皆さんは、自動販売機でペットボトル飲料を買った経験があるでしょうか。街中を歩いていると、至るところに自販機が設置されており、喉が渇いた瞬間にすぐに飲み物を手に入れることができるという便利さがありますよね。
ただし、その便利さには当然ながら欠点も存在しています。この点をしっかりと理解していただくために、今回は飲料自動販売機でペットボトルを購入することがあまり推奨されない理由について詳しくお話ししたいと思います。
自販機の歴史
まずは、日本における自販機の歴史について触れてみましょう。自販機が日本で実用化されたのは1962年のことです。
<Coca cola japan公式>
当時、アメリカの飲料メーカーが日本市場に進出したことがきっかけで、自販機が全国に広まったと考えられます。初期の自販機は、現在のものとはかなり異なる形状や機能を持っていました。
その後、自販機はさまざまな変革を経て、時代のニーズに応じて進化を続け、現在の形に至りました。
<Coca cola japan公式>
この写真からも明らかなように、現在の自販機では販売されている商品のほとんどがペットボトルです。1970年代以降には缶専用の自販機も登場しましたが、缶は一度開けると再度閉じることができないという特性があります。
その点、ペットボトルは一度開けても再び元の状態に戻せるため、持ち運びにとても便利です。このため、2000年代以降はペットボトルを中心とした自販機が急速に普及していったのです。
自販機の普及率
2021年度の時点で、飲料自動販売機の普及台数は220万台を超えていることが報告されています。
自販機の普及状況を見てみると、飲料自販機は減少傾向にあるものの、それでも全体の約半数を占めており、その売上は約2兆円という驚くべき経済効果を生み出しています。
自販機で飲み物を買うデメリット
自販機でペットボトルを購入する際のデメリットについて、皆さんはどのような点を思い浮かべるでしょうか。
お金の無駄
まず最初に挙げられるのは、経済的な無駄遣いです。お金を節約したいと考える方々は、マイボトルを持ち歩くことを選択しているかもしれません。自販機で一般的なサイズのペットボトル（500ml）を購入すると、水は比較的安価ですが、お茶やスポーツドリンクは150円近くすることが多いですよね。
ここで具体的な例を挙げてみましょう。楽天市場で伊藤園のラベルレスおーいお茶 緑茶（2L×9本入）を購入した場合、2680円になります。一本あたりの価格は約300円で、1Lあたりの価格は150円という計算です。
このことは何を意味するかというと、自販機で500mlを150円で購入するよりも、ネットで1Lあたり150円のものを買った方が明らかにお得だということです。出費を抑えたいと考えている方は、ぜひ自販機ではなくネットでまとめて購入することを検討してみてください！
先に述べたように、マイボトルを持ち歩くことには、重さや冷却状態を保つ難しさ、使用後の洗浄の手間などのデメリットも伴います。しかし、少しでも出費を減らしたいと考えている方には、マイボトルの持参をぜひ一度考えてみてほしいと思います。
ペットボトルに水滴がつく
次に挙げられるデメリットは、ペットボトルの外側に水滴が付着してしまい、自分の持ち物を濡らしてしまう可能性があることです。一見大したことではないように思えるかもしれませんが、バッグの中にペットボトルを入れていると、資料などが濡れてしまったり、湿気の影響でダメージを受けたりすることがあります。
皆さんもこうした経験をしたことがあるのではないでしょうか。
この問題はペットボトルカバーを使用することで解決できるのですが、そのカバーを常に持ち歩くのもまた面倒に感じることがあります。手間を省くために、ついついペットボトルをそのままバッグに入れてしまうという状況になりがちです。
環境に悪い
私が最も深刻な問題だと考えるのが、環境への悪影響です。皆さんもご存知かもしれませんが、ペットボトルを処分する際に発生する温室効果ガスが地球温暖化を加速させていることは大きな懸念材料となっています。
温室効果ガスの排出を抑制しようとする取り組みが世界中で進められている中で、その排出量を増やすことは避けなければなりません。
ただし、ペットボトルは適切にリサイクルされれば再生可能な資源として生まれ変わることができます。したがって、ペットボトルを購入すること自体が悪いわけではなく、使用済みのペットボトルをリサイクルボックスに入れずに無責任に海などに捨ててしまう行為が問題なのです。
全員がそうしているわけではありませんが、テレビで見かけるように、海岸に打ち上げられた使用済みのペットボトルの映像は心を痛めるものです。私たち全員の意識を変えることが重要だと感じます。
ペットボトルは再利用可能な資源であると同時に、循環には必ず限界があることも考慮しなければなりません。リサイクル可能なものであっても、いつかは処分しなければならない時が来ることを忘れてはいけません。地球温暖化を食い止めるためにも、ペットボトルの購入頻度を減らすなど、少しずつ工夫をすることが求められています。
最後に
今回は、飲料自動販売機でペットボトルを購入することがふさわしくない理由についてお話ししました。手軽に購入できる便利さがある一方で、その裏にはいくつかの欠点が存在することを理解していただけたのではないかと思います。
皆さんがペットボトルについての考えを、これまで以上に深く考えるきっかけとなることを願っています。
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