子供にお茶は買ってはいけない?カフェインについて

皆さんは、子供にどのようなお茶を購入して、どのように飲ませているのでしょうか?

子供たちは日常生活において、かなりの量の水分を必要としています。特に運動をした際や、乾燥した季節に突入すると、喉の渇きを強く感じることが多くなります。その場面でよく選ばれる飲み物がお茶ですが、お茶にはカフェインという成分が含まれていることが広く知られています。

このカフェインについては、過剰に摂取することで健康に対する悪影響が懸念されることがあります。この記事では、子供におけるカフェインの摂取がもたらすリスクや、飲み過ぎた場合の対処法について詳しく説明していますので、ぜひお時間のあるときにご一読いただければと思います。

カフェインを含むお茶の種類

親御さんの中には、カフェインを含む飲み物を「大人のためのもの」と考えている方も多いかもしれません。しかし、実際には3~5歳の子供の約3人に1人がカフェインを摂取しているという調査結果が出ています。特に、緑茶やほうじ茶を通じてカフェインを摂取している子供が多く、乳幼児については母乳を介してカフェインを摂取していることもあります。

乳幼児期は、心と体の両方が健やかに成長していくことが期待される大切な時期であるため、脳の発達に影響を及ぼし、特に知性や理性を司る前頭前野に悪影響を与える可能性があるカフェインは控えるべきです。現在、お茶を飲んでいるお母さんには、水やノンカフェインのお茶に切り替えることを強くお勧めします。

カフェイン摂取が子供に及ぼす影響

集中力の低下や落ち着きのなさ

カフェインを過剰に摂取すると、子供の集中力や落ち着きに悪影響を与えることがあります。日本ではカフェイン摂取に関する具体的な基準は定められていないものの、欧米諸国には基準があり、例えばカナダでは4~6歳の子供に対して1日45mg未満の摂取を推奨しています。これは緑茶やほうじ茶、ウーロン茶ではおおよそ200mlに相当します。

朝食、昼食、夕食のたびに緑茶やほうじ茶を飲むことで、カフェインを過剰に摂取している可能性があるため、注意が必要です。さらに、子供の脳は未発達であり、肝臓での代謝機能も大人に比べて低いため、大人と同じ量のカフェインを摂取することは極めて危険です。

カフェインを多く摂取すると脳が刺激され、「落ち着きがない」「おしゃべりになる」「不眠」といった興奮状態に陥ることがあります。数時間後にはカフェインの効果が切れると、逆に抑うつ状態が強まり、「集中力や積極性の低下」「眠気」「だるさ」が増加することがあると言われています。特に子供にとっては、その影響が非常に顕著に現れるため、例えば幼稚園児の場合、園での活動に集中できなかったり、イライラして友達とトラブルを起こしたり、先生の話を聞けないといった行動が見受けられることがあります。心当たりのあるお母さんは、カフェイン飲料を過剰に与えていないか確認してみてください。

エナジードリンクや大量のお茶を誤飲した場合の対処法

誤飲が発生した場合には、痙攣などの症状が現れることがあります。特に乳幼児は、エナジードリンクや缶入りコーヒーを誤って飲み込んでしまい、大量のカフェインを摂取するリスクが高いです。カフェインを大量に摂取すると、ぐったりしたり、顔色が悪くなったり、けいれんを引き起こすことがあり、最悪の場合には生命に関わることもあります。子供の様子に異変を感じた場合には、すぐに救急車を呼び、カフェインを大量に摂取したことを必ず伝えるようにしてください。

乳幼児がいる家庭では、カフェイン飲料は医薬品と同様に取り扱い、子供の手の届かない場所での管理が非常に重要です。

カフェインを摂取しても良いのは何歳から?

まず、カフェインを含む飲料については、飲む必要がないものであれば、できるだけ摂取を避ける方が良いという考え方が基本です。

カフェインが含まれている飲み物は、一般的に嗜好品に分類されるため、日常生活において必ずしも必要ではなく、好んで飲む人がいるものです。

そのため、飲まなくても特に問題はないと言えるでしょう。

もし、「では、何を飲めば良いの?」とお考えの方には、以下にカフェインを含まない飲み物をいくつか紹介します。

ノンカフェイン、カフェインレスの飲み物には以下のような選択肢があります。
・水、白湯
・麦茶
・ルイボスティー
・黒豆茶
この他にも、「カフェインゼロ」と記載された商品(「爽健美茶」「十六茶」など)はカフェインを含まないため、安心して飲むことができます。

どうしても飲む必要がある場合は、中学生から高校生になってからにすることをお勧めします。また、コーヒーメーカーの大手UCCによると、コーヒーについては以下のようなガイドラインが示されています。

・10歳以下は基本的に飲まないこと
・12~15歳以上で、体重が50kgを超える場合は摂取が可能です。

また、何よりも毎日飲まないように心掛けてください。
カフェインの効果は数時間で切れる一過性のものであり、
ごくたまに飲む程度であれば特に問題はありません。
たとえば、コーヒーはカフェイン以外にも健康に良い影響を与える成分を含んでおり、子宮体がんの発症率を抑えるという研究結果も存在します。
また、香りによるリラックス効果も見逃せません。
ただし、毎日大量に飲むことは問題です。
カフェイン耐性が高まって依存症になるリスクもあります。
さらに、大量に体内に蓄積されると、カフェイン中毒になるリスクも高まります。楽しむ程度に飲むことが最も大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

カフェインは適切な量を適切な年齢以上の方が摂取するのであれば、特に問題はなく、むしろ良い影響が期待できることもあります。

しかし、悪影響も存在し、特に成長期にある子供にはその影響が顕著に現れるため、できるだけカフェインの摂取は控えることが重要です。

子供の成長期には、体に良いものを選んで飲ませてあげることが非常に大切です。

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