買ってはいけない?象印ET-GM30-BZレビュー

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家庭で手軽に“サクふわ”を実現する象印の4枚焼きオーブントースターを徹底レビュー

象印マホービンのオーブントースター、サクふわトーストを生み出す4枚焼きモデルは、マットブラックの落ち着いた外観と信頼性の高い作りでキッチンの主役級の存在感を放ちます。サイズは幅39.5×奥行34.5×高さ22.5cm、実際の本体重量は約5kg。庫内寸法は27×29.5×9cmと、4枚焼き対応ながらもゆとりのある設計で、朝の忙しい時間帯でも安定して扱えます。これだけの容量があれば、フレンチトーストや冷凍パンの解凍を兼ねた朝食、あるいはパン以外のサイドメニューにも挑戦できます。

この機種の大きな魅力は、ハイパワーの1300W出力と、5本のヒーター配置によってムラを抑えつつ全体を均一に焼き上げられる点です。上段に遠赤の2本、下段に3本を配置した設計は、オーブンのような広い熱源エリアを実現しており、1300Wのパワーを最大限活かします。さらに、庫内の広さを生かして、25cmのピザを丸ごと焼ける点も大きなアドバンテージ。朝食だけでなく、昼食や軽い夕食の幅が大きく広がります。

使用感のポイントとして、充実した7つのマイコン自動コースが挙げられます。これらの自動コースは、パンの種類や焼き加減を選ぶだけで、適切な時間と温度を自動的に設定してくれるため、失敗が少なく、初心者でも手軽に“家でレストラン級の焼き上がり”を狙えます。特に、サクふわトーストを実現するコース群は、外はカリッと中はふんわりという理想の食感を現実に近づけてくれます。温度調節は80℃〜高温250℃の広い範囲で調整可能で、パンの焼き色や焦げ付きのコントロールがしやすいのも魅力です。

日常のメンテナンスも考慮されており、はずせるとびらと丸洗いOKのもち焼きネット、そして取り外せるくず受け皿が用意されています。これにより、油分の多いパン屑の掃除も楽になり、清潔に保ちやすい設計です。実際の使用時には、重量のあるボディがしっかり安定して置ける安心感があり、熱による振動や転倒リスクを低減します。ただし、重量が約5kgと相応にあるため、設置場所のスペースを事前に把握しておくと良いでしょう。熱源の強さゆえに、運用中の本体表面は十分な放熱を要しますが、前面の操作パネルと取っ手の設計は使い勝手を損なわず、取り回しは良好です。

良い点と気になる点を整理します。気になる点としては、重量級ボディゆえの設置スペースの制約が挙げられます。キッチンの棚下やカウンターの幅を測っておくと導入後の配置がスムーズです。また、複数人で一度に使う場合、トースト4枚同時焼きの恩恵を受けられる一方で、同時に複数の料理を並行して作ると庫内の熱風の循環を意識する必要があります。とはいえ、総じて見ればムラの少ない焼き上がりと、パンだけでなくピザやパン生地を扱える多機能性が魅力です。個人的には、手作りパンコースの活用で、朝の焼き上がりの満足感が格段に上がった点が特筆に値します。

最後に、実用性を示す表を以下に示します。各評価項目は実際の使用感に基づく感想を反映しており、総合的な印象を把握するのに役立ちます。

評価項目評価
デザイン★★★★☆
機能性★★★★☆
価格満足度★★★☆☆
総合評価★★★★☆

総じて、この象印のオーブントースターは、朝の時間を有効に使いたい人、パン以外の温かい料理を気軽に準備したい人にとって、強力な味方となります。サクっと焼き上げたパンの香り、ふわっとした内心の食感、そして広々とした庫内が生む多彩な料理の幅は、日常の満足感を高めてくれるはずです。大容量の庫内と多機能コース、そして清掃性の良さは、長く使い続けたいと思わせるポイントです。

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