寒い季節に特に美味しくなる旬の野菜として知られる白菜は、手頃な価格で手に入るため、家計にとって非常に心強い味方と言えるでしょう。この野菜は、その優れた味わいだけでなく、栄養価も高いため、ぜひとも積極的に食卓に取り入れたい食材です。
しかし、せっかく購入した白菜が期待外れの味だった場合、非常に残念な気持ちになることでしょう。そこで今回は、買ってはいけない白菜の特徴や、美味しい白菜の見分け方、さらにはその栄養成分や保存方法について詳しく解説していきます。
買ってはいけない白菜
持った時に軽いもの
まず、白菜を手に取った際に、その重さを感じてみてください。ずっしりとした重量感があるものを選ぶことが非常に重要です。軽いものは避けるべきであり、その理由は、白菜は収穫後に時間が経つにつれて水分が抜けて劣化が進むからです。逆に、重みを感じる白菜は、葉がしっかりと詰まっており、内部の水分の蒸発が少ないため、新鮮さを保っている証拠となります。したがって、重いものを選ぶことがポイントとなります。
葉が黄色くなっているもの
白菜が古くなると、全体的に黄色みがかってくることがあります。食べられないわけではありませんが、日持ちが悪くなるため、あまりおすすめはできません。新鮮な白菜は、鮮やかな黄緑色をしており、外側の葉も水分をしっかりと保持しているため、乾燥していないかどうかも確認することが大切です。
芯が変色しているもの
白菜の葉をチェックした後には、芯の部分もきちんと見てみましょう。芯が黒ずんでいたり、茶色がかっているものは、収穫から時間が経過していることを示しています。逆に、芯が白くてみずみずしいものは新鮮な白菜であり、安心して購入することができるでしょう。
断面が緑色のもの(カット)
スーパーマーケットで販売されている1/2や1/4カットの白菜では、断面が緑色のものを目にすることがあるかもしれません。これは、カット後に時間が経つことで断面が変色し、鮮度が落ちているサインですので、避けることをお勧めします。カットしたばかりの白菜は断面が黄色いのが特徴ですので、そのようなものを選ぶように心がけましょう。外側の葉が黄色くなると古くなる一方で、断面が黄色いことはカットしたての新鮮さを示していて非常に興味深いポイントです。
根元が膨らんでいるもの(カット)
根元の葉が膨らんでいる白菜にも注意が必要です。根元の葉が外側の葉から水分や栄養を吸収して成長した場合、カットしてから時間が経過していることを示しますので、購入は避けた方が良いでしょう。しかし、新鮮な白菜でも根元が膨らんでいることがあるため、断面が緑色でないかどうかというポイントと併せて確認することが大切です。
白菜の栄養と効果
手頃な価格で美味しく、栄養が豊富な白菜ですが、具体的にはどのような成分が含まれているのでしょうか?
イソチオシアネート
あまり耳にしない成分かもしれませんが、イソチオシアネートはアブラナ科の野菜に豊富に含まれている成分です。身近な例としては、ブロッコリーやキャベツ、わさび、大根などが挙げられます。この成分は抗酸化作用を持ち、免疫力を高める効果やガン予防にも寄与するとされています。また、食欲を増進させる効果もあるため、積極的に摂取したい成分の一つです。
ビタミンC
これは多くの方が耳にしたことがある成分でしょう。ビタミンCは水溶性ビタミンの一種で、パプリカやブロッコリー、柑橘類のレモンなどに多く含まれています。このビタミンはストレスから身体を守る効果があり、風邪の予防や免疫力の向上が期待できる栄養素です。さらに、骨の生成にも不可欠であり、非常に重要な役割を果たします。
カリウム
カリウムは体内の水分バランスに関与する成分で、海藻類やアボカド、ほうれん草、にんじんなどに多く含まれています。食生活によっては、あまり不足することはない栄養素ですが、むくみが気になる時には意識的に摂取することで改善が見込まれることがありますので、ぜひ取り入れてみてください。
白菜の鮮度を保つためには?
食べきれる量を購入したつもりでも、思ったよりも消費が進まずに白菜が傷んでしまう経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。無駄にしたくないという気持ちと、もったいないと思う気持ちが入り混じることと思います。そこで、白菜の保存方法についてまとめてみましたので、ぜひご覧ください。
丸ごと白菜の保存方法
丸ごと白菜の保存方法は非常にシンプルです。新聞紙に包み、冷蔵庫に立てて保存するだけで済みます。この方法では、白菜の水分を失わないようにしつつ、通気性を良好に保つことができるため、身近にある新聞紙が最適な保存材となります。この状態であれば、約一か月程度は保存が可能です。
カットされた白菜の保存方法
白菜がカットされた場合、傷みが進むため、丸ごと保存よりも日持ちが悪くなりますので注意が必要です。全体をラップで包み、特に断面部分はラップがしっかりと密着するようにして冷蔵庫に収納してください。こちらは一週間ほどで使い切ることをおすすめします。
白菜の冷凍保存方法
買い物に何度も行くのは大変ですし、安い時期にまとめて購入したい方には冷凍保存が非常に便利です。冷凍する際は、食べやすい大きさに切り、保存容器や袋に入れて冷凍庫に入れて保存します。生のままでも良いですし、茹でた後に一回分ずつ小分けにして冷凍するのも非常に便利な方法です。
まとめ
白菜の選び方や保存方法についてお伝えしてきましたが、皆さんはいかがでしたでしょうか。冬になると、鍋料理で大活躍する白菜ですが、ちょっとしたポイントを押さえることで新鮮なものを選ぶことができ、また長持ちさせることが可能です。安価で美味しい白菜を手に入れて、あなたの食生活を豊かに彩りましょう。
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