おにぎりは「自分で作る派」でしょうか、それとも「購入する派」でしょうか?
コンビニやスーパーで販売されているおにぎりは、手軽に手に入るだけでなく、地域限定のものや、カオマンガイなど異なる料理を再現したユニークなものも多く見受けられます。そのため、ついつい手に取ってしまうことがあるかもしれません。しかし、私たちの身近にあるおにぎりですが、既製品のおにぎりは食べ過ぎることで健康に悪影響を及ぼすこともあるのです。
そこで今回は、コンビニのおにぎりに潜む危険性について詳しくお話しします。
コンビニおにぎりのメリット・デメリット
- 温める必要がなく、購入したその場ですぐに食べられる
- さまざまな種類が揃っているため、飽きることがない
- カロリーの計算が容易に行える
- 全国展開している大手コンビニなら、どこでも同じ味が楽しめる
- 出来立てを味わうことはできない
- 自宅での調理に比べてコストがかかる
- 食品添加物が使用されていることが多い
- 包装に伴うゴミが発生する
- 手軽に食べられるため、つい食べ過ぎてしまうリスクがある
ダイエットや時短、味の好みなど、おにぎりの選び方には様々な目的がありますが、ダイエットを目的におにぎりを取り入れるのであれば、特に「もち麦」を強くおすすめします。
もち麦は、ぷちぷちとした食感ともちもち感が特徴の穀物であり、大麦の一種です。100gあたり10gもの食物繊維が含まれており、白米に比べてカロリーも低く、さらに腹持ちが良いため、ダイエットに適した食材として注目されています。
食物繊維には「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の2種類が存在しますが、もち麦にはその両方が豊富に含まれています。食物繊維は、満腹感を促進するだけでなく、便通の改善にも寄与します。さらに、糖質やコレステロールの消化吸収を抑える働きがあり、高血圧や糖尿病の予防にも効果が期待されています。
また、具材に関してはツナマヨや揚げ物のから揚げなどはカロリーや脂質が高く、ダイエットには向きません。そこで、「昆布」「おかか」「梅」など、なるべく低カロリーで低脂質な具材を選び、おにぎりだけでなく味噌汁やサラダと組み合わせることで栄養バランスが向上するでしょう。
食品添加物について
コンビニやスーパーで販売されているおにぎりには、長時間の陳列に耐えるための保存料やその他の添加物が多く含まれています。
食品添加物は、食品の製造・加工・調理・処理・包装・運搬、または貯蔵など、私たちの手元に届くまでの過程で使用される様々な目的のための物質であり、添加物そのものを単独で食べることはできません。
代表的な食品添加物には「甘味料」「着色料」「保存料」「香料」「酸化防止剤」「漂白剤」「増粘剤」「防カビ剤」などがあり、これだけでも多岐にわたります。さらに、添加物には複数の成分を一括で総称したものもあるため、全ての種類を挙げると非常に膨大な数になります。
指定添加物(472品目) …厚生労働省が認可したもので、化学化合物や天然物を含む
既存添加物(357品目) …長い食経験に基づき、特例として指定を受けることなく使用・販売が許可されている
天然香料(約600品目) …動植物由来の天然物質で、食品に香りを付ける目的で使用される
一般飲食添加物(約100品目) …通常は食品として使用されるものを添加物として使う
※一般飲食添加物の例:レモン果汁、シソ色素など 参照元:厚生労働省
食品添加物には、純度や成分に関する規格や使用量の基準が定められており、食品に使用される添加物は全て表示する義務があります。物質名で記載され、保存料や甘味料等の用途に用いるものについては、その用途名も併記しなければなりません。表示基準に合致しない場合、つまり厚生労働省によって未指定とされる物質を製造・輸入・使用・販売することはできません。ただし、食品に残存しない物質については表示が免除されます。
食品添加物は、見た目や味、食感を向上させる役割を果たします。安価な原材料に添加物を用いることで、コストを大幅に削減することができるのです。日本では、他国と比較しても食品添加物の使用種類が非常に多く、令和3年1月15日時点では829品目が確認されています(香料を含む)。引用:厚生労働省
日本人の味覚は非常に繊細で、複雑な味の調整が求められることが、食品添加物が多く使用される理由の一つです。また、多くの食材は高温多湿を嫌うため、高湿度地域である日本では保存料が使用されやすいという背景もあります。
- 食中毒のリスクを減少させ、長期保存が可能
- 酸化による変色を防止
- 食品の外観や味、食感、香りなどの風味を増す
- 価格の安定をもたらす
- 栄養成分の強化を図る
- 糖分、塩分、脂質が過剰になる可能性がある
- アレルギー物質が混入するリスクがある
- 味覚障害や発がん性物質のリスクが存在する
厚生労働省は食品添加物の安全性を確保するために、成分規格や使用基準を定め、その上で使用を認可しています。つまり、製造者が規定を守っている限り、健康への影響はないとされています。しかし、摂取することで舌に少なからず刺激を与え、依存性も存在するため、慣れてしまうと添加物なしの食材を食べても「美味しいと感じられなくなる」といった味覚障害を引き起こすことがあります。
おにぎりだけでなく、食品添加物が使用された食品は数多く存在します。既に使用されている添加物を少しでも取り除くためには、以下の方法が有効です。
- レタスなどの葉物野菜は外側の葉を取り除く
- ハムやソーセージなどの加工肉は湯通しする
- 果物や野菜はしっかりと水洗いする
- インスタントラーメンはスープを飲み干さない
- 豚肉などは脂身を避ける
輸入食材は季節を問わず楽しめるメリットがある一方で、防腐剤や防カビ剤などの農薬が付着している可能性があります。果物や野菜に関しては、美味しさを重視し、旬のものを選ぶよう努めましょう。
さらに、袋麺やカップ麺などのインスタントラーメンの茹で汁には添加物が多く溶け出しています。一度お湯を捨ててから新しいお湯を加えることで添加物を除去できますが、スープまで飲み干すことは塩分過多につながるため、できるだけ飲まない方が望ましいです。
まとめ
いかがでしたか?今回は、購入すべきでないコンビニおにぎりの理由について詳しく説明しました。
最近では健康を考えたメニューも増えているものの、コンビニやスーパーのお弁当には基本的に調味料や食品添加物が多く含まれています。そのため、低カロリーなものを選んでも、実際には太りやすくなる可能性があります。
また、栄養が偏りがちになるため、おにぎりだけで食事を済ませるのではなく、サラダや汁物などの副菜を取り入れ、バランスの良い食事を心がけることが大切です。
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