バスタブの掃除は特に、こすり洗いが必要になると非常に手間がかかりますよね。
そのため、手間を省くために「こすらなくていい」という理由から、バスタブクレンジングを利用している方が多くいらっしゃることでしょう。
しかし、実際に使ってみて、「本当に汚れがきれいに落ちているのか?」と疑問を抱いたことはありませんか?

そこで、今回はバスタブクレンジングを使用しているにもかかわらず、なぜ汚れが落ちないのか、その理由や効果的な掃除方法について詳しく考察してみました。
単に「こすらなくていい」という理由だけで購入するのは避けた方が良いかもしれません。
それでは、具体的な解説を始めていきましょう。
バスタブクレンジングで汚れが落ちない理由
バスタブクレンジングを使用しているのに汚れが落ちないと感じる場合、いくつかの理由が考えられます。
洗浄液がバスタブ全体まで行き渡りにくいから
洗浄液をただスプレーするだけでは、バスタブ全体に均等に行き渡るとは限りません。
もしかすると、バスタブ全体にスプレーが行き届いていない可能性があるのです。
以下のポイントを参考にしてみてください。
最初にシャワーでバスタブ全体を濡らす
テレビのCMでは、シャワーをかけるシーンが見られますが、実際には洗い流す際だけに留まっていることが多いです。
先にバスタブ全体を濡らすというステップを行っていない方が多いのではないでしょうか?
濡れた面に洗浄液をかけることで、液垂れしにくくなり、全体に広がりやすくなるという効果があります。
洗浄液の裏面にも、事前にシャワーで濡らすように指示が記載されています。
バスタブ全体を前もって濡らすことを常に心掛けるようにしましょう。
洗浄液がまんべんなく行き渡るようスプレーをする
シャワーで濡らした後のスプレーの仕方も非常に重要です。
公式のホームページでは、次のようなスプレー方法が紹介されています。
まず、バスタブの上部に腕を滑らせながら、1メートルあたり1プッシュでスプレーします。
1プッシュの際は、レバーをしっかり最後まで、まっすぐゆっくり引くことがポイントです。
次に、この方法で円を描くように下部に向かってスプレーし、バスタブの底も同様にスプレーしていきます。
一般的な浴槽のサイズであれば、約15プッシュが必要です。
最後に60秒後に、シャワーで流せば汚れがきれいに落ちるでしょう。
もし、腕を滑らせてスプレーしていない、または使用する回数が少ないなど、心当たりはありませんか?
この方法を意識して、バスタブクレンジングを試してみるのはいかがでしょうか。
白く濁った入浴剤の使用、体を洗ったときの泡が付着したから
汚れが落ちにくい原因として、こうした要因も考えられます。
バスタブクレンジングは弱アルカリ性で作られているため、
そのため、皮脂汚れはきれいに落ちますが、入浴剤や石鹸カスなどは落ちにくいという特性があります。
また、髪や体を洗った際に発生する泡がバスタブに付着することも少なくありません。
もし入浴剤を頻繁に使用しているなら、最初からこすり洗いを行った方が効果的かもしれません。
使用量が多く、シャワーの水圧が弱いから
スプレーをしすぎてしまうと、洗浄液が残る可能性があります。
湯船に浸かってぬるぬるとした感触が残っている場合、それは汚れではなく、洗浄液が完全に落ちていないことを示しています。
スプレーする回数を減らす必要があるかもしれません。
たくさんスプレーすれば汚れが落ちるという商品ではないことを常に念頭に置いておいてください。
バスタブクレンジングは、洗浄液が汚れを浮かせ、シャワーの力で洗い流すことができるという特性を持っています。
シャワーの水圧も強めにして洗い流すことが重要です。
バスタブ以外もこすらない洗い方をしている
こすらなくて良いのはバスタブだけだということをご存知でしたか?
皮脂汚れ以外の汚れは落ちにくい性質を持っているため、残念ながら床や壁などはこすらないと汚れが落ちないことが多いのです。

除菌やピンク汚れの予防には、銀イオン配合のバスタブクレンジングを使用することで、こすらずに済む場合もあります。
除菌には5分、ピンク汚れには60秒の放置でシャワーで流すと効果的です。
バスタブを掃除するついでに、週に1回以上を目安にスプレーすると、予防効果が期待できるでしょう。
スプレー後に長く放置しすぎている
推奨される放置時間は60秒です。
スプレー後に長時間放置すれば、その分だけ汚れが落ちると思っているなら、それは大きな誤解です。
長時間放置しすぎると、青い液体の跡が残ってしまうことがあります。
その結果、しつこい汚れと同じようにクレンザーなどで落とさなければならなくなるため、注意が必要です。
おすすめの掃除の仕方
バスタブクレンジングは、正しい使用方法を守ることで、こすらずにバスタブをきれいに保つことができます。
しかし、永遠にこすらずに掃除が終わるわけではありません。
お風呂場では、バスタブ以外の掃除も欠かせないのです。
そこで、洗剤を効果的に使うためのおすすめの掃除方法についてまとめてみました。
汚れに応じて洗剤の使い分けをする
お風呂場の汚れには、酸性のものとアルカリ性のものがあります。
それぞれの性質に合った洗剤を使用することで、汚れが中和され、落ちやすくなります。
どの汚れにどの性質の洗剤が適しているかを把握し、使い分けることで、掃除がスムーズに進むでしょう。
皮脂汚れやピンク汚れ
バスタブの皮脂汚れや、お風呂場のあちこちに見られるピンク汚れは、酸性の汚れです。
こすればすぐに落としやすい汚れなので、アルカリ性または中性の洗剤を使用すると効果的です。
黒カビ
黒カビも酸性の汚れに分類されます。
他の汚れと比べて落ちにくいため、強いアルカリ性の塩素系漂白剤を使用することが推奨されています。
ただし、洗剤によっては手に付くと危険なものもありますので、取り扱いには十分注意が必要です。
洗い流す際にも、うっかりお湯で流してしまうと異臭が発生することがありますので、注意が必要です。
酸性の洗剤と混ざることで有毒ガスが発生する可能性もあるため、使用時は慎重に取り扱う必要があります。
水アカや石鹸カス
鏡やシャワーヘッド、イスや洗面器などに付着しやすい水アカや石鹸カスはアルカリ性の汚れです。
市販の酸性の洗剤を使用するのも良いですが、クエン酸2.5gと水100mlを混ぜたものをスプレーする方法も効果的です。
1〜2分放置した後、スポンジでこすり、お湯でしっかり洗い流すことをお勧めします。
バスマジックリンを併用してみる
バスマジックリンを併用することで、お風呂掃除がより簡単になります。
お風呂場の掃除を全て一度に済ませることができる
アルカリ性と酸性の洗剤を混ぜてしまうと、有毒ガスが発生する危険性があります。
そのため、バスマジックリンは中性の洗剤なので併用が可能です。
バスタブクレンジングは弱アルカリ性ですが、中性のバスマジックリンを使うことで、バスタブの掃除にはバスタブクレンジング、床や壁にはバスマジックリンと同時に使用することができます。
もちろん、酸性の洗剤と併用しても問題ありません。
これにより、全ての汚れに対して効率的に掃除が行えるでしょう。
実はこすらなくてもいいバスマジックリン
バスマジックリンを使用する際、こすって洗うものだと思っていませんか?
裏面の表示には、汚れにスプレーして20〜30秒後に洗い流すようにと記載されています。
実は、バスマジックリンでも泡の力で汚れを落とす作用があり、こすらずに済むことが可能です。
ただし、密着泡の密度が汚れを落とすためには非常に重要です。
広範囲に多くの泡を行き渡らせる必要があるため、たくさんスプレーすることが必要になるでしょう。
バスタブを掃除するだけであれば、洗浄液がかかるだけで済むバスタブクレンジングの方が少ない量で済むかもしれません。
しかし、床や壁、洗面器などもバスマジックリンを使えば、泡の力でこすらずに汚れを落とすことができます。
ただし、お風呂場全体を泡の力だけで掃除しきるには、かなりの量のスプレーが必要です。
その上、全ての汚れを完全に落とそうと思うと、やはりこすり洗いが不可欠でしょう。
結局のところ、お風呂場全体をしっかりと掃除したい場合には、全体をシャワーで濡らし、バスマジックリンをスプレーし、こすり洗いを行うことが最も効果的です。
その後、汚れに応じて酸性やアルカリ性の洗剤を使い分けることをお勧めします。
まとめ
バスタブクレンジングを使ってバスタブをこすらずに掃除するためには、スプレーの仕方が非常に重要です。
どんなにスプレーの仕方が上手でも、皮脂汚れ以外の汚れが付着している場合には、常に完全に汚れを落とすことができるとは限りません。
バスタブクレンジングを使用しても、永遠にこすらずに済むわけではありません。
バスタブ以外も最初からこすって掃除する必要があるため、こすらなくてはいけないという意識を持つことが重要かもしれません。
そのため、バスタブクレンジングは日常的なバスタブのお手入れ用、さらに周辺のピンク汚れ予防として使用することをお勧めします。
さらに、お風呂場全体の掃除を行いたいときのために、バスマジックリンのような中性の洗剤や酸性、アルカリ性の洗剤を揃え、汚れに応じて使い分けると良いでしょう。
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