2021年11月に登場したバルミューダフォンは、元々高級家電を手掛けていたバルミューダがスマートフォン市場に進出したという意外性から、多くの人々の注目を浴びました。このため、当時「なぜ今のタイミングでスマホを発売したのか?」と疑問を感じた方も少なくなかったでしょう。
本記事では、バルミューダフォンの基本情報をはじめ、その魅力や欠点について詳しくご紹介し、最終的にはこの端末がどのようなユーザーに適しているのかを解説していきます。
バルミューダフォンの公式サイトはこちらです。
バルミューダフォンの基本情報
この端末は、画面サイズが4.9インチとやや小ぶりで、背面は独特の曲線を描いています。このデザインは「コンパクトで持ちやすい」ことを重視して設計されており、実際に手に持った際のフィット感がしっかりと考慮されています。
さらに、時計やメモなどさまざまな独自アプリがあらかじめインストールされており、ユーザーが快適に利用できるように定期的にアップデートが行われています。また、本体のカラーはシックなブラックと清潔感のあるホワイトの2色から選ぶことが可能です。
バルミューダフォンの良いところ 2選
ここでは、バルミューダフォンの魅力的なポイントを2つご紹介します。他のスマートフォンには見られないユニークな特徴が存在しています。
曲線のみのデザイン
前述の基本情報でも触れた通り、この端末は背面だけでなく、正面から見ても曲線で形成されています。このデザインには大きく分けて2つの目的があります。一つは、使用者の手にしっかりフィットすること、もう一つは、既存のスマートフォンとは異なるユニークな形状で差別化を図ることです。
例えば、長年人気を誇るスマートフォン(iPhoneやXperiaなど)を思い出してみてください。最近のモデルでは、全体的に直線的なデザインが主流になっているため、持ちやすさを追求するためにはもう少し丸みがあればいいのにと感じたことがある方も多いのではないでしょうか。このような既存のデザインとの違いを強調する試みが、バルミューダフォンの持ちやすさの魅力を一層引き立てています。
使いやすさ重視、独自のアプリが使える
普段使用するアプリは多岐にわたると思いますが、バルミューダフォンでは特に使いやすさを重視した独自のアプリが開発されています。ここではその中から2つをピックアップしてご紹介します。
・スケジューラ
日々の予定を管理するために欠かせないスケジューラアプリですが、バルミューダフォンの独自アプリでは、日時の表示範囲をピンチ操作ひとつで簡単に1日単位から1週間、さらには1カ月単位に変更できます。
・メモ
普段の生活でメモを取る機会は非常に多いと思いますが、このアプリでは、簡単な付箋メモからTodoリストまで幅広く対応しています。さらに、メモごとに色付けをすることができ、視覚的に管理しやすくなっています。また、メモの配置を変更することも可能で、整理整頓がしやすいのが大きな魅力です。
その他にも、カメラや計算機など、さまざまな独自アプリが用意されており、それぞれのアプリは使いやすさを重視した頻繁なアップデートが行われています。
バルミューダフォンの悪いところ 2選
次に、バルミューダフォンの気になる点について考察します。率直に言えば、こちらの悪い点は多く見受けられますが、その中から代表的なものを2つ挙げてみます。
スペックに対して価格が高すぎる
バルミューダフォンに対して懸念される点の一つは、スペックの割に価格が非常に高額であることです。具体的なスペックを挙げると、チップは「Qualcomm Snapdragon 765(2019年に発売されたもの)」、メモリは「6GB」、バッテリーは「2,500mAh」です。
このスペックであれば、現在市場には3~5万円で購入できるスマートフォンが多数存在していますが、バルミューダフォンはなんと78,000円という価格設定です。これは、発売から一度値下げを行った後の価格であり、発売当初は104,800円でした。
カメラ性能が物足りない
最近のスマートフォンでは、デュアルカメラやトリプルカメラが一般的になっています。バルミューダフォンと同じ価格帯であれば、デュアルカメラ以上の機能が求められるところですが、残念ながら本機はシングルカメラです。この点は、多くのユーザーにとって大きな不満要素となっていることでしょう。
また、カメラには「料理モード」や「夜景モード」といった機能も備わっていますが、実際には「コントラストが強すぎる」や「青みが強すぎる」といったネガティブな評価が多く、あまり好意的なレビューを耳にする機会は少ないのが現実です。
結局どんな人に向いているの??
バルミューダフォンは特に個性的な特徴が多く、良い面も悪い面も持ち合わせていることが分かります。そのため、万人受けする端末ではないことが明らかです。では、「一体どのような人に向いているのか?」という点について、筆者なりに考えた対象者を以下に示します。
・高額でも問題ないから、コンパクトで持ちやすく、丸みのあるスマホを求めている方
・バルミューダ独自のアプリをぜひ体験してみたい方
・一般的なスマートフォンにはもう飽きてしまった!高額でも所有すること自体が話題になるようなスマホが欲しい方
多少強引な印象を抱くかもしれませんが、上記の条件がキーワードとなります。「高額でもいいから」という条件に当てはまる方は、検討してみる価値があるかもしれません。それに対し、これらの条件に当てはまらない場合は、他の端末を検討した方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は注目を集めているバルミューダフォンについて詳しく解説しました。
正直に言えば、調査を進めるほどに本記事では触れきれないほど、他にも気になる点が多く見受けられました。しかし、良い部分が全くないわけではなく、端末のデザインや独自アプリなど、個性的で魅力的な点も確かに存在します。これらの特性に惹かれる方であれば、購入を検討してもよいのではないでしょうか。
本記事が少しでも皆さまの参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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