買ってはいけない?THANKO無煙グリルS-SLG21Wレビュー

買ってはいけない?THANKO無煙グリルS-SLG21Wレビュー

煙と脂の香りを抑えつつ、ジューシーさを実現するTHANKOの肉と魚のWグリルを徹底レビュー

本格的な家焼きの魅力を、無煙で家族みんなに届けることを目指したTHANKOのS-SLG21W。肉と魚の二刀流グリルとして、2種のプレートとフタを組み合わせた設計が特徴です。実用性と扱いやすさのバランスを、実機の仕様と使い勝手の観点から詳しくチェックします。

まずは概観から。高さ140mm、幅398mm、奥行195mmというコンパクトサイズながら、本体重量は約2170g。深型プレートは思いのほか深く、油分のドリップを受け止めつつ、焦げつきを抑える設計。材料は本体がSUS409+アルミ、深型プレートがステンレス材+ナイロン、蓋がガラス+ナイロン、肉/魚プレートがアルミ+ナイロン、網はSUS304という組み合わせで、熱伝導と耐久性のバランスを重視しています。電源はAC100V、定格消費電力は1000W。温度管理は、低: 100°C、中: 160°C、高: 230°C、安全装置として温度ヒューズは108°C、サーモスタットは低/中/高の3段階で設定可能です。動作範囲の広さは、さまざまな食材に対応できる点で頼もしさを感じさせます。なお、最高温度は230°Cに設定されており、香ばしさと焼き色の再現性に一定の余裕を確保しています。

使い勝手の面では、付属内容が充実している点が好印象。本体、蓋、蓋つまみ、ネジ×1、ワッシャー×1、深型プレート、肉/魚プレート、焼き網、日本語取扱説明書というラインナップ。保証期間は購入日から12カ月と、初期不良などの安心材料もしっかり用意されています。パッケージサイズは幅480×高さ215×奥行220(mm)、パッケージ込み重量は約3.6kg。持ち運びを頻繁に想定する方には少々重量級ですが、安定感と熱容量の余裕が得られる点は有利です。

実際の焼き心地について。無煙を前提とした忌避感のない調理が基本設計に組み込まれており、室内の換気を過度に心配することなく焼き上げの時間をコントロールできます。サーモスタットによる段階的な温度管理と、230°Cまでの高温設定が、肉の表面をしっかりと焼き固めつつ内部のジューシーさを閉じ込めるのに役立ちます。料理中の油の滴りや煙の立ち上がりを抑えつつ、焼き網とプレートの組み合わせで焼きムラを低減。深型プレートは油濾しの役割も担い、後片付けの手間を軽減してくれます。

気になる点としては、重量感ゆえの取り回しの難しさが挙げられます。グリルの安定性は高い一方で、収納スペースをある程度確保しておく必要があります。また、深型プレートの洗浄は他の調理機器と比較してやや手間がかかる場面があるかもしれません。とはいえ、焼き網・プレートの素材選択と組み合わせによる耐久性、温度管理の再現性を考えると、普段使いの家庭用としては十分に魅力的な設計です。長時間の連続使用時には本体の熱の伝わり方を意識して、置き場所を熱に強い面へ寄せると扱いやすくなります。

実用的な比較要素として、他機種と比べても優れていると感じられる点として、多様なプレートが付属している点が挙げられます。肉/魚プレートはアルミ+ナイロンで、焼き上がりの均一性を保ちながらも軽快な取り外しを実現。フタ付き設計は、蒸気で食材のうま味を閉じ込める効果を補強します。料理の幅は広がり、野菜のグリルや魚の香り高い焼き物、肉厚のステーキまで、さまざまな調理スタイルを楽しむことができます。

以下は、実用面の要点を整理した評価表です。柔らかな質感のデザインと機能性の両立を評価する形でまとめました。

評価項目評価
デザイン★★★★☆
機能性★★★★☆
価格満足度★★★☆☆
総合評価★★★★☆

総括として、家庭用としての実用性は非常に高いと感じます。サーモスタットの3段階設定と、230°Cまでの高温運用が、焼き色と香りの再現性を高め、食材ごとに適切な温度管理が可能です。付属品の充実と、日本語取扱説明書の存在は、初めての方にも導入のハードルを下げてくれるでしょう。大容量のパッケージ設計は、収納場所の確保が難しい方には少し負担かもしれませんが、その分一台あれば多彩な調理が叶います。焼きムラの克服、煙の抑制、そしてフタを活かした蒸し焼きのアレンジなど、現代のキッチンニーズに応える一台としておすすめできます。ぜひ、日常の食卓に新しいレパートリーを加える一台として検討してみてください。

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