買っても使えない?買ってはいけないシステムキッチン

近年、新築の住宅やリフォームの際には、システムキッチンが非常に人気を博しています。

半年前、私は実家の20年使用したキッチンを新しいものに交換しました。

価格おすすめの情報を調査している中で、いくつかの重要なことに気付きました。

実は、購入したシステムキッチンが設置できないケースやタイプが存在するのです。

家電量販店やホームセンター、さらにインターネットを通じて手軽に入手できるシステムキッチンですが、今回は「買ってはいけないタイプ」についてのヒントをお伝えしたいと思います。

システムキッチンとは

キッチンの構成

一般的に、システムキッチンはシンク(洗い場)加熱器調理台収納で構成されています。

これらの要素をワークトップ(天板)で一体化させているのが、システムキッチンの特徴です。

それぞれの要素が独立している場合は、セパレートキッチンと呼ばれます。

見分け方

システムキッチン

– ワークトップでつながっており、組み合わせた全てが一体化している
– 天板の素材はステンレスだけでなく、人工大理石のものも存在する
– 加熱器(IHまたはガスコンロ)がセットされている

セパレートキッチン

– 各要素が独立しており、ワークトップはつながっていない
– 水栓やガスコックが壁から出ている

簡単に言うと、コンロ台の上に別途コンロが設置されているのがセパレートキッチンです。

キッチンタイプ別のサイズや特徴

メーカーによって異なる場合もありますが、一般的なサイズ(規格)はほぼ同じです。

I型(アイ型)

– 間口:180~300cm、奥行き:60~65cm
– シンクとコンロが横並びに設置され、最もシンプルな形状
– 調理する際の動線が横一直線で、スペースを無駄にしません
キッチンスペースを十分に取れない場合には特におすすめです。

L型キッチン

– 間口:《シンク側》195~255cm、《コンロ側》165cmまたは180cm
– シンクとコンロをL字に配置
– 作業動線の距離が短く、効率的な形状
コーナー部分のスペースの活用が重要なポイントとなります。

ペニンシュラ型キッチン

– 間口:180~270cm、奥行き:75~100cm
– 壁に接しているのはキッチンの横(側面)のどちらか一方
– 加熱器側が壁に面している設計

アイランド型キッチン

– 間口:240~270cm、奥行き:75~100cm
– 四方が壁に接していない
壁に面していないため、調理スペースは自由に利用できるのが特徴です。

マンションにおいて一般的なサイズは、間口255cm×奥行き65cm×高さ85cmです。
サイズは通常15cm幅で変更可能で、メーカーによっては1cm単位での調整が可能なグレードもあります。

3種類の配置

大きく分けて、キッチンの配置タイプは3つに分類されます。

・壁付けタイプ

設置できる型:I型・L型


クローズドタイプとも呼ばれ、文字通りキッチンを壁に向けて設置します。

・対面壁付けタイプ

設置できる型:I型・L型

加熱器やシンク前の壁や吊戸で仕切りを作り、リビングやダイニングとの境界を形成します。

セミオープンとも呼ばれ、コミュニケーションは可能ですが、手元は見えにくいように設計されています。

対面オープンタイプ

設置できる型:I型・L型・ペニンシュラ型・アイランド型

オープンキッチンと呼ばれ、リビングやダイニングとの仕切りがまったくありません。

手元を隠す仕切りも無く、壁もないため多人数での作業が行いやすいのが特徴です。

設置場所チェック!

魅力的なキッチンがたくさん存在しますが、まず最初に確認すべきは設置が可能かどうかです。

設置する場所や水道、湯、排水、コンセントの位置によって様々な制約が生じる可能性があります。

したがって、設置場所の状況は必ず確認しておくべきです。

給水・給湯・排水配管は来ていますか?

シンクとコンロの位置が逆になると、配管や電気の再工事が必要になることがあります。

壁付けの場合、窓はありますか?

窓の面積に応じて、キッチンパネルや壁紙の手配が必要になることがあります。

加熱器は、電気ですか?ガスですか?

仕様する機器によって、必要な工事(電気配線やガス配管)が異なります。

対面壁付けの場合

壁側に加熱器は配置されていますか?

逆の場合、電気配線の変更や換気扇用の排気配管を、天井裏に設置しなければならなくなることがあります。

キッチンそのものに目が行きがちですが、設置場所に合ったものを選ぶことが非常に重要です。

基本的に後付けは難しい

水はねや油飛びなどの汚れから守るためのキッチンパネル耐熱ガラス、また食器洗い乾燥機は、最初に設置を計画しないと追加工事が必要となり、結果として高額になる可能性があります。



私が失敗したポイント

「標準でいいです」と答えたことが、失敗の原因です。

1.ワークトップの高さは、主に使用する方に合わせて選定することが重要です。

標準の85cmでは、身長が低い母には高すぎて、踏み台を別途購入する羽目になりました。

おすすめの高さは、キッチンを使う方の身長÷2+5cmです。

身長が低い方は台を必要とすることがありますし、高身長の方は腰が痛くなることがあるため注意が必要です。

例えば、身長160cmの方の場合、160cm÷2+5cm=85cmという計算になります。

2.加熱器は、電気・ガスをしっかり指定しましょう。

ガスコンロが希望だったのに、購入した店舗ではIHが標準だと告げられました。


加熱器は、都市ガス用・LPガス用・IHから選ぶことが必要です。

お料理が楽になる動線

I型の場合、冷蔵庫・シンク・コンロを一列に並べると動線が非常にシンプルになります。

後ろには食器棚や炊飯器、電子レンジなどを配置することで、無駄な動きを減らすことができます。

L型の場合、コンロ・シンク・冷蔵庫を三角形に配置すると、使いやすさが向上します。

この三角形の配置をワークトライアングルと呼びます。

三辺の合計が3.6~6.6メートルになるように配置することが推奨されています。

ペニンシュラ型やアイランド型の場合、周囲に壁がなく動線は自由です。

I型やL型を参考に配置すれば、快適なお料理空間が実現できます。

まとめ

新設や交換に際して、価格や費用はできるだけ抑えたいと考える方が多いでしょう。

展示処分品やアウトレット、リサイクルショップで購入される方も増えているようです。

価格や見た目で選ぶことも大切ですが、まずは設置できるかどうかが最も重要です。

買ってはいけないケースとは?

・設置できないキッチンの型の場合
新たに設置する際には、湯水・電気・ガスの位置による制約はそれほどありませんが、希望の型が設置できるかどうか、柱や窓の位置までしっかり調べることが必要です。
・シンクや加熱器の位置が、既存のキッチンと逆の場合
キッチンの組み立てと配管・配線工事を行う業者が異なることが多く、配置が適切でないと組み立てられない事例が多発します。
・搬入口が狭い場合
キッチンは分解された状態で搬入されますが、それでも長さ等によって搬入できないケースが存在します。

失敗を防ぐには?

プロの業者に一括して依頼すれば、まず問題は発生しにくいでしょう。
しかし、自分でキッチンなどの商品を購入したい、必要な工事もDIY職人に手配したい方には、各メーカーのショールームを利用することをお勧めします。
設置場所の状況を説明すれば、設置可能なキッチンの プランニングを行ってくれます。

キッチンメーカーは多数

建築関係の方が好んで選ぶとされているクリナップやホーローのタカラスタンダード

また、他にもパナソニックLIXILTOTOトクラストーヨーキッチンなど、たくさんの選択肢があります。

ニトリやIKEA、ネット専売のメーカーも存在し、選択肢が豊富に用意されています。

あなたの好みや使い勝手、設置場所との相性を考慮して、最も適したものを選ぶことが重要です。

最後までお読みいただきありがとうございます。

あなたがシステムキッチン選びを成功させられることを心より願っています。

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