買ってはいけない？エムケー保冷精米機レビュー

玄米保存と都度精米を実現する新感覚家電｜エムケー保冷精米機クールエースミル PHK-120Wの徹底レビュー

エムケー保冷精米機クールエースミル PHK-120Wは、玄米保存と精米を一台で完結させる新しい米家電です。玄米容量20kgという大容量を前提に設計されており、冷蔵環境で長期間保存できる点が最大の魅力。都度必要な分だけ冷蔵保存された米を精米してくれる仕組みは、在庫管理と味わいの新しいバランスを生み出します。食卓に運ぶ白米は、風味のピークを逃さず、香りと甘みのバランスが良いのが特徴です。

精米のコースは多彩で、7分づき・5分づき・3分づき(胚芽)といった基本ラインが用意されています。1合・2合・3合・4合・5合と量に応じた設定も整っており、忙しい日の朝でも“ちょうどよい粒感”を瞬時に選択できます。米を取り出すタイミングで香り立ちが強く、口当たりは滑らか。精米後の粒感を好みに合わせて微調整できる点は、家族それぞれの嗜好をまとめる際に大きなメリットです。

ただし、完璧な機械というわけにはいきません。容量が大きい分、キッチンのスペースを一定程度占有しますし、長期的な冷蔵運用では湿度とにおい対策を意識する必要があります。胚芽付きのコースは風味を楽しめますが、胚芽成分の香りが苦手な方も稀にいるため、使い始め時には慣らし運用をおすすめしたい点です。あと、初期設定やメンテナンスは自動機能があるとはいえ、日常の清掃頻度が増える場面もあり得ます。

それでも、生活の質を高める観点からは大きなメリットが目立ちます。玄米保存を選択しておくことで、買い置きと消費サイクルのズレを最小限に抑えられ、毎日のおかずと一緒に最適なタイミングで白米を用意できます。香り豊かな白米は、炊き上がりだけでなく、冷凍・再加熱の工程でも風味を保つことができます。食卓の満足度が上がる分、家族の食習慣にも好影響を与えるでしょう。