱく加水分解物、香辛料〕/調味料(アミノ酸等)、酸味料、着色料(黄4、黄5、赤106)、甘味料(ネオテーム)、(一部に小麦・ごま・大豆を含む)
引用元:https://www.kyuchan.co.jp/item/detail/detail.php?nid=135&ts=1666531639/
この中には、添加物として調味料(アミノ酸等)・酸味料・着色料(黄4、黄5、赤106)・甘味料(ネオテーム)が含まれていることがわかります。
具体的な影響について詳しく説明します。
調味料(アミノ酸)は、「旨味調味料」として広く知られ、昆布の旨味成分であるグルタミン酸を化学的に合成した添加物です。
過剰に摂取すると、頭痛や手足のしびれといった症状が現れる可能性があると言われています。
さらに、動物実験では大腸がんや緑内障を引き起こす可能性が示唆されています。
この添加物は福神漬け以外にも多くの食品に使われているため、摂取量には特に注意が必要です。
酸味料は、酸味の調整や食品の腐敗を防ぐ目的で使用される添加物です。
アジピン酸やクエン酸、グルコン酸、乳酸など、さまざまな種類が存在しますが、具体的な成分についての記載義務がないため、どの成分が実際に使われているのかは不明です。
過度に心配する必要はないかもしれませんが、摂取には十分な注意が求められます。
着色料(黄4、黄5)はタール系の着色料で、蕁麻疹や喘息、鼻炎などのアレルギーを引き起こす可能性があり、ヨーロッパでは使用が規制されています。
また、着色料(赤106)は、発がん性や遺伝子損傷を引き起こすリスクがあり、世界の中でも使用を禁止している国が多く存在します。
ネオテームは、高い甘味度を誇る人工甘味料の一つです。
米国環境保護庁の化学物質リストによると、有害な化学物質で引火性が高く、皮膚や目、呼吸器官に刺激を与える危険性があるとされています。
塩分量が多い
福神漬けは、塩分が多く含まれていることも特徴的です。
塩分を過剰に摂取すると、高血圧や動脈硬化、腎臓病などの生活習慣病を引き起こす原因となるため、食べ過ぎには十分な注意が必要です。
さらに、塩分の摂取がむくみを引き起こし、体がむくむことで血流が悪化し、結果的に体重が増えやすくなる要因ともなるのです。
福神漬けと他の漬物を比較した場合、100グラムあたりの塩分量は下記の通りです。
漬物名 | 100グラムあたりの塩分量 |
福神漬け | 5.1グラム |
きゅうりのぬか漬け | 5.3グラム |
塩漬け | 4.3グラム |
たくあん | 3.3グラム |
キムチ | 2.2グラム |
ご覧の通り、福神漬けは塩分量が2番目に多いことが明らかです。
まとめ:福神漬けの取りすぎにはご注意ください!
今回は、福神漬けの起源や購入を避けるべき理由について詳しくまとめてみました。
福神漬けには食品添加物が含まれており、また塩分も多いことが大きな特徴です。
カレーには欠かせない存在ではあるものの、過剰に食べることは避けるようにし、無添加の福神漬けに切り替えることを考慮することが大切です。

最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。
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