
現在、世界中の様々な地域で急速に普及している電動キックボードについて、詳しくお話ししていきたいと思います。
最近では、日本の都市部でもその存在を目にする機会が増え、特に走行中の姿は非常に印象的で注目を集めています。
手頃な価格で誰でも簡単に乗ることができ、さらにスタイリッシュで魅力的な電動キックボードを「今」購入しようかどうか迷っているあなた、
ちょっと待ってください‼
私たちの日常生活にますます浸透していく電動キックボードについて、一緒に詳しく学んでみませんか?
電動キックボードとは?
一般的なキックボードは自分の足で蹴って進むものですが、電動キックボードは電動モーターを搭載しており、ただ乗るだけでスムーズに移動できる新しいタイプの乗り物です。
e-スクーターとも呼ばれ、ガソリンを使用しないため、経済的であるだけでなく、二酸化炭素(CO2)の排出を大幅に減少させることができる、エコで持続可能な次世代のパーソナルモビリティとして、今、世界中で特に注目されています。
価格帯はおおよそ3万円から15万円程度で、手頃でありながら快適性とスタイリッシュなデザインを兼ね備えており、コンパクトな形状がその魅力を引き立てています。
海外ではすでに、都市内での移動手段としてシェアリングサービスが広く展開されており、それに伴って法整備も進化していますが、日本はこの点においてまだまだ遅れをとっているのが現状です。
現在、日本で流通している電動キックボードは大きく分けて2つの種類があります。
公道走行が可能なタイプ
通勤や通学、またはシェアリングサービスとして利用される電動キックボードは、公道を走行することができるため、原付2種免許が必要です。
なお、ナンバープレート、バックミラー、リアランプ、方向指示器など、保安基準に適合した保安部品が必須であり、さらに自賠責保険への加入とヘルメットの着用も義務付けられています。(ただし、LUUPやmobbyのようなシェアリングサービス事業は、新しいモビリティに関する政府の実証実験として特例が認められており、ヘルメット着用は任意となっています。)
自転車のように歩道を走行することはできませんので、その点にも注意が必要です。

公道走行が不可能なタイプ
私有地や公園など、遊びの一環として楽しむための電動キックボードも存在します。
こちらは免許を必要としないため、子供でも乗ることができるモデルが多く存在しています。
しかしながら、公道を走行することはできませんので、その点を理解した上で使用してください。
電動キックボード、どう選ぶ?
海外で電動キックボードがこれほどまでに広まっている理由は、一体何だと思いますか?
その背景には、国による法律の違いが大きく影響しています。
例えば、シンガポールでは16歳以上、ドイツでは14歳以上、フランスでは驚くことに12歳以上が免許なしで乗れるという状況であり、日本のように厳しい規制は存在しません。
都市部にはシェアリングステーションが多く設置されており、誰もが気軽に利用できる交通手段として定着しています。
さらに、自転車専用道路が整備されていることも重要な要因です。
自転車専用道路が設置されることで、歩行者と自動車との分離が可能となり、安全に移動しやすい環境が整っています。
しかし、残念ながら海外でも電動キックボードの利用者が増えるにつれて、交通事故の発生も増加しているという現実があります。

法律が変わる!
快適に通勤したり通学したり、あるいはちょっとした買い物に利用したいという方が多いことでしょう。
そのため、今回は公道を走行できるタイプの電動キックボードについて詳しくお話ししたいと思います。
現在の日本の法律では、原付2種免許などが必要で、実際には誰もが簡単に乗れるわけではありませんでしたよね。
しかし、2024年頃には道路交通法が改正され、新たな区分が設けられ、電動キックボードは「特定小型電動機付自転車」として定義されることになります。これにより、16歳以上は免許が不要となり、ヘルメットの着用も努力義務とされ、実際に身近な乗り物として利用できるようになります。
この新しいルールに基づき、今後発売される電動キックボードは、従来のモデルとは大きく異なる仕様になることが予想されます。
具体的には、最高速度20㎞/h以下(スピードリミッター装備)、制御モード装着で6km/h以下などが義務付けられることになります。
もちろん、これまでに購入されたものについても、保安基準を満たしていれば、引き続き交通ルールの下で利用可能です。
もし、どうしても今すぐに購入したいというのであれば、
〇ナンバープレート取り付け用のスペースが確保されている
〇両サイドにミラーが装備されている
〇前後両方にブレーキが装備されている
〇リアランプとウインカーが装備されている
〇フル充電時の走行距離が十分である
〇スマートフォンでバッテリー残量が確認できる
〇耐荷重に余裕がある(買い物などで荷物が増えても安心)
〇ホイールサイズが10インチ以上である(小さすぎると安定感に欠ける)
〇サスペンションが装備されている(快適な乗り心地を提供)
などのポイントを考慮し、現行の日本の交通ルールを守りつつ、安全で快適に乗れるものを選んでください。
加えて、小売店の中には、保安基準を満たさない製品や公道走行が不可能なものを、「免許なしで公道で乗れます!」と謳って販売している場合がありますので、しっかりと確認する必要があります。
そのような情報を鵜呑みにして使用すると、あなた自身が法律によって罰せられるリスクがあることを忘れないでください。
手軽で簡単はいいこと?
免許不要で手軽に利用できるという点から、電動キックボードの利用者は確実に増加していますが、それに伴い交通事故の件数も増えているのが現実です。
実際に、海外では死亡事故も報告されています。
また、無免許運転や飲酒運転といった交通ルール違反や、マナーの悪化も大きな問題となっています。
今後、高校生が通学で電動キックボードを利用するようになると、朝の通勤・通学ラッシュ時における利用が増加し、必然的に事故が増加し、教育現場にも大きな影響を及ぼすことが考えられます。
日本では、まだまだ無法地帯とも言える次世代型パーソナルモビリティの世界が広がっています。
新しい法律が施行される2024年頃までに、安全で安心できる道路環境の整備と、何よりも私たち自身の意識改革が急務となっています。
最後に。
いかがでしたでしょうか?
スタイリッシュで魅力的な電動キックボードを購入するのは、正直に言えば「今」ではない!と感じませんでしたか?
現在市場に出回っている製品の中には、新しい交通ルールの基準を満たしていないものも多く存在しています。
流行に飛びつくことなく、焦らずじっくりと選ぶことで、これからの時代にふさわしい特別な一台にきっと出会えると思いますよ。
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