『どんな製品を試しても、肌荒れが改善されない!』
そんな悩みを抱えているあなたに向けてお伝えしたいことがあります。
あなたの肌荒れが解消されない理由は、本当にその化粧品に起因しているのでしょうか?
実は、私自身も以前は同じような状況に悩まされていました。様々な化粧品を試してみては、自分には合わないとすぐさま判断し、口コミサイトを徹底的に調査して、良さそうな商品を次々に購入するという行動を繰り返していたのです。その結果、悪循環に陥り、肌の状態が改善しない日々が続いていました。
しかし、ある時、ふと気づいたのです。
どれを使っても肌の状態に変化がないということは、根本的な原因は化粧品そのものではなく、他の要因にあるのではないか?
あなたは、何か心当たりのある原因を思い浮かべることができるでしょうか?
私たちの健康状態には、食事、運動、そして睡眠が必要不可欠な要素として挙げられます。
特に、私たちの身体を構成するために必要な栄養素を得るための行動が『食事』です。
しかし、食べ過ぎると身体(肌)にとっては有害となり、不足すれば強い身体(肌)を育むことができなくなります。
まずは化粧品が合わないと決めつける前に、健康な肌を作るための基本となる食生活を見直すことを提案いたします。
これからお伝えする内容は、必ずしも全ての人に合う方法ではありません。食材一つひとつについても、合うか合わないかは人それぞれ異なるのです。
1週間でも1カ月でも、実際に試してみて、自分に合うかどうかをじっくりと見極めていただければと思います。
小麦製品・乳製品を一度止めてみる

小麦粉に含まれるグルテンや、乳製品に含まれるカゼインは腸に炎症を引き起こす要因として知られています。
さらに、乳糖不耐症を持つ方の場合、乳糖を適切に消化できずに、牛乳を摂取すると下痢などの不調が生じることもあります。
このような炎症や不調が、あなたの肌荒れの原因に繋がっている可能性が高いのです。
普段からパンや麺類、洋菓子、さらには牛乳やヨーグルトなどを頻繁に摂取している方は、まずは一度それらを控えてみることを強くお勧めします。
1週間や1カ月後に、肌や体調に何らかの変化を感じない場合は、無理に続ける必要はありません。
ただし、自分では大丈夫だと過信している食材が、実は少なからず影響を及ぼしている可能性も考慮する必要があるため、挑戦してみる価値は十分にあるでしょう。
参考にした本はこちら≫≫2週間で体が変わるグルテンフリー健康法
肌はたんぱく質によって構成されている

私たちの身体(皮膚、筋肉、骨、髪の毛、血液など)を形成する主な材料はたんぱく質です。
したがって、健康な肌を作るためには、たんぱく質を意識的に摂取することが不可欠です。
ただし、過剰に摂取すると肝臓や腎臓に負担をかけることになりかねないため、適量を知ることが非常に重要です。
成人一人当たりの推奨量は男性65g、女性50gとなっています。
※参考にした本はこちら≫≫日本人の食事摂取基準(2020年版)
肉、魚、卵、大豆製品など、良質なたんぱく質を意識して摂取することを心がけてください。
1日に50~60gのたんぱく質を摂取するのは、意外と難しいことかもしれません。そのため、プロテインなどの補助食品を上手に利用することも良い選択となるでしょう。
食物繊維をしっかりと摂取する

食物繊維も、意識して選ばないと不足しがちな栄養素の一つです。
食物繊維には整腸作用があり、便秘解消に繋がる効果があると言われています。
便のかさを増やし、腸内の水分を保持し、適度にやわらかい便を作り出す役割を果たします。
さらに、腸の蠕動運動を活発にし、排便を促す効果も期待できます。
便秘は美肌を目指す上で大敵ですので、積極的に摂取することを心がけましょう。
穀類や葉物野菜、根菜類、芋類、豆類をしっかりと摂取するように努め、ご飯も白米だけでなく玄米や雑穀を加えたものにすることが望ましいです。また、パン食の方には、ライ麦パンや全粒粉のパンなどが特におすすめです。
脂質の質と量に気を付ける

脂質の多い食事が増えると、皮脂の分泌が促進され、肌の炎症やニキビの原因となる可能性が高まります。
日常の食事を振り返ってみてください。
・揚げ物を週に何度も食べていませんか?
・インスタント食品やケーキ、ポテトチップスなどのお菓子を頻繁に食べていませんか?
・肉料理をよく食べる機会がありませんか?
・料理にバターを多く使っていませんか?
これらの食品には多くの脂質が含まれており、過剰摂取になりがちです。
これらに含まれる脂質は、飽和脂肪酸と呼ばれ、飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを増加させ、血管に悪影響を与える原因となることがあります。
もし一つでも当てはまる項目があれば、量を減らすか、可能であればその食品を摂取するのをやめてみることをお勧めします。
良い油を選ぶ際は、不飽和脂肪酸を含む油を選ぶことが理想的です。
飽和脂肪酸とは異なり、不飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを減少させる効果があります。
オリーブオイル、米油、えごま油、魚油などがその例です。
魚油に含まれるEPAやDHAは、善玉コレステロールを増やし、血液をサラサラに保つ効果があります。特に、EPAやDHAが豊富に含まれているのは鯖や鰤などの青魚ですので、意識して摂取することが重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
食事は健康な肌を作るために欠かせない要素とはいえ、無意識のうちに摂りすぎてしまい体調不良を引き起こしたり、普段何気なく食べていたものが、実は肌荒れの原因となっていることも十分にあり得ます。
これほど多くの食材に恵まれている現代において、何を選ぶべきか決めるのは非常に難しいことでしょう。
潜在的な原因となりうるものから、一つずつ試してみて、あなたの身体に合う食材を見つけ出していきましょう。
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